Adobe Photoshop Lightroomは、従来からの機能と操作性はそのままに、Adobe Lightroom Classicという名称に変わりました。オンライン連携可能な最新の写真サービスをお探しなら、Lightroomもぜひお試しください。
現像モジュールには、もう1つ、デジタル画像のノイズを除去するという優れた機能があります。
デジタル写真には、ほぼ必ずノイズが発生します。ほとんどの場合、気づかない程度で特に問題はありません。ですが極端な場合は、粒状感が目立ち、写真が台無しになります。
では、なぜノイズが発生するのでしょう?暗い場所での撮影などで、デジタルカメラのISO感度を上げすぎると、多くのノイズが発生します。センサーによって信号が増幅され、ざらついた画像になります。
この画像が、その良い例です。私の信条は、「やる価値のあることはとことんやる」が私のモットーなのでこの極端な画像を使ってご説明します。これは極端な例です。真っ黒の箱のようですが夜空の写真です。ノイズを減らすために夜間撮影にしては低めのISO 200で、撮影しましたがやはりセンサーに負担がかかり、ノイズが発生しました。
ほとんど何も見えないので、基本補正パネルを開き露光量を調整して少し明るくすると画像が見え始めます。次にディテールパネルを開くと、「ノイズ軽減」があります。2つのセクションがあり、上には輝度、ディテール、コントラスト下にはカラーとディテールがあります。
まずカラーを調整しますが、このままでは画像の細部が見えません。そこでこのボタンをクリックすると、画像が100%で表示されます。星が見えましたね。このように画像を動かすと、別の位置を表示できます。またここをクリックすると、この画像上で表示部分を選択できます。
さらに、この表示を閉じると、警告アイコンが表示されます。今の表示では、ズーム不足でノイズを確認できないというわけです。そこで、このアイコンをクリックすると画像が100%で表示されます。
ちょうど良い位置ですね。これらの星は、ノイズを除去してもこれらの星は、ノイズを除去しても消えません。消えません。ノイズは、センサーによる信号の増幅結果であり、識別が可能です。アルゴリズムに従ってノイズだけ除去され、ディテールは残ります。
説明は、このくらいにしてまずはカラーを調整します。カラーは、デフォルトの「25」になっています。「0」にして画像を見ると色の粒子が増えています。カラーを調整すると、複数の領域が1つの色に融合されるためこのようにスライダーを動かすと、色が融合されていきます。
通常は、20~30の範囲で画像を見ながら調整します。ディテールは、カラーの設定後に復元するディテールの度合いであまり高くし過ぎると、またノイズが発生してしまいます。通常は、デフォルトの「50」のままでよいでしょう。
次に、輝度を調整します。カラーで色を融合したので、今度は輝度を調整して星を残したまま、画像を滑らかにします。スライダーを動かすと、画像がたちまち滑らかになります。ここをクリックすると、修正前後を表示できます。かなりの違いですね。
このディテールも、同様に復元するディテールの度合いです。これは、各画像に応じて調整します。コントラストは、ノイズが戻ってしまうため、あまり使用しません。私は通常、コントラストとディテールはそのままにして
輝度とカラーの2つだけを調整します。画面のこちら側で表示位置を変えると、木が見え、風のせいで完璧ではないですがディテールは保持され、ノイズだけがなくなっています。ノイズの量を考えると、かなりきれいに仕上がっています。表示を「全体」に戻すと、全体が見えます。
ノイズ軽減は、ノイズのみを識別して除去してくれる、非常にインテリジェントな機能です。画像にノイズがある場合に、ぜひご活用ください。