この技術的実装ガイドでは、実装担当者が Adobe Audience Manager と Adobe Campaign の統合時に従う必要のある、参照アーキテクチャ、ガイドライン、設定手順、テストについての情報を提供します。

この技術的実装ガイドは、アドビコンサルタント、アドビパートナー、その他の経験を積んだ実装担当者向けの資料です。この統合を構成するには、このガイドで説明されている各ソリューションの実装プロセスを十分に理解する必要があります。

アドビのお客様は、アドビプロフェッショナルサービスまたはアドビパートナーに連絡し、この統合についての詳細情報を入手することができます。

統合の概要

この統合により、AAM 内で Marketing Cloud 共有オーディエンスと宣言済み ID 機能を使用できるようになります。

ソリューションの計画と統合アーキテクチャ

前提条件(ライセンス、接続、初期化)

  1. お客様向けにプロビジョニングされた Marketing Cloud 組織。
  2. Adobe Analytics のライセンス。
  3. 8687 以降にアップグレード済みの Adobe Campaign V6(8705 以降を推奨)。
  4. Adobe Audience Manager のライセンス。
  5. Adobe DTM。
  6. Adobe Marketing Cloud 共有オーディエンス。
  7. Adobe Campaign にプッシュされるお客様の CRM データ。
  8. Adobe Campaign v6 が Marketing Cloud に接続されていること。
  9. Marketing Cloud でのキャンペーンユーザーの設定。
  10. ユーザーが Adobe ID で Campaign V6 にログインできること。

実装アーキテクチャ

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インストール、プロビジョニング、設定

セットアップとプロビジョニング

  1. アドビの担当者により、追加ソリューションのコアサービスがプロビジョニングされている必要があります。
  2. Campaign テクニカルオペレーション(TechOps)により、Campaign がプロビジョニングされている必要があります。
  3. アドビの担当者により、データソース、AAM UI の出力先、AAM sFTP が作成またはプロビジョニングされている必要があります。

ソリューションの実装

  1. お客様の CRM
    お客様はすべての CRM データを格納するシステムを保有している必要があります。電子メールアドレスと個々のお客様に固有のハッシュ化された ID のペアをリストする必要があります。これは次のようになります。
    abc@abcmail.com, 1231231j2g3123
    xyz@xyzmail.com, 234234jh23k4jh324
    最初の列は電子メールアドレス、2 列目はハッシュ化された CRM_ID です。

  2. CRM データベースと Campaign を同期させます。
    お客様は、CRM データを Campaign にプッシュするプロセスを設定する必要があります。少なくとも電子メールフィールドと CRM_ID フィールドの同期がおこなわれます。

  3. ページで CRM_ID を利用できるようにします。
    これには、お客様がログインする必要があります。ログイン時に CMS がお客様の CRM にアクセスして、パスワードが正しいことを検証します。この段階で、一意の CRM_ID をキャプチャして、ページに(可能であればデータレイヤーに)送信する必要もあります。

  4. DTM が CRM_ID を読み取ります。
    設定は「Marketing Cloud ID サービス」ツールでおこないます。hashed_email データ要素は、データレイヤーで利用できる CRM_ID を読み取る DTM で設定されます。

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  5. Adobe Campaign で AAM sFTP を設定します。

    Adobe Campaign が AAM との間でセグメントをプッシュまたはプルできるように、Campaign で AAM 用の sFTP を設定する必要があります。この sFTP の資格情報は、アドビカスタマーケアまたはアドビの担当者から入手できます。プロビジョニング時に、Campaign で ftp-in と ftp-out の場所がどちらもプロビジョニングされ、AAM へのオーディエンスの送信と AAM からのオンボードセグメントの受信にそれぞれ用いられます。

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  6. AAM を使用してデータソースと出力先を作成します。

    統合用のデータソースと出力先がまだ作成されていない場合は、AAM UI でそれらを作成します。既に作成済みの場合は、それらを使用して Adobe Campaign UI でデータソースと出力先の ID を設定します。データソースを 2 つ作成します。1 つは Marketing Cloud ID をベースとし、もう 1 つは宣言済み ID をベースとします。それぞれのデータソースに対して、AAM 管理 UI で出力先を作成します。その際、AAM コンサルタントまたは AAM ClientCare の協力が必要な場合もあります。

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  7. Adobe Campaign でデータソースを設定します。
    次に、Adobe Campaign でデータソースを設定します。Adobe Campaign UI でデータソースを 2 つ作成します。1 つは宣言済み ID またはハッシュ化された顧客 ID をベースとし、もう 1 つは Marketing Cloud ID またはリクエスト元 UUID をベースとします。各 ID に対応した出力先 ID がそれぞれのフィールドに追加されます。例えば、Adobe Campaign - Declared ID という AAM 出力先の出力先 ID が、調整キーであるハッシュ化された顧客 ID とともに、データソース設定に追加されます。

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  8. サイトでのユーザーの行動を追跡します。
    次の使用例では、お客様が使用した検索キーワードを eVar2 でキャプチャし、商品購入を Analytics で購入イベントとしてキャプチャします。以下のフローは、AA 呼び出しの AAM に対するサーバー側転送に基づきます。検索ページで「q」パラメーターをキャプチャし、データ要素に取り込みます。

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    これをページ読み込みルールに追加し、eVar2 に検索キーワードを追加します。

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    また「ありがとうございます」ページが表示されたときに、Analytics で「購入」イベントをキャプチャします。

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    この時点で、Audience Manager でお客様を追跡し、セグメントを作成できるようになります。さらに Audience Manager と Campaign の両方が、同じ CRM_ID を持つユーザーを収集するようになります。

  9. ユーザーの行動に基づき、AAM でセグメントを作成します。
    以下の特性を作成します。
    「Winter を検索した」

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    「製品を購入した」

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    セグメントを作成します。

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    ビジネス事例に従って、セグメントルールで最新性と頻度の設定を追加します。

  10. Campaign にセグメントをプッシュします。
    AMC オーディエンスを Campaign と共有するには、セグメントを AAM で作成した後に、Adobe Campaign で設定をおこなう必要があります。まず Adobe Campaign で共有オーディエンスを作成し、セグメントリストから AMC セグメントを選択します。Campaign で MID と宣言済み ID に基づく共有オーディエンスを 2 つ作成する必要があります。設定が完了したら、自動でセグメントが AAM 内のそれぞれの宛先にマッピングされ、表示されます。

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  11. AMC を介して AAM とキャンペーンオーディエンスを共有します。
    AMC を介して AAM とキャンペーンオーディエンスを共有するには、Adobe Campaign で以下の設定をおこなう必要があります。
    Campaign UI の「管理」メニューオプションから、実稼動/テクニカルワークフローを選択します。新しいテクニカルワークフローをクリックして、「クエリ」をドラッグし、次に「共有オーディエンスを更新」、さらに「終了」をドラッグします。

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    クエリをダブルクリックして編集を開始し、共有オーディエンスとデータソースを選択します。 

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    AMC でセグメントを作成します。

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    作成したら、それらのセグメントが自動的に、AAM UI の特性/すべての特性/Adobe Campaign の特性の下に表示されます。

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    Adobe Campaign でワークフローを実行し、AMC にセグメントを送信します。完了したら、監査を確認します。

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  12. 電子メールをお客様に送信します。

    まず、Campaign でオーディエンスに応じたリストを作成します。場所は「リスト」です。

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    ポップアップが表示され、Marketing Cloud オーディエンスを選択できます。「search_for_winter_did_not-buy」を選択します。

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    Campaign ワークフローでこのリストを選択して、ターゲット設定された電子メールを送信できるようになります。

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動作検証

AAM 内でテストセグメントを使用するサンプルワークフローを実行し、統合がエンドツーエンドで機能しているかどうかを確認してください。

FAQ

AAM UI でデータソースを作成する際に、どの設定を使用しますか。

宣言済み ID と MID データソースのそれぞれに、以下の設定を使用します。統合コードの値を変更することはできず、変更した場合は、お客様に追加の費用が発生する場合があります。

宣言済み ID

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MID

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リストの下に「共有オーディエンスの作成」オプションがありませんが、なぜでしょうか。

Adobe ID を使用して Campaign にログインしていない可能性があります。Adobe ID を使用してログインしている場合は、Marketing Cloud Enterprise コンソール UI でオーディエンスライブラリ製品に自身の ID が追加されていることを確認してください。

AAM とセグメントを共有しましたが、まだ AAM UI に表示されていません。なぜでしょうか。

ワークフローを実行した後、データが AAM に取り込まれるまでに 12~24 時間かかり、そこから AAM UI でレポートが更新されるまでにさらに 24~48 時間かかることがあります。3 日経っても、AAM UI の「特性」または「セグメント」の下に数字が表示されない場合は、担当の AAM コンサルタントにご連絡ください。

 

ベストプラクティス

  1. AAM と Campaign のコンサルタントが協力して、両端のセットアップを完了することをお勧めします。 
  2. エンドツーエンドで統合をテストする場合は、限られた数のレコードを含むセグメントを使用することをお勧めします。 
  3. AAM UI から、セグメントをキャンペーン先にマッピングしないでください。

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