季節の変わり目、オークションサイトが活発な時期です。スマホで撮った写真でも、きれいな画像で出品したいですよね。Photoshopを使った、商品写真をカッコよく見せる方法を紹介します。

このチュートリアルで学習できる機能やサービス

コンテンツに応じた切り抜き、スポット修復ブラシツール、クイック選択ツール、Camera Raw フィルター、ぼかしフィルター

 

完成イメージ 

 

 

手順1/7

Photoshopで練習用の画像ファイルを開く

まず、練習用の画像ファイルをダウンロードし、Photoshopで開きます。

 

 

手順2/7

傾きを修正

スマホでの撮影で写真が傾いてしまうことはよくあります。ここでは、「コンテンツに応じた切り抜き」できれいに水平に補正します。「コンテンツに応じた切り抜き」は、写真の傾きを変えることにより生じる隙間を、自動的に違和感なく塗りつぶしてくれる機能です。

「切り抜きツール」(1)を選び、オプションバーの「コンテンツに応じる」(2)にチェックを入れます。表示されるグリッドを目安に、写真の四隅をドラッグして角度を調整します(3)。

 

角度が決まったらReturn(Enter)キーを押すと、隙間が自動的に塗りつぶされて角度が決定します。

 

 

手順3/7

ゴミを取り除く

加工をやり直せるように元画像の背景レイヤーを複製してから、撮影時には気づかなかったゴミを取り除きます。

「背景」レイヤーを選択し、右クリックメニューの「レイヤーを複製」(1)を選びます。複製するレイヤー名は、「全体画像」(2)としておきます。
 

スポット修復ブラシツール」(1)を選んで、机の上のホコリやゴミをクリックして除去します(2)

スポット修復ブラシツール」は、クリックするだけできれいに写真の不要なものを除去してくれる便利なツールです。

 

 

手順4/7

全体の明るさと色味を調整する

全体を明るく調整して、黄色と赤の色かぶりを解消します。明るさや色味を変更するときは、「Camera Raw フィルター」を使用すると便利です。また、「Camera Raw フィルター」を適用する前にレイヤーをスマートオブジェクト化しておくと、編集内容をいつでもやり直すことができるのでおすすめです。

4-1
「全体画像」レイヤーの右クリックメニューから、「スマートオブジェクトに変換」(1) をクリックしたあと、アプリケーションメニューのフィルター/Camera Raw フィルター(2) を選択します。

4-2
Camera Raw フィルター」の編集画面が開きます。まずはオレンジと明るさを調整します。

画面右側の「基本補正」タブ(1) が選択された状態で、各スライダーを調整します。ここで適用した設定は下記の通りです(2)。

  • 色温度 ― -20
  • 露光量 ― +0.35
  • ハイライト ― -23
  • シャドウ ― -21
  • 白レベル ― +38
  • 黒レベル ― +27

4-3
次に、色を個別に調整して黄色の色かぶりを解消します。
「HSL / グレースケール」タブの「彩度」タブ(1) を選択して、「オレンジ」と「イエロー」を調整します。ここで適用した設定は下記の通りです(2)。

  • オレンジ ― +20
  • イエロー ― -90

 

 

手順5/7

マグカップだけを切り抜く

背景と個別の調整をするために、マグカップだけのレイヤーを作成します。

クイック選択ツール」(1) で、マグカップ全体を選択します(2)。不要な部分を選択してしまった場合は、option(alt)キーを押しながらドラッグすると、選択範囲から除外することができます。

 

選択できたら、「全体画像」レイヤーの右クリックメニューから「レイヤーを複製」(1) をクリックして、レイヤーパネルの「レイヤーマスクを追加」(2) をクリックします。レイヤー名は「マグカップ」(3) としておきましょう。

 

これで選択した範囲外の部分がマスクで隠されて、マグカップのみが切り出されます。

 

 

手順6/7

背景を明るくして、マグカップを引き立てる

「全体画像」レイヤーの「Camera Raw フィルター」を編集して背景を明るくします。
「全体画像」レイヤーの「Camera Raw フィルター」をダブルクリックして、編集画面を開きます。

 

基本補正」タブ(1)を選び、「露光量:+1.45」(2)、「白レベル:-44」(3) に調整します。他のスライダーは、もとのままにしておきましょう。

 

マグカップ本体とレイヤーを切り離しているので、この調整は背景にのみ反映されます。

 

 

手順7/7

マグカップに影をつける

最後にマグカップに影をつけます。影はマグカップ本体を利用して作成します。

7-1
「マグカップ」レイヤーを選択し、右クリックメニューから「レイヤーを複製」(1)を選びます。複製するレイヤー名は、「影」としておきます。command(ctrl)+[キーで、「影」レイヤーを「マグカップ」レイヤーの下に移動させます(2)。

 

アプリケーションメニューの編集/変形/垂直方向に反転で「影」レイヤーを逆さまにします。

 

移動ツール」で、「影」レイヤーを「マグカップ本体」レイヤーの底に移動させます。

 

7-2
「影」レイヤーの明度を落として、真っ暗にします。
「影」レイヤーの「Camera Raw フィルター」をダブルクリックして、編集画面を開きます。

 

基本補正」タブ(1)を選び、「露光量」、「ハイライト」、「シャドウ」、「白レベル」、「黒レベル」 をすべてマイナス方向いっぱいに設定します(2)。

 

すると、下にある「影」レイヤーが真っ暗になります。

 

7-3
「影」レイヤーをぼかして、影らしくします。
「影」レイヤーの「レイヤーマスクサムネール」(1)を選択し、アプリケーションメニューフィルター/ぼかし/ぼかし(ガウス)(2)をクリックします。

 

表示された「ぼかし(ガウス)ダイアログ」で、ぼかしの強さを調整します。「プレビュー」(1)にチェックを入れておくと、写真を見ながら調整可能です。ここでは「半径:153pixel」(2)に設定しました。

 

このままだと影が濃すぎるので、「レイヤー」パネルの「不透明度」を75%に落として自然な影のようにしたら完成です。


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