必要な情報
以下が大まかな流れです。
- 画像を無彩色にする
サンプルの泡の写真を開くところから始めます。開いた泡の写真を色相・彩度 調整レイヤーを使用して無彩色(グレーの階調のみの状態)に変更します。そして別名でPhotoshop形式のファイルとして保存しておきます。無彩色にすることで後の手順でレイヤーをブレンドするときにクリアな泡の質感で合成できるようになります。
- スマートオブジェクトの文字を作成
写真の中央に、「DREAM」という文字を入力し、スマートオブジェクトに変換します。次の手順で「置き換え」フィルターを使用します。スマートオブジェクトに変換することで、フィルターを何度もやり直せるようになります。
- 「置き換え」フィルターで泡のゆがみに沿って変形させる
「置き換え」フィルターを使用して泡のゆがみに合わせて文字を変形させます。「置き換え」フィルターによって、画像を使用してレイヤーを変形させることができます。ここでは、手順1で保存したPhotoshopファイルを使って文字を泡に合わせてゆがませます。
- 描画モードでレイヤーをなじませる
クリッピングマスクを使用して、文字の形状で泡の画像を切り抜きます。
そして、「除外」と「輝度」描画モードを使用して、文字と泡をうまくなじませ、同一化していきます。










文字をスマートオブジェクトに変換します。
スマートオブジェクトに変換することで、フィルターを何度もやり直せるようになります。
「レイヤー」-「スマートオブジェクト」-「スマートオブジェクトに変換」を選択します。


「置き換え」フィルターを使用すると、レイヤーの内容を画像を使って変形させることができます。
手順1で保存したPhotoshop形式のファイルを使って文字を変形させます。
「フィルター」-「変形」-「置き換え」を選択して「置き換え」ダイアログボックスを開き、以下のように設定して「OK」をクリックします。
水平比率:20
垂直比率:20






ヒント
クリッピングマスクとは、下側にあるレイヤーのオブジェクトの形状に沿って、上の画像を切り抜く(マスクする)機能です。
試しに、最下部の「Water」レイヤーを非表示にしてみると、DREAMの文字の形状で切り抜かれた泡の写真の状態を確認することができます。



ヒント
除外 描画モードには、白と合成すると階調を反転させる効果があります。
合成対象の「DREAM」レイヤーは白い文字です。そのため、上のレイヤーの泡画像は黒い部分が白くなります。白い文字上に重なる明度の高い泡は逆に暗くなります。最下部の「Water」レイヤーを非表示にして、描画モードを切り替えてみると違いがよくわかります。



以上で今回のチュートリアルは終了です。
今回のポイントの一つに、「置き換え」フィルターによる変形がありました。
「置き換え」フィルターを使用すると、画像を使って対象のレイヤーを変形させることができます。イラストをシワや折り目、起伏がある対象物に合成したいときによく使用されるフィルターです。例えば、アートワークを作成し、それをTシャツやトートバック、うちわといったノベルティグッズにプリントした合成画像を作成したい場合などに使用できる機能です。
