Photoshopの「被写体を選択」機能を使⽤すると、写真内の主要な被写体を1クリックで選択できます。Adobe SenseiのAI技術により、髪の⽑などの複雑な部分の処理が⼤幅に改善され、⼈物画像の切り抜きが短時間で完了します。まずは下の動画で⼀連の制作⼯程を確認しましょう。
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
被写体を選択、選択とマスク
⼿順
1. ファイルを開いて、被写体を選択する
2. 選択範囲を調整する
3. 髪の⽑の選択範囲を調整する
4. 表⽰モードを変えて確認、調整する
5. 出⼒先を設定する
Photoshopを起動し、「ファイル」→「開く」から練習⽤サンプルファイ「auto_select.jpg」を選択して開きます。
ファイルが開いたら「選択範囲」→「被写体を選択」をクリックします。
写真内の主要な被写体が⾃動的に選択されます。
被写体が正確に選択されているかを確認するために、選択範囲を可視化し、必要に応じてさらに調整します。
「選択範囲」→「選択とマスク」をクリックします。
作業画⾯が「選択とマスク」ワークスペースに切り替わります。
「表⽰モード」の表⽰ポップアップメニューから、好みの表⽰モードを選択します。ここでは、「オーバーレイ」を選択します。選択されていない部分が、⾚のオーバーレイで表⽰されます。
選択とマスクワークスペースについての詳細は こちら を参照してください。
髪の⽑の隙間に、選択しきれていな部分がいくつか⾒られます。オプションバーの「髪の⽑を調整」クリックすると、髪の⽑の細かい部分をより詳細に検証し、⾃動的に選択範囲を調整します。
髪の⽑以外の細かい部分を⾒ていきます。右⼿の指の間の背景が⽩く表⽰されています。これ
は、この部分が選択範囲に含まれていることになります。
「境界線調整ブラシツール」を選択し、オプションバーの「+」(検出領域を拡⼤)ボタンをク
リックして、ブラシの直径を⼩さめに設定します。
指の間の背景部分をクリックまたはドラッグしてペイントすると、この部分が⾚のオーバーレ
イで表⽰されます。
今度は表⽰モードを「⽩黒(K)」に切り替えてみます。選択範囲を⽩黒のマスクとして表⽰するので、表⽰部分(⽩)と⾮表⽰部分(黒)が明瞭に⽐較できます。
選択されるべき部分(⽩)が少し黒ずんでいる場合、選択がしきれていないことになります。「境界線調整ブラシツール」を選択し、オプションバーの「-」(元のエッジに戻す)ボタンをクリックして、ブラシの直径を調整します。
黒ずんだ部分をクリックまたはドラッグしてペイントすると、その部分から黒ずみが消えて⽩く表⽰されます。
選択範囲の調整が終わったら、選択範囲がどのような状態で出⼒されるかを指定します。
「出⼒設定」の出⼒先ポップアップメニューから任意の出⼒⽅法を選択し、「OK」をクリックします。
レイヤーマスク :現在の画像に、選択範囲がレイヤーマスクとして出⼒されます。
新規レイヤー :被写体が切り抜かれた状態で、新規レイヤーとして出⼒されます。
新規レイヤー(レイヤーマスクあり) :レイヤーマスク付きの新規レイヤーとして出⼒されます。
新規ドキュメント :被写体が切り抜かれた状態で、新規ドキュメントとして出⼒されます。
新規ドキュメント(レイヤーマスクあり) :レイヤーマスク付きの新規ドキュメントとして出⼒されます。
ここでは、新規レイヤー(レイヤーマスクあり)を選択します。レイヤーパネルには、レイヤーマスク付きの新規レイヤーが追加されています。
新しい背景となるレイヤーを追加し、合成します。
「被写体を選択」および「選択とマスク」機能を使⽤することで、複雑な髪の⽑を含む⼈物画像でも、これまで以上に素早く簡単に切り抜くことができます。画像の合成や部分補正などに、ぜひご活⽤ください。