Premiere Proを使って、ビデオ映像とカラーグラデーションをオーバーレイで合成し、シーンをドラマチックに演出する方法をご紹介します。4色グラデーションエフェクトを使用すれば、4色の複雑なグラデーションも簡単に作成できます。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。
必要な情報
本チュートリアル内で使用する主な機能
Adobe Stockとの連携、調整レイヤー、エフェクト:4色グラデーション、描画モード:オーバーレイ
手順1/7
Premiere Proを起動し、新規プロジェクトを作成する
作業に入る前に、練習用サンプルファイルをこちらからダウンロードしておきましょう。
Premiere Proを起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックするか、「ファイル」→「新規」→「新規プロジェクト」を選択します。名前を入力して[OK]をクリックします。

手順2/7
ビデオ素材を読み込む
「ファイル」→「読み込み」から、ダウンロードした練習用サンプルファイル「Surfer.mov」を選択して「読み込み」をクリックします。「プロジェクト」パネルにファイルが追加されます。

ビデオ素材がない場合は、Adobe Stockから素材を選んで使用することもできます。「ウインドウ」→「ライブラリ」を選択して、「ライブラリ」パネルを開きます。「Adobe Stockを検索」フィールドに、検索したいビデオ素材のキーワードを入力します(ここでは「surfer watershot」)。素材の候補が表示されるので、使用したい素材にカーソルを合わせ、ショッピングカートのアイコンをクリックしてライセンスを取得します。また、クラウドのアイコンをクリックすると、ウォーターマークの入ったプレビュー版を無償で試用することができます。
「ライブラリ」パネルに追加されたビデオ素材を右クリック(Windows)またはControl+クリック(Mac)し、「プロジェクトに追加」を選択します。

手順3/7
タイムラインにビデオ素材を追加する
「プロジェクト」パネルで「Surfer.mov」を選択し、右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択すると、タイムラインに素材が配置され、モニター画面に映像が表示されます。
タイムライン上で、再生ヘッド(現在の時間インジケーター)をドラッグして「06:00」のところまで移動します。このフレームを基準に、エフェクトを適用していきます。

手順4/7
調整レイヤーを追加する
「プロジェクト」パネルの下にある「新規項目」アイコンをクリックし、「調整レイヤー」を選択して「OK」をクリックします。「プロジェクト」パネルに追加された調整レイヤーを、タイムラインのビデオ素材のすぐ上のトラック(V2)にドラッグ&ドロップします。
調整レイヤーの右端にカーソルをのせ、右矢印マークに変わったら、そのまま右方向にドラッグしてすぐ下のビデオ素材の長さに合わせます。

手順5/7
カラーグラデーションを追加する
画面上部にある「エフェクト」をクリックして、エフェクトワークスペースに切り替えます。「エフェクト」パネルの検索フィールドに「4色グラデーション」と入力します。「エフェクト」パネルが見つからない場合は、「ウィンドウ」→「エフェクト」を選択します。
4色グラデーションエフェクトがパネルに表示されたら、それをタイムラインの調整レイヤーにドラッグ&ドロップします。4色の円形のグラデーションがモニター画面に表示されます。

手順6/7
グラデーションを調整する
「エフェクトコントロール」パネルで、グラデーションの位置とカラーを調整します。まず、「位置とカラー」から1つ目の黄色のカラーサンプルをクリックし、カラーピッカーを開きます。カラースライダー、カラーフィールド、または数値入力を使って好みの色を見つけ、「OK」をクリックします。同様に他の3つのカラーも変更します。
次に、4色グラデーションのそれぞれカラーの中心点の位置を調整します。「位置とカラー」のポイント1〜4の値をドラッグしてスクラブするか、数値を入力して変更します。
「ブレンド」の値を大きくすると、色の変化が滑らかになります。ここでは「200」に設定します。

手順7/7
オーバーレイを適用する
最後に、「描画モード」のプルダウンメニューから「オーバーレイ」を選択します。4色グラデーションと下のビデオ素材が合成されました。

Enterキーを押して、再生してみましょう。特殊なレンズフィルターを使用して撮影したような、ドラマチックな映像に仕上がりました。オーバーレイのほか、描画モードのオプションを切り替えて、様々な効果を試してみましょう。
