モニターパネルで、ムービーの全体または一部を簡単にプレビューできます。ムービーをプレビューするには、最初にエフェクト(モーション、不透明度、ボリュームの設定)を適用したり、すべてのトラック上のクリップを表示する準備を整えておく必要があります。ビデオの画質とフレームレートは、ムービーをリアルタイムでプレビューできるように自動的に調整されます。クリップの継ぎ目がカットのみのムービーは、通常、標準の品質とフレームレートでプレビューされます。エフェクトが適用されたり、ビデオとオーディオが多重構造になっている複雑なムービーの場合には、プレビューする前にレンダリングが必要になる場合があります。

A. 現在の時間 B. 再生コントロール
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ムービーをプレビューするには、再生ボタンをクリックするか、スペースバーを押します。
注意:現在時刻インジケーターをムービーの先頭に設定するには、Home キーを押します。
再生画質を変更するには、モニターパネル内を Ctrl キーを押しながらクリックします。再生画質/最高を選択します。設定を「最高」に変更すると、コンピューターの CPU 使用率と RAM 消費量が増加します。
プレビューを一時停止するには、一時停止ボタンをクリックするか、スペースバーを押します。
プレビューの表示速度を調整するには、シャトルスライダーを右にドラッグします。シャトルスライダーを大きくドラッグするほど、クリップの再生は速くなります。
逆再生するには、シャトルスライダーを左にドラッグします。シャトルスライダーを大きくドラッグするほど、クリップの巻き戻しは速くなります。
1 つ先のフレームへ移動するには、次のフレームボタンをクリックします。5 つ先のフレームへ移動するには、Shift キーを押しながら次のフレームボタンをクリックします。
1 つ前のフレームへ移動するには、前のフレームボタンをクリックします。5 つ前のフレームへ移動するには、Shift キーを押しながら前のフレームボタンをクリックします。
別のフレームにジャンプするには、現在の時間の表示をクリックし、新しい時間を入力します(コロンやセミコロンを入力する必要はありません。ただし、100 未満の数値はフレーム数として解釈されます)。
前のクリップの最後(カットまたは編集ポイント)へ移動するには、前の編集ポイントへ移動ボタンをクリックします。
次のクリップの先頭へ移動するには、次の編集ポイントへ移動ボタンをクリックします。
表示されているタイムラインよりシーケンスが大きい場合は、エキスパートビュータイムラインを右から左へ自動的にスクロールするよう設定できます。これにより、シーケンス全体を表示するのにズームアウトする必要がなくなります。
モニターパネルには、セーフマージン(セーフガイド)を表示できます。この表示を参考にして、プロジェクト内のテキストやオブジェクトがセーフゾーンの外側にはみ出ないかどうかを確認できます。テキストやオブジェクトがセーフゾーンの外側にはみ出ている場合は、特定の画面で再生するときにその部分が途切れることになります。セーフマージンは、編集操作を行う際のガイドでしかなく、プレビューファイルやムービーを書き出したファイルには含まれません。

クリップまたはムービーの詳細を確認するには、フルスクリーンモードでプレビューします。このモードでは、コンピューターの画面いっぱいにビデオが表示され、クリップとムービーの詳細な部分まで確認できます。フルスクリーンでプレビューすると、他の人とも室内で作品を一緒に見ることができます。
エフェクトを適用したり、ビデオとオーディオが多重構造になっている複雑なムービーやインスタントムービーの場合には、正しく表示するために多くの処理時間が必要になります。Adobe Premiere Elements で十分な速度と品質で表示できない部分がある場合、細い赤い線がエキスパートビュータイムラインのタイムラインルーラーに追加されます。
これらの部分をプレビューするには、まずレンダリングという作業を行う必要があります。レンダリングを行うと、多重構造のトラックやエフェクトが計算され、プレビューがファイルに保存されます。Adobe Premiere Elements では、ムービーのその部分をプレビューするたびに、このプレビューファイルを使用します。一度レンダリングすると、対象部分を変更しない限り、レンダリングし直す必要はありません(レンダリングされた部分は、エキスパートビュータイムライン上に緑の線で示されます)。
注意:レンダリングした部分に大幅な変更を加える場合、プレビューファイルは意味がなくなり、緑の線は赤い線に変わります。複雑なエフェクトをフルフレームレートでプレビューするには、対象の部分を再度レンダリングする必要があります。
レンダリングする部分は、エキスパートビュータイムラインのワークエリアバーを使用して指定します。
- ワークエリアバーの中央(縦線が数本表示されている部分)を、プレビューする部分の上までドラッグします。ワークエリアバーは、必ず中央部分をドラッグしてください。この部分以外をドラッグすると、時間インジケーターが移動してしまいます。
- ワークエリアバーの中央(縦線が数本表示されている部分)が表示されていない場合は、Alt キーを押しドラッグすると、ワークエリアバーを移動することができます。
- 時間インジケーターを移動し、Alt + [ キーを押してワークエリアの開始位置を設定します。
- 時間インジケーターを移動し、Alt + ] キーを押してワークエリアの終了位置を設定します。
- ワークエリアバーの幅をムービー全体に設定するには、Alt キーを押しながらワークエリアバーをダブルクリックします。
- 単純にワークエリアバーをダブルクリックすると、タイムラインルーラーの幅とムービー全体の長さのどちらか短いほうに設定されます。
ヒント:ワークエリアバーの上にポインターを移動すると、ワークエリアバーの開始タイムコード、終了タイムコードおよびデュレーションを示すツールヒントが表示されます。