不要な物体の削除や色調補正など行うことによって、こだわり部分をぐっと際立たせる方法を紹介します。

【撮影編】
 

撮影⾃体はそれほど難しいものではありません。雲⼀つ無いよく晴れた夜を選んで、三脚を使って撮影します。 カメラは、いろいろな設定ができるミラーレス機や⼀眼レフを使⽤し、輝度⽐が⾼く、いろいろな⾊の光源があるためRAWデータで撮影します。レンズは、地上の夜景と星空を両⽅同時に写すため、広⾓系のレンズが便利です。


⼀般に星空はとても暗いので、通常は数分から数⼗分、シャッターを開きっぱなしにして撮影するのが⼀般的です。このように撮影すると、地球が⾃転しているため星が流れているように写ります。
しかし、都市部の夜空は明るいため、単純に⻑時間シャッターを開きっぱなしで撮影するとあっという間に露出オーバーで真っ⽩になってしまい、星空が全く写りません。そのため、夜景と星空を⼀緒に撮影するには夜景と星空が同時に写るくらいの露出で撮影します。


実際には、撮影したものをカメラの液晶で確認しながら、数秒から数⼗秒の露出時間で撮影します。たとえば、東京や横浜の明るい夜景ではISO感度200〜400で、絞りはF4〜5.6前後。露出時間は8〜15秒くらいが、⼀つの⽬安になります。それを間隔を開けずに連続的に撮影していきます。星が動く速度はカメラを向ける⽅向によって異なりますが、最低でも30分くらいは撮影しましょう。
このような⽅法で、数⼗枚から数百枚のRAWデータを撮影します。

【処理編】
 

今回の作品を仕上げるための最⼤のポイントは、やはりLightroomやPhotoshopでの処理になります。
ここではまず、Lightroomを使って撮影した⼤量のRAWデータを効率よく現像します。そのデータをPhotoshopにレイヤーとして読み込んで合成するという⽅法で仕上げていきます。
撮影編で紹介したような⽅法で撮影したものは、地上の夜景と⼀緒に星空も写っています。シャッター速度が⽐較的短いため、1コマだけ⾒ると星がほぼ⽌まって写っており、パッと⾒た感じではほとんど写っていないようにみえますが、⼼配はいりません。

1. Lightroom

1. 新規カタログを作成

アプリケーションメニューの[ファイル] → [新規カタログ]をクリックします。「新規カタログを含むフォルダーを作成」ダイアログボックスが表⽰されるので、好きな名前をつけて[作成]ボタンをクリックします。フォルダーが作成され、Lightroom CCが再起動して、作成したカタログを開きます。
※カタログを作らない場合はデフォルト設定により、カタログを次の各フォルダーに保存します。

  • Windows :¥Users¥[user name]¥Pictures¥Lightroom
  • Mac OS :/Users/[user name]/Pictures/Lightroom

2. カタログファイルにデータを読み込む

撮影したRAWデータをLightroomに読み込みます。
ライブラリモジュール」の「読み込み...」ボタンをクリックして、読み込みウィンドウを開きます。左のパネルから編集したい写真を選択し、右下の「読み込み」ボタンをクリックします。

3. シーンに合わせて編集する

写真が読み込み終わったら編集したい写真をクリックして選択し、「現像タブ」をクリックして「現像モジュール」に切り替えます。
RAW現像でできるだけ階調の整った、⾒栄えのするものにします。このシーンの場合は地上の夜景が明るく、星空が暗く写っているので、具体的には「基本補正パネル/諧調」の「ハイライト」や「⽩レベル」を調整してハイライト側がきちんと再現できるようにしながら、星空のシャドー部を持ち上げるという処理をします。
他にも必要に応じて、彩度やノイズリダクションなどの微調整も同時に⾏います。

4. 編集をすべてのデータに適用する

⼀枚のデータの編集ができたら、編集後のデータを開いたまま下のサムネイルから同じ編集を適⽤したい画像をすべて選択します。複数のサムネイル画像を選択すると右下に「同期」というボタンが表⽰されるのでクリックします。同期する設定の各項⽬を選択するダイアログボックスが表⽰されるので、同期したくない項⽬があればチェックを外しておきます。特にない場合はそのまま「同期」をクリックします。

5. データを書き出す

下のサムネイルから書き出したいデータをすべて選択し、アプリケーションメニューの「ファイル/書き出し」をクリックします。書き出し場所を設定し、「書き出し」をクリックすると、指定した場所に選択したすべてのデータが書き出されます。

2. Photoshop
 

Lightroomでの画像調整後、Lightroomから直接Photoshopにレイヤーとして読み込むのがもっとも画質的に有利な⽅法です。「現像モジュール」でPhotoshopに送るデータを選択しておき、右クリックで「他のツールで編集/Photoshopにレイヤーとして開く」で可能です。


しかし、⼤量の画像データをこの⽅法でPhotoshopにレイヤーとして送るとパソコンへの負担が⼤きく、普通のパソコン環境では現実的はありません。そのため、⼀度Lightroomでデータとして書き出し、Photoshopにレイヤーとして読み込む⽅法のほうが現実的です。


理想的には16bitのPhotoshop形式やTIFFデータがいいのですが、やはり膨⼤なデータ量になるため8bitのJPEGデータで書き出して処理してみましょう。実際には⼤半のシーンで、16bitデータと⽐較してさほど⼤きな画質低下は⾒られません。

1. データを開く

アプリケーションメニューの「ファイル/スクリプト/ファイルをレイヤーとして読み込み」をクリックし、Lightroomでデータを書き出したデータをPhotoshopにレイヤーとして読み込み
ます。

2. レイヤーの重なり⽅を変更する

連続的に撮影したデータをレイヤーとして読み込んだら、そのレイヤーすべてを選択します。レイヤーパネルの演算⽅法から「⽐較(明)」を選択します。このメニューを選ぶことで、明るさや位置が変わらない地上の夜景はそのままに、動いている星の部分は明るい部分が順次合成されるため、星が軌跡としてライン状になります。

3. レイヤーを統合する

レイヤーパネルのメニューから「画像を統合」をクリックし、すべてのレイヤーを統合します。レイヤーを統合することで⼀般的な形式で保存でき、データ量も⼤幅に軽減できます。
また、今回のようなシーンでは撮影中に⾶⾏機が⾶んできたり、⼈やクルマなどが映り込むケースもあります。その場合は、それらが写っているレイヤーだけを選んでレタッチしてから画像を統合します。

最後に、必要に応じて階調や⾊調を調整して完成です。

通常の写真に⽐べると、撮影も処理も⽐較にならないほど時間と⼿間のかかる作業になり、パソコンへの負担も⼤きくなります。しかし、仕上がった作品は⼈間の眼では決して⾒ることのできない世界を描き出すことができる点が⼤きな魅⼒です。ご興味のある⽅は、⼀度チャレンジしてみることをオススメします。

 

 


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