
必要な情報

手順
- Lightroomで写真を読み込む
- ホワイトバランスと彩度を調整する
- トーンカーブでさらに追い込む
- HSLパネルで緑色の色味を調整する
- ディテールパネルで細部を調整する
- 円形フィルターで特定領域をハイライトする
- 補正ブラシで霧を濃くする
Lightroomを起動して、「ライブラリ」モジュールを選択して、左パネルの下にある「読み込み」ボタンをクリックします。ダウンロードしたサンプルファイル(lr-apply-radial-filter-photo.dng)を選択し、画面右下の「読み込み」ボタンをクリックして写真を読み込みます。

「現像」モジュールを選択して、読み込んだ写真を表示します。写真全体が赤紫に色かぶりしているので、「基本補正」パネルの「色温度」と「色かぶり補正」のスライダーを動かし、ホワイトバランスを調整します。
続いて明るさを調整し、「自然な彩度」をマイナスに動かして、色の鮮やかさを抑えます。
【基本補正パネルで、パラメーターを以下のように調整】
- 色温度:6,300
- 色かぶり補正:-51
- 露光量:+0.90
- 白レベル:+50
- 黒レベル:-10
- 自然な彩度:-45

今度はトーンカーブを使用して、画像にメリハリをつけます。 直線をドラッグして全体を調整するか、スライダーを動かしてハイライト、ライト、ダーク、シャドウを個別に調整することもできます。
【トーンカーブで、パラメーターを以下のように調整】
- ハイライト:-20
- ライト:-15
- シャドウ:-30

「HLS」パネルは、特定の色範囲の色相、彩度、輝度を調整することができます。ここでは、葉の緑色だけ彩度を落とすため、「彩度」タブのグリーンを-25に、ブルーを+30に動かします。
使用しているカメラのカラーモードにより近い色で現像したい場合は、「カメラキャリブレーション」パネルでカメラプロファイルを変更します。今回は初期設定の「Adobe Standard」を選択し、全体の鮮やかさ抑えるために「ブルー色度座標値」の「彩度」を -15にします。

木や葉の輪郭をはっきりと見せるため、「ディテール」パネルの「シャープ」の適用量を上げます。
シャープをかけたことでノイズが目立ってしまったため、今度は「ノイズ軽減」の輝度を上げて、ノイズを除去します。
ディテールパネルでは拡大画像が表示されるので、細部を詳細に確認することができます。画像上でポインターを動かすことで拡大領域を移動することができます。
【ディテールパネルで、パラメーターを以下のように調整】
シャープ
- 適用量:50
- ディテール:50
ノイズ軽減
- 輝度:35
- カラー:20


次に、写真の特定領域をハイライトする効果をかけてみます。ここでは、風景の右奥のあたりをハイライトします。まず、「レンズ補正」パネルの「周辺光量補正」のスライダーをめいっぱい-100までマイナスにします。写真の隅がぐっと暗くなりました。
さらにハイライト領域を絞り込むために、今度は「円形フィルター」を使用します。円形フィルターは、写真の特定領域を円で囲み、その内側または外側に効果をかけることができます。
ツールパネルから円のアイコンをクリックし、写真の右斜め上部をドラッグして楕円の選択範囲を作成ます。「マスクを反転」チェックボックスをオフにした状態で、「編集」パネルの「露光量」スライダーを -1.22までマイナスに動かします。選択範囲の周囲が暗くなりました。
続けて、「明瞭度」を-40に動かし、周囲をぼかします。写真の特定領域にスポットライトが当たったような効果が生まれました。

最後に、奥に見える霧を濃くして幻想的な雰囲気に仕上げます。ここでは「補正ブラシ」を使用します。ブラシでなぞった部分に効果をかけることができる便利な機能です。
ツールパネルのブラシのアイコンをクリックし、開いたパネルの「白レベル」を+41に動かします。ブラシのサイズやぼかし具合を調整し、写真の霧の部分をなぞります。なぞった部分の霧が濃くなったら、完成です。

藤原嘉騎
元プロスノーボーダー。引退後フォトグラファーに転身。自然光を活かした透明感のある写真を主に、独学で経験を重ね自身でしか伝えられない瞬間を求めて撮影を続ける。国内だけでなく海外の雑誌やWebでも活動を行う。
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