コンテンツに応じるテクノロジーによるオブジェクトの除去
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学習した内容:コンテンツに応じた塗りつぶしによるオブジェクトと人物の除去
どのような場合にコンテンツに応じた塗りつぶしを使用するか
コンテンツに応じた塗りつぶしは、画像を分析して最適なディテールを見つけ、選択した領域をインテリジェントに置換します。また、結果を微調整するコントロールも備えています。これは、複雑な背景の中にある大きなオブジェクトや人物を除去するための最適な方法です。
選択範囲の指定
コンテンツに応じた塗りつぶしを使用する場合は、必ず最初に選択範囲を指定します。いずれかの選択ツールを使用して、最初の選択範囲を作成します。シーンに複数のオブジェクトがあるときに1つのオブジェクトを選択するには、オブジェクト選択ツールが便利です。
- ツールバーからオブジェクト選択ツールを選択し、ドラッグして、除去するアイテム全体を囲む長方形またはなげなわを表示します。定義した領域の内側にあるオブジェクトが自動的に識別され、選択範囲がオブジェクトのエッジに沿うように自動的に縮小されます。
- 通常、オブジェクト選択ツールでは、オブジェクトのエッジ限界までの選択範囲が作成されます。オブジェクトの周りの領域を選択範囲に少し含めておくと、コンテンツに応じた塗りつぶしの仕上がりが良くなります。選択/変更/拡大を選択し、オブジェクトのエッジと選択範囲の間にわずかな境界を作成するためのピクセル数を入力します。ここでは、8ピクセルを入力します。
- 編集/コンテンツに応じた塗りつぶしを選択して、コンテンツに応じた塗りつぶしワークスペースを開きます。左側のビューに、緑色のオーバーレイが表示されます。これは、Photoshopによって塗りつぶしを作成するためのディテールとして選択されたサンプリング領域を識別するものです。右側のビューは、塗りつぶしのライブプレビューです。このワークスペースでツールとコントロールを使用して結果を再調整すると、表示が変化します。
サンプリング領域のオプションを試してみる
プレビューに望ましい結果が表示されない場合は、右側のサンプリング領域のオプションを使用して、Photoshopが塗りつぶしを作成するためのディテールをサンプリングする領域をコントロールします。
- 「自動」オプションは、カラーとテクスチャにもとづいてサンプリングする領域をインテリジェントに決定します。
- 「長方形」オプションは、選択範囲の周りに長方形のサンプリング領域を作成します。
- 「カスタム」オプションでは、画像のどの領域をサンプリングするかを手動で指定できます。「カスタム」ボタンをクリックして、現在の緑色のサンプリング領域を削除します。ツールバーからサンプリングブラシツールを選択し、左側のビューで、サンプリングしたい領域をブラシでなぞります。状況に応じて、このオプションを使用して細かく制御することで、塗りつぶしの仕上がりを良くすることができます。
どのオプションを使用する場合でも、サンプリングブラシツールと「+」と「-」のオプションを使用して、塗りつぶしのソースマテリアルとして使用する画像のディテールをさらに変更できます。
他のツールとコントロールを試す
他のオプションを使用して、結果を微調整してみます。
- 「カラー適用」の設定を使用して、塗りつぶしの明るさとコントラストを周囲に合わせるようにしてみます。
- ディナープレートの縁に沿ったデザインのような湾曲したパターンがある場合は、「回転適用」のコントロールを使用して、塗りつぶしを回転させてみます。
- 遠ざかるにつれて幅が狭くなっていくレンガの歩道のようなサイズが異なる要素の繰り返しパターンがある場合は、「スケール」オプションを使用して、パターンと一致するように塗りつぶしのサイズを変更します。
- 画像に左右対称な要素が含まれる場合は、「ミラー」オプションをオンにしてみます。
- 最初に選択した範囲に対して追加や削除をおこなうには、ワークスペースでなげなわツールと「+」と「-」のオプションを使用します。
出力と作品の保存
- ワークスペースの右側にある「出力設定」で、出力先/新規レイヤーを選択して後で自由に編集できるようにします。「OK」をクリックして、コンテンツに応じたワークスペースを閉じます。レイヤーパネルの新しいレイヤーに変更が表示されます。
- ドキュメントを.PSDまたは.TIFFフォーマットで保存して、コンテンツに応じた塗りつぶしで作成したレイヤーを保持します。
09/02/2020
Adobe Stock提供元:zephyr_p
プレゼンター:Seán Duggan