このチュートリアルでは、Adobe Photoshopを使用して、モノクロの花の画像に、テクスチャを活かしたまま、色をつけるテクニックを紹介します。ブラシツールで好みのカラーでペイントした後、ゆがみフィルターで大きく色を混ぜ合わせます。そして、「カラー」描画モードを使用して画像をカラー化し、創造的なタッチの作品に変化させます。

難易度3/5

 

本チュートリアル内で使用する主な機能

レイヤーマスク、レイヤーのラスタライズ、ゆがみフィルター、「カラー」描画モード

 

以下が大まかな流れです。

 

  1. 花のシルエット画像の作成
    練習用のサンプルファイルを開きます。グレーの階調のみで表現された花のテクスチャ画像から、レイヤーマスクを使用して黒いべた塗りのシルエットを作成します。
  2. ブラシでペイント
    ブラシの形状とカラーを変えながら、大きく花のシルエット上でペイントします。
  3. ゆがみフィルターの適用
    描いたブラシペイントを「前方ワープツール」で大きくゆがませ、色を混ぜて創造的なタッチにします。
  4. 描画モードによるカラーの適用
    「カラー」描画モードを使用して下のレイヤーとカラーをブレンドします。この操作によって、モノクロのテクスチャ画像がカラー化されます。
  5. 先ツールで仕上げ
    「指先ツール」を使用して、カラーを指でペイントするように押し出して周囲と馴染ませて、仕上げを行います。

1. 花のシルエット画像の作成

手順 1/3
練習用サンプルファイルを開く

Photoshopを起動し、「ファイル」-「開く」から練習用サンプルファイル「paint-texture-kyle-webster_practice.psd」を選択して開きます。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

グレーの階調のみで表現された花のアート画像が開きました。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 2/3
オブジェクトを選択

レイヤーパネルで、Command + クリック(macOSの場合)/Ctrl + クリック(Windowsの場合)し、花のアートのみを選択します。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 3/3
べた塗りレイヤーの作成

レイヤーパネル下部で、「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックし、「べた塗り」を選択します。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法
 
「カラーピッカー(べた塗りのカラー)」で、黒を選択して、「OK」をクリックします。
モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法
 
黒いべた塗りの花のシルエットが作成されました。
モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

2. ブラシでペイント

手順 1/5
レイヤーのラスタライズ

ドキュメント上で花にペイントを行う前にレイヤーをラスタライズします。

レイヤーで右クリックし、「レイヤーをラスタライズ」を選択します。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

レイヤーがラスタライズされました。

 

ヒント

「ベタ塗り」したレイヤーはベクトルレイヤーに変換されました。そのため、ブラシによ
るペイントなどを行いたい時は、「レイヤーをラスタライズ」でベクトルレイヤーからピクセルレイヤーに変換する必要があります。ラスタライズについて詳しくはこちらから

手順 2/5
ブラシの選択

ツールパネルで「ブラシツール」を選択します。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

操作画面の左上にあるオプションバーでブラシプリセットピッカーを開き、「汎用ブラシ」から「ソフト円ブラシ」を選択し、直径と硬さ、カラーを以下のように設定します。

 

直径:63px
硬さ:0%
カラー:#CA35F1

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

ヒント

このチュートリアルでは、CC ライブラリパネルからカラーを選択しています。

CCライブラリパネルからカラーを選択するには、Creative Cloudのいずれかのアプリであらかじめカラーを登録しておく必要があります。

CCライブラリパネルを使用しない場合は、ツールパネルで「描画色カラー選択ボックス」をクリックしてカラーピッカーを開きます。

そしてカラーピッカーで、16進値のカラー値のボックスに直接カラー値を入力します。

以下の画像の例では、#CA356F1のカラーを指定しています。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 3/5
ブラシでペイント

花のシルエットの上で、大きく数カ所をペイントします。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

ヒント

ここで花のシルエット上にペイントするには、適切に対象のレイヤーが選択されている必要があります。うまくペイントできない場合は、レイヤーパネルで花のシルエットのレイヤーが選択されているかをご確認ください。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 4/5
ブラシの種類を変更

ブラシプリセットピッカーを開き、「Kyle の究極のパステルパルーザ」を選択し、直径とカラーを以下のように設定します。

 

直径:60px
カラー:#ABFCFF および#F9F160

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

ヒント

Kyleって誰?

Kyle T. Websterさんは、アメリカ在住のクリエイターで1,000を超えるブラシをPhotoshopに提供しています。

2019年のAdobe MAXでは、Adobe Frescoのブラシでライブペイントを行い、鮮やかな色合いで絵画のような鳥のアートを描きました。

その様子は、こちらからご覧いただけます。

手順 5/5
ブラシでペイント

手順4で設定した2つのカラーを使用し、花のシルエットの上で数カ所をペイントします。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

3. ゆがみフィルターの適用

手順 1/2
ゆがみフィルターの適用

「フィルター」-「ゆがみ」を選択して「ゆがみ」ダイアログボックスを開きます。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法
 
「前方ワープツール」を選択し、属性を以下の通りに設定します。
 
サイズ:63
密度:50
モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 2/2
「前方ワープツール」でゆがませる

「前方ワープツール」で画像上を大きくドラッグして、ゆったりとゆがませて色を混ぜ合わせていきます。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

4. 描画モードによるカラーの適用

手順 1/1
「カラー」描画モードの適用

レイヤーパネルで「描画モード」の一覧を開き「カラー」を選択します。

下のレイヤーとカラーがブレンドされます。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

ヒント

描画モードを使用することで、複数のレイヤーをブレンドした表示結果を得ることができます。Photoshopではさまざまな描画モードがあります。選択する描画モードによって、レイヤーのブレンド結果は大きく異なります。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

5. 指先ツールで仕上げ

手順 1/2
「指先ツール」の選択

ツールパネルで「ぼかしツール」を長押しして、「指先ツール」を選択します。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法
 
オプションバーでブラシプリセットピッカー開き、ブラシを以下のように設定します。
 
直径:63px
モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

手順 2/2
「指先ツール」でカラーを押し出す

ドキュメント上でドラッグして、指でこするようにペイントしてカラーを押し出していきます。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

以上で今回のチュートリアルは終了です。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法

 

 

今回の大きなポイントは、「カラー」描画モードの使い方です。「カラー」描画モードは、モノクロの階調のみで作成された画像をカラー化するときに使用できます。元画像の階調を維持したまま、あたかも元からカラーだったかのように好みのカラーリングを施すことができます。

ブラシのカラーやゆがませ具合をさまざまなバリエーションで組み合わせ、好みの作品を作り上げてください。

モノクロのテクスチャを印象的にカラーリングする方法
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