紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも - スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 第9回
紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

いつもベストな状況で撮影できればよいのですが

 

この連載は、テーマが決まってから写真を撮りに行っています。

いつでも撮影できるテーマなら撮り直せて安心なのですが、季節的なものとなるとそうともいかず。常にベストな状況で撮影できるとは限りません。

 

今回のテーマである紅葉(黄葉)も、余裕をもって設定した撮影日は荒天、予備日は雨天、最終的な撮影日は曇天と、撮影日和とはいえませんでした。

でも大丈夫。たいていのことはLightroom CCがあればなんとかなります。トップに掲載している写真のように。

 

元は下のように逆光で暗く、とても紅葉のシーンには見えない写真でした。

構図が面白かったので試しに色を調整してみたのですが、これが思いのほかよかった。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

今回の撮影は、天気が悪くて色づきももの足りない中で行いましたが、「効果的な構図」と「透明感を引き出す仕上げ方」で彩の美しさを描写してみました。

このテクニックを覚えておけば、たとえ天気が悪くても、ガッカリすることはなくなるはずです。

あれもこれもと欲張らずに“決めの構図”で狙ってみる

色づきや天気が悪くてもとりあえず見上げてみよう

 

紅葉のシーンは、それだけで1冊の本ができてしまうほど写し方がたくさんあります。時間帯、天気、光の加減、周囲の状況などなど。

すべてのパターンを覚えれば上手に撮れるのかもしれませんが、それはかなり大変です。

 

そこでおススメするのが、「見上げる構図」です。

下の写真のように、アイレベル(目線の高さ)ではきれいな色で写せない現場でも、見上げることで雑多な要素を排除して、シンプルな構図と色で写しやすくなります。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも
紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

光を透かして写せればバッチリですが、曇天でもOKです。

とにかく明るく写すこと。それがきれいな色を出す秘訣です。

 

ちなみに、明るく写すときは、①Lightroom CCのカメラ画面で上(縦で構えたときは右)に指をスライドします。

元の明るさに戻すときは、②数字の部分をダブルタップすればOKです。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

木の葉の合間に適度な隙間を作ろう

 

見上げる写し方は、晴れでも曇りでも朝でも夕方でも使いやすいテクニックです。見慣れない構図になるので、目を惹きやすい写真になる点もメリットのひとつといえます。

 

撮影のポイントは、すでに説明した「明るく写す」ほかに、木の葉の合間に「適度な隙間」を作ることです。

密集した構図は華やかではありますが、メリハリが乏しく面白みに欠けやすくなります。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

隙間(空間)を作る、つまり空を覗かせることで、構図内にメリハリが出ます。

青空だと理想的ですが、鼠色の曇天でも大丈夫。明るく写すことで白くなり、軽やかな描写が得られます。

ちなみに、下の写真は曇天で写したものです。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

また、紅葉のシーンでは緑色の葉は避けたくなりますが、黄色や赤、緑など様々な色を構図に取り込むことで、色彩豊かになる点も覚えておくと役立ちます。

もちろん、思いどおりの色で写せなくても、Lightroom CCで色を調整すればよいので、「構図さえしっかり」していれば問題はありません。

Lightroom CCの編集機能で鮮やか・軽やか・爽やかな色彩を再現

きれいな写真を見つける楽しみ

 

見上げた紅葉の写真を補正するポイントが、透明感です。

分かりやすくいうなら、明るい写真にするということです。それも、思い切り大胆に。

 

撮影時に明るく写す調整は、色が抜けたり白くなったりと「丁度よい明るさ」にすることが難しいのですが、撮影した写真をLightroom CCで補正するならそんな心配はいりません。

写真の色を見ながら加減すればよいので、撮影するときよりも簡単なのです。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

撮影したままの写真(下)はというと、薄暗くてうっそうとした雰囲気でした。

曇天で撮影しているので色もくすんでいて、ちょっと残念な写りです。

そんな写真でもきれいになるのですから、色を調整する効果は絶大です。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

きれいな写真になるかどうかは、作業してみないと分からないかもしれません。

でも、だからこそ「宝探し」のようなワクワク感が味わえますよ!

大胆に明るく・そして鮮やかに

 

では、モバイル版Lightroom CCを使って編集をはじめましょう。

補正したい写真を「編集」画面で表示します。

 

サムネール一覧で写真をタップして大きく表示したら、①左上の文字の部分をタップ。表示された一覧から、②「編集」を選ぶと編集画面で表示できます。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

明るくて透明感のある描写に補正します。

①「ライト」ボタンをタップしたら、②「露光量」スライダーを右に移動。木の葉が透明な感じになるまで、大胆に明るくしましょう。

多少の色の薄さは後で改善できるので、透明感を重視して調整します。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

写真によっては、もともと明るかった色が白くなってしまうことがあります。

その場合は、①「ハイライト」スライダーを左に移動すれば対処できます。

また、暗い色が残って軽やかさが出ないときは、②「シャドウ」スライダーを右に移動して、暗い部分を明るく補正します。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

十分に明るい色調になったら、次は色彩を豊かにします。

①「カラー」ボタンをタップして、②「彩度」スライダーを右に移動すると全体が鮮やかになります。

部分的に蛍光色になったり、ベッタリとした質感にならない範囲で鮮やかにする点がポイントです。

鮮やかさが足りないときは、③「自然な彩度」スライダーを右に移動して足りない鮮やかさを補います。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

このままでは緑の印象が強いので、黄色(暖色)系の色彩に調整します。使う機能は、「色温度」スライダーです。

右に移動して暖かみのある黄色に調整したら、作業は完了です。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

仕上げた写真が下になります。

今回は黄色系のシーンでしたが、モミジなどの赤系の被写体も、同様の作業で透明感のある仕上がりにできます。

もちろん、「見上げて撮影」したらですが。

紅葉は撮り方がたくさんあるからひとつに絞るといいかも

 

本来なら紅葉や黄葉の補正は、撮影した状況によりやるべき作業が異なるため、様々なテクニックが必要になります。

でも、「見上げる」という「シーンを統一」することで、シンプルに写せて補正できるようになるのです。

それに、見上げた構図は木の葉と空で構成できるため、周囲の景色や通行人などに惑わされない点も写しやすさのひとつといえます。

 

紅葉(黄葉)を撮影するなら、覚えておいて損はないテクニックです!

 

執筆者:桐生彩希

 



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