Photoshop の「光彩」レイヤースタイルを活用して、幻想的な雰囲気に画像を演出してみましょう。「光彩」レイヤースタイルを使うと、画像や文字、図形の周りを簡単に美しく光らせることができます。さらにここでは、マスクとブラシを使って対象の一部分だけ削除し、画像にリアリティを加えます。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。

難易度3/5

 

本チュートリアル内で使用する主な機能

ペンツール、レイヤースタイル( 光彩 (外側) , 光彩 (内側) )、スマートオブジェクト、レイヤーマスク

 

手順 1/10

Photoshopでファイルを開く

Photoshopを起動し、「ファイル」→「開く」から練習用サンプルファイル「neon-effect.psd」を選択し、「開く」をクリックします。

レイヤーパネルで「hand」>「adjustments」の順に先頭の矢印をクリックすると、元画像に対して適用された2種類の補正があることがわかります。「Level 1」と「Black 1」です。

 

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

「Levels 1」は「レベル補正」という補正機能で、手がやや明るく浮かびあがるように調整されています。そして「Black and White 1」は「白黒」という補正機能によって画像が白黒に補正されています。

これらは、「調整レイヤー」と呼ばれるものです。このような調整情報だけを持つレイヤーを重ねることで、画像に直接変更を加えるのを防ぐことができます。

それぞれレイヤーの左側にある目のアイコンをクリックすると、該当の補正を非表示に設定して、適用前/適用後を確認することができます。

このようにモノクロっぽく写真を補正することによって、ビビッドなネオンの効果をより目立たせ、印象的に演出することができます。では、「hand」のグループレイヤーを閉じて、早速作ってみましょう。

手順 2/10

ペンツールで三角形を描く

まず、手の上に三角形をペンツールで描きます。ツールバーからペンツールを選択(あるいはショートカットのPキーを使用)します。三角形を描く前にオプションバーで、以下のように設定します。

モード : 「パス」から「シェイプ」に変更

塗り : なし

: 白

線の幅 : 15px

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

 

誤った操作をした場合:

今行った操作を取り消したい時は、
「Ctrl」+「Z」(Windows)、または「Command」+「Z」(Mac)
を押します。その操作を取り消して1つ前の状態に戻すことができます。

複数回の作業を取り消して、もっと前の状態に戻したい場合は、
「Ctrl + Al t + Z」(Windows)、または「Command + Option + Z」(Mac)
を押します。押した回数分だけ、作業を1段階ずつ戻すことができます。

戻した作業を逆に1段階ずつ進めたい場合は、
「Ctrl + Shift + Z」(Windows)、または「Command + Shift + Z」(Mac)
を押します。

手順 3/10

三角形を描く

3点をクリックして三角形を描きます。クリックしたポイントをつなぐように線が描かれます。最後は、始点をクリックして三角形が適切に閉じられるように注意してください。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

手順 4/10

光彩 (外側) の適用

光彩の効果をシェイプに適用します。光彩効果は、外側と内側を個別に適用することができます。まずは、外側の光彩から設定していきます。

レイヤーパネル(画面にない場合は、「ウィンドウ」から「レイヤー」をクリック)で「シェイプ」というレイヤーが選択されていることを確認します。レイヤーパネル下部で、「レイヤースタイルを追加」アイコンをクリックし、「光彩 (外側)」を選択します。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

手順 5/10

光彩 (外側) の編集

レイヤースタイルダイアログで、カラースウォッチをクリックします。カラーピッカーから光彩のカラーを選択します。不透明度、スプレッド、サイズを以下のように変更します。

カラー :  H:310°  S:50%  B:100%

不透明度 : 50%

スプレッド : 6%

サイズ : 70px

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

手順 6/10

光彩 (内側) の適用と設定

続けて内側に光彩を追加します。レイヤースタイルダイアログで、「光彩 (内側) 」のチェックボックスをクリックします。カラー、サイズ、描画モードを以下のように変更し、「OK」をクリックします。

カラー :  H:310°  S:50%  B:100%

サイズ : 10px

描画モード : 乗算

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

ヒント
ここで使用した描画モードは、画像や効果を重ねた時に、上下の画像をどのように合成するかを指定するためのものです。さまざまな描画モードがありますが、今回選択した「乗算」は比較的よく使用される描画モードです。乗算は色を重ねるほど濃くなっていく効果があります。つまり、白以外の色を重ねることで、背面の色と合わさって濃く変化するのです。ここではその特性をいかし、淡く設定した光彩の色が白い線の上に効果的に表示されるようにしています。

手順 7/10

スマートオブジェクトへの変換

レイヤーパネルで、シェイプレイヤー上で右クリックし、「スマートオブジェクトに変換」を選択します。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

 

スマートオブジェクトの利点
スマートオブジェクトに変換すると、画像やシェイプなどのオブジェクトに対して、元データを保持したまま編集することができます。画像をスマートオブジェクト化した場合、画像を拡大縮小や回転をしても、画像の解像度などが劣化することはありません

今回は、シェイプに対して光彩の効果を出し、これを、手の平をまたぐように演出します。そのため効果のかかっている状態を一つの形状として保持するためにスマートオブジェクト化しました。この後の手順でマスクを適用し、シェイプの一部と効果をまとめて削除します。そのときに、ここでスマートオブジェクト化したメリットがいきてきます。

以下の画像は、その比較例です。スマートオブジェクトに変換してから削除した方は、シェイプもレイヤースタイルの効果も同様にスパッと消されていることがわかります。スマートオブジェクトに変換せずに行った場合、マスクはシェイプのみに適用され、思い通りの結果が得られません。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

 

なお、スマートオブジェクトのレイヤーをダブルクリックすると、オブジェクトが別のタブに展開され、シェイプと効果を個別に調整できるようになります。

手順 8/10

マスクの作成

レイヤーパネル下部で「レイヤーマスクを追加」アイコンをクリックします。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

 

ヒント
レイヤーマスクは、レイヤーの一部分だけを補正したいときによくもちいる機能です。マスクは、各種の補正が適用されないように画像を保護する機能です。レイヤーにマスクを追加することで、そのレイヤーを保護することができます。そして、そのマスクを任意の形状でくり抜くことで、レイヤーの保護を部分的に解除することができ、特定の領域だけを編集対象とすることができるのです。

手順 9/10

マスク範囲の調整

ツールバーでブラシツールを選択(あるいはショートカットのBキーを使用)します。オプションバーで、必要に応じてブラシを設定します。ここでは、以下のように設定しています。

※ブラシの不透明度が100%に設定されていることを忘れずに確認してください。

直径 : 78px

硬さ : 40%

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

手順 10/10

シェイプを部分的に消す

マスクを使い三角形のシェイプから、消したい部分だけを消します。レイヤーパネルで、レイヤーマスクのアイコンが選択されていることを確認し、描画色を「黒」にします。消したい部分だけをペイントして、マスクをかけます。この例では、親指と手首をペイントします。

これで、三角形のネオンが手にかかっているような幻想的な効果を得ることができました。

ネオン効果で幻想的な雰囲気を作る方法

 

このように、「光彩」レイヤースタイルを活用してとても簡単に幻想的なネオン効果を設定することができました。今回は、シェイプを使ってネオン効果を演出しましたが、文字に適用してネオン管風のロゴをつくる技などは、もはや定番といってもいいかもしれません。また冒頭で述べたように、ベースとなる写真にはなるべく暗いものを使い、さらにモノクロにしておくこともポイントです。それによりソフトな光彩との間に印象的なコントラストが生まれ、ネオン効果がしっかり引き立ちます。写真の補正も含め、さまざまな工夫をお試しください。

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