この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。

日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。 

A. 印刷の新機能 について

Adobe Photoshop CS5 では、プリント設定やプリンタードライバーの設定をアクションに組み込むことができます。このため、オペレーティングシステムおよびドライバーのコントロールは Photoshop のプリントダイアログボックスに組み込まれています。(「プリント設定」ボタンから開けます。)

この新機能は、最終的なプリント処理まで全体を含めたアクションと、プリント設定のみを適用するアクションの、主に 2 通りの利用方法があります。

プリント処理全体をアクションに記録する場合は、以下の操作を行います。

  1. 印刷する画像を開きます。
  2. 新規アクションを作成して、記録を開始します。
  3. ファイル/プリントを選択します。
  4. 必要な設定を行い、「プリント」 をクリックします。
  5. アクションの記録を停止します。

他のファイルでこのアクションを再生すると記録したアクションの設定に基づいてファイルがプリントされます。アクション実行時には、プリントダイアログボックスは表示されず、プリント設定の変更も行えません。

 注意 : 解像度は元の画像に合わせてプリントされます。アクションを使用する際は、すべての同じ解像度、同じ寸法の画像を使用するようにしてください。このアクションは、同一のプリント設定を使用する画像に対してのみ有効です。

プリント設定のみを行う場合は、以下の操作を行います。

  1. 画像を開きます。
  2. 新規アクションを作成します。
  3. 「記録開始」 ボタンをクリックします。
  4. プリントダイアログボックス、およびプリンターの設定ダイアログボックスで必要な設定を行います。
  5. 「完了」 をクリックします。
  6. アクションの記録を停止します。

別の画像を開いて作成したアクションを実行すると、アクションで指定した設定でプリントウインドウが開きます。アクションでは、プリンター、用紙サイズ、用紙タイプなどの設定を含めることができます。プリントを行う前にも、これらの設定を変更することが可能です。アクションに必要のない設定が含まれている場合、そのアクションを使用してプリントウインドウの設定を行うことができます。その後、手動で設定を変更します。

B. プリントの手順

Photoshop からプリントする方法は、主に 2 通りあります。カラー管理を Photoshop 側で行う方法と、プリンター側で行う方法です。以下のセクションでは、その両者のワークフローにおける最適な設定について、Windows と Mac OS それぞれについて説明しています。

プリントを行う前の準備については、文書番号 cpsid_90112 印刷時の設定について(Photoshop CS5)を参照してください。この文書ではモニターのキャリブレーション、および適切なカラースペースの使用について解説しています。

B-1. Photoshop によるカラー管理

Photoshop によるカラー管理を行うことで、プリント処理の大部分を制御することができます。

B-2. プリントダイアログボックス

プリントダイアログボックス右上のポップアップメニューから「カラーマネジメント」を選択し、「カラー処理」、「プリンタープロファイル」、「マッチング方式」、「黒点の補正」 をそれぞれ適宜設定します。

  1. 「カラー処理」 を 「Photoshop によるカラー管理」 に指定します。

    この設定により、画像のカラースペースからプリンターのカラースペースに変換する処理を Photoshop が行います。次の手順で選択するプリンタープロファイルに基づいて、変換処理が実行されます。
  2. 使用するプリンターと用紙の組み合わせに最適なプリンタープロファイルを設定します。

    「プリンタープロファイル」 では、使用しているプリンターと用紙の組み合わせをもとにして、カラー品質を定義します。プリンターと用紙のすべての組み合わせにおいて、正確なプロファイルを使用することが重要です。プリンターの製造元の多くは、自社のプリンターと用紙を対象としたプロファイルを提供しています。プロファイルの無い用紙を使用する場合は、プロファイルを作成するか、またはサードパーティから入手してください。
  3. マッチング方法

    画像のカラースペースからプリンターのカラースペースに変換する方式を指定します。写真やカラーアートワークの場合は、「相対的な色域を維持」 または 「知覚的」 を選択してください。彩度の高いべた塗りのグラフィックやアートワークの場合は、「彩度」を選択します。
  4. 黒点の補正

    初期設定でこの項目は選択されていますが、チェックがはずれている場合はチェックを入れてください。この設定を有効にすることにより、プリンターによる黒の表現力が最大限に利用されます。
  5. プリント設定

    使用しているプリンターによって、設定画面や項目が異なります。「Photoshop によるカラー管理」の場合は、以下の 3 つの項目を設定します。
    1. 用紙の種類 : プリントに使用する用紙の種類に最も適した項目を選択します。
    2. カラーマネジメント : カラーマネジメントは無効にします。(通常はドライバーによって自動的に無効にされます。)プリンタードライバー側のカラーマネジメントは必ず無効にする必要があります。Photoshop によって画像のカラースペースがプリンターのカラースペースに変換されるため、プリンター側のカラーマネージメントを有効にすると、色が正しく表現されません。
    3. 用紙サイズ : 適切なサイズを選択するか、または必要に応じてカスタムサイズを指定します。

B-3. プリント設定

プリント設定の画面や動作は、Windows と Mac OS とで異なります。

Windows

選択したプリンターのドライバー設定を確認してください。用紙の種類を選択できる設定からプリント品質を設定し 「プリンターによるカラー管理」 をオフにします。

プリンターの機種によって、表示される画面の構成や用語が異なる場合があります。通常、用紙の設定とプリント品質の設定は同一のタブ内に含まれていますが、カラー設定については非表示になっていることがあります。

  • Epson

    はじめに表示されるタブの 「モード設定」 セクションに、「推奨設定」 と 「詳細設定」 のラジオボタンがあります。ここでは 「詳細設定」 を選択します。「詳細設定」ポ ップアップメニューと「設定変更」 ボタンが表示されます。「設定変更」 ボタンをクリックして開かれるウィンドウで、「用紙種類」 と 「印刷品質」 を選択し、「カラー管理」 を 「色補正なし」 に設定します。(R1800 では、「ICM」 を選択すると、無効にするチェックボックスが表示されます。)

  • キヤノン

    はじめに表示される 「クイック設定」 タブで 「用紙の種類」、「印刷品質」 の各項目を設定します。「基本設定」 タブの 「色 / 濃度」 セクションで 「マニュアル調整」 を選択し、「設定」 ボタンをクリックします。「マニュアル色調整」 ダイアログボックスが開かれます。「マッチング」 タブを選択し、「色補正」 を 「なし」 に指定します。
  • HP

    「用紙 / 品質」 タブで、「用紙の種類」 と 「印刷品質」を 設定します。「カラー」 タブで 「アプリケーションによる管理」 を選択します。

Mac OS

Mac OS のプリント設定画面は、オペレーティングシステムのプリント設定とプリンタードライバーの設定の両方が組み込まれた単一の構造になっています。ここではプリンタードライバー側の設定について説明します。

プリントウィンドウには 4 つのポップアップメニューがあります。プリンターを選択するメニューと、プリセットを選択して保存するメニュー、用紙サイズを選択するメニュー、その他さまざまな機能を設定するメニューです。

ここで、用紙の種類や印刷品質、プリンターによるカラーマネジメントの無効化(Photoshop によるカラー管理が有効のため)などの設定を行う必要がありますが、インターフェース上の用語はプリンタードライバーによって異なります。 

  • キヤノン

    「品質とメディア」 および 「カラーオプション」 など。
  • Epson

    新しい Epson ドライバーの場合、 「プリント設定」 や「プリンターのカラー管理」 など。

  • HP

    「カラーオプション」 や 「画像品質」など。

設定箇所が確認できたら、以下の設定を行います。

  1. 用紙サイズを指定します。
  2. 品質を 「最高」 に指定します。(詳細設定などの項目を確認してください。)
  3. カラーマネジメントを 「オフ」、「なし」、または 「アプリケーションで管理」 などを選択します。

以上で設定は完了です。「プリント」ボタンをクリックします。

B-4. プリンターによるカラー管理

プリンターによるカラー管理では、画像のカラースペースからプリンターのカラースペースへの変換処理が、プリンタードライバーによって実行されます。ドライバーによって出力結果が異なります。

プリントダイアログボックス

カラーマネジメント設定をはじめに調整します。

  1. カラー処理を 「プリンターによる管理」 に設定します。この操作により画像の色変換がプリンターによって処理されます。
  2. プリンターによるカラー管理では、以下の設定項目は出力結果に反映されません。
    • プリンタープロファイル
    • マッチング方法
    • 黒点の補正
  3. プリント設定の調整をします。

    使用しているプリンターによって、設定画面や項目が異なります。「プリンターによるカラー管理」 の場合は、以下の 3 つの項目を設定します。
    1. 用紙の種類 : プリントに使用する用紙の種類に最も適した項目を選択します。
    2. カラーマネジメント : カラーマネジメントを有効にします。(通常はドライバーによって自動的に有効にされます。)プリンターによって、画像のカラースペースがプリンターのカラースペースに変換されます。
    3. 用紙サイズ : 適切なサイズを選択するか、または必要に応じてカスタムサイズを指定します。

Windows 

Windows のプリント設定画面では、プリンターの変更や部数の指定など、一般的な設定を行うことができます。

「プリント設定」ボタンをクリックすると、プリンターの設定画面が表示されます。この画面は使用するプリンターの機種によって異なります。この画面で、用紙の種類、プリント品質、カラー管理の設定を行います。 

通常、用紙の設定とプリント品質の設定は同一のタブ内に含まれていますが、カラー設定については非表示になっていることがあります。また、インターフェース上の用語や表示項目はドライバーによって異なります。

  • キヤノン 

    最初に開かれるタブで、用紙種類と印刷品質を設定します。次に同じタブ内のカラーモードセクションで「色設定」ボタンをクリックします。カラー設定ウィンドウが表示されたら、「マッチング」タブを選択し、「マッチングモード」の一覧から「ICM モード」を選択したら「OK」をクリックします。
  • Epson

    最初に開かれるタブで、「自動」と「ユーザー設定」のボタンがあります。「ユーザー設定」を選択すると、ポップアップメニューと「設定」ボタンが表示されます。「設定」ボタンをクリックし、用紙の種類、印刷品質、カラーマネジメントとカラーコントロールを設定したら、「OK」をクリックします。

  • HP 

    「用紙 / 品質」タブで、用紙の種類と印刷品質を設定できます。「カラー」タブでは「カラーマッチ/sRGB」を選択します。(HP 社では、sRGB 以外のカラースペースを使用する場合、Photoshop によるカラー管理を推奨しています。)「OK」をクリックします。

設定の調整が終了した際に、プリントボタンをクリックします。

Mac OS 

Mac OS のプリント設定画面は、オペレーティングシステムのプリント設定とプリンタードライバーの設定の両方が組み込まれた単一の構造になっています。ここではプリンタードライバー側の設定について説明します。

プリントウィンドウには 4 つのポップアップメニューがあります。プリンターを選択するメニューと、プリセットを選択して保存するメニュー、用紙サイズを選択するメニュー、その他さまざまな機能を設定するメニューです。

ここで、用紙の種類や印刷品質、プリンターによるカラーマネジメントの有効化などの設定を行う必要がありますが、インターフェース上の用語はプリンタードライバーによって異なります。 

用紙の種類を選択できる設定を参照し を変更し 「Printer Color Management」 を有効にします。

  • キヤノン

    「品質とメディア」 および 「カラーオプション」 など。
  • Epson 

    新しい Epson ドライバーの場合、 「プリント設定」 や「プリンターのカラー管理」 など。

  • HP

    「カラーオプション」 や 「画像品質」など。

設定項目が確認できたら、以下の設定を行います。

  1. 用紙サイズを指定します。
  2. 品質を 「最高」 に指定します。(詳細設定などの項目を確認してください。)
  3. カラー管理を「プリンターのカラー管理」または「Epson カラー制御」などに変更します。一部のプリンターでは、「カラー同期」を選択することにより、イメージ変換を行えます。

プリントボタンをクリックします。

B-5. プリンターによるカラー管理についての詳細 

通常、プリンターによるカラー管理を行う場合、色相や彩度、個々の色レベルなどを設定します。用語や画面構成はドライバーによって異なりますが、設定項目自体はほぼ共通のものです。

弊社では、これらのオプションを指定しないことを推奨しています。Photoshop から印刷した結果に満足できなかった場合は、印刷設定ではなく、Photoshop 上で直接画像を調整してください。

また、カラー管理を Photoshop で行った場合とプリンタードライバーで行った場合、どのような違いが生じるか、一度実際にお試しいただくことをお勧めします。

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