人気イラストレーターしまどりるさんが、Photoshopによる作品の仕上げ術を実演。
背景を作り変えていきながら、クリスマスをテーマにファンタジーな雰囲気が漂う作品を仕上げてくれました。
光や色の輝き方を表現したり、奥行きを表現したりと、イルミネーションの多いクリスマスのシチュエーションにぴったりのテクニックを紹介します。
必要な情報


パーツに合わせて色、描写モードやエレメントなどそれぞれを設定します。
描写モードを「覆い焼き(リニア)‒ 加算」にすると色の重なりが明るくなり、コントラストが強くなるのでイラストがより輝いているような加工ができます。
テクニックを「さらにソフトに」に設定すると、レイヤーの縁取りが大まかになり、柔らかい印象になります。
スプレッドでは、ぼかし具合を調整できます。数値が大きくなるほど光彩のぼかしが少ない加工になります。


選択したレイヤーに、[レイヤー]→[新規調整レイヤー]からレベル補正の調整レイヤーを作成し、属性パネルから明るさの調整をします。
対象が「RGB」になっていることを確認し、中間調やハイライトの設定をそれぞれ調整していきます。
設定ができたら[メニュー]→[レイヤー]→[クリッピングマスクを作成]をクリックします。クリッピングマスクを使用することで、調整レイヤーの下にあるレイヤーにのみ効果が適用されるようになります。


[メニュー]→[フィルター]→[ぼかしギャラリー]→[チルトシフト]を選択します。
中央の丸い部分が「ぼかしピン」、外側の円は「ぼかしハンドル」です。「ぼかしピン」はぼかしの基準となるポイントで、ドラッグすることで移動させることができます。また、画像上の違う場所をクリックするとピンを追加することが可能です。
「ぼかしハンドル」は円を描くようにドラッグすることで感覚的にぼかすことができます。
実線と実線の間は画像がくっきりと見える「シャープ領域」、実線と破線の間は徐々にぼけていく「フェード領域」です。
それぞれの線はドラッグで移動させることができるので、簡単な操作だけでぼかし方を調整することができます。
Q1. 普段作品づくりをする上で、描く際や仕上げる際にこだわっていることはなんですか?
常に自分が楽しんで絵を描けるように心がけています。
1枚の絵を描くにしても、完成までの方法は無限にあるため、Photoshopでも色々な描き方、機能を試してみて、単調な作業にならないようにしています。
Q2. 今回の作品で表現したかったものはなんですか?
Photoshopらしさです。
Photoshopには独自のフィルターや効果があるので、それらをどのように使うと面白い絵が描けるのか考えながら描きました。
カメラのピントを再現するフィルターや光彩表現など、紙やキャンバスに絵を描く際には意識しない技術をイラストに使えるのは面白いです。
Q3. イラストを描く(学生の)みなさんへコメントをお願いします
気になったものに触れてみて、いろいろな経験をしておくと良いと思います。
絵具で絵を描いた経験やカメラで写真をとった経験、PCのソフトで絵を描いた経験、もっと言えば家事や旅行、人との会話など、そのどれもが絵を描く上で無駄にはなりませんので、好奇心を大事にしてほしいです。
しまどりる さん(イラストレーター)
- ケイオスドラゴン キャラクターデザイン
- Fate/GrandOrder キャラクターデザイン
(クーフーリン・オルタ、アステリオス、シャルル・アンリ・サンソン など - ダンガンロンパV3 絶対絶望少女 イベントCGなど
Twitter:https://twitter.com/simadoriru


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