制作した立体作品の見せ方を工夫することで、より魅力的にみせる方法を、前田美月さん(東京造形大学インダストリアルデザイン専攻3年:2016年9月当時)の作品「海の耳飾り」を用いて紹介します。

立体作品をより魅力的にみせる方法

本チュートリアル内で使用する主な機能

 画像を切り抜く、画像を合成する

 

手順1/5

選択範囲をつくる

アプリケーションメニューの「ファイル開く」から 素材写真を開きます。作品では耳のみを使用したいので、横顔から耳を切り抜きます。

ツールバーの「ペンツール」を選択し、耳を囲うように線を引きます。ペンツールを使うことで綺麗な曲線を描くことができます。線の引き方は慣れが必要なので、何度も試してみましょう。ここで言う線のことをPhotoshop上ではパスと呼びます。

次にパスが描けたらパスパネルの作業用パスを選択し、「パスを選択範囲として読み込む」をクリックします。これにより、切り抜きたい範囲を選択することが出来ます。

立体作品をより魅力的にみせる方法

手順2/5

耳の画像を切り抜く

耳を切り抜くためにレイヤーマスクを作成します。

レイヤーマスクとは、不要な部分を消してしまうのではなく元画像を残したまま不要な部分を隠すことができる機能です。選択した部分以外を覆い隠し、選択した部分のみを表示するので切り抜きと同義の機能になります。元の画像がそのまま残っているので、切り抜きを何度も修正することができます。

切り抜きたい範囲が選択されている状態でレイヤーパネルの「レイヤーマスクを追加」をクリックすると、耳を切り抜くことができます。

立体作品をより魅力的にみせる方法

手順3/5

耳飾りを配置する

切り抜いた耳の画像に、耳飾りの画像を配置します。耳飾りの画像はあらかじめ切り抜き済みのものを用意します。

アプリケーションメニューの「ファイル埋め込みを配置」から画像を配置し、アプリケーションメニューの「編集自由変形」で角度や大きさを調節します。

立体作品をより魅力的にみせる方法

 

このままでは影がなく不自然に見えるので、耳飾りと耳をなじませるために影を描きます。レイヤーパネルの「新規レイヤーを作成」をクリックして影を描くためのレイヤーを作成し、ドラッグ&ドロップで耳飾りのレイヤーの下に移動させます。下のレイヤーとの色を掛け合わせて自然な影を描くために、レイヤーの描画モードを「乗算」に設定します。

ツールバーの「ブラシツール」を選択し、コントロールパネルのブラシの種類を「ソフト円ブラシ」に設定し、不透明度を「30%」前後に設定して黒色で影を描きます。どこから光が当たっているかをイメージすると、自然な影が描きやすくなります。

立体作品をより魅力的にみせる方法

手順4/5

背景を配置し、素材を加える

背景となる画像を用意します。アプリケーションメニューの「ファイル埋め込みを配置」から背景を配置します。

作品の世界観を表現するために、複数の素材を加えます。背景の配置と同様のやり方で、様々な素材を配置します。

加えた素材と既存の背景をなじませるために、手順3/5と同様のやり方で影を描きます。レイヤーパネルの「新規レイヤーを作成」をクリックして新規レイヤーを作成し、加えた素材の下に移動させ、ツールバーの「ブラシツール」を使って全体に影を描きます。

立体作品をより魅力的にみせる方法

手順5/5

全体のトーンを整える

アクセサリーを際立たせるために、色合いや明るさを調整します。アプリケーションメニューの「レイヤー新規調整レイヤー」から「トーンカーブ」を選択します。トーンカーブを使うことで明るさやコントラストの調整ができます。

同じくアプリケーションメニューの「レイヤー新規調整レイヤー」から「色相・彩度」を選択します。色相・彩度を使うことで色の変換や、色の鮮やかさをコントロールすることができます。

調整レイヤーはパラメータを何度も修正でき、また複数重ねることができるので、全体を見ながらトーンを整えましょう。

立体作品をより魅力的にみせる方法

完成作品

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