文字の中で映像が再生される、映画のようなタイトルシーンを作成してみましょう。ここでは、Premiere Proでマスクを作成し、テキスト内に映像を表示させる方法を解説します。
必要な情報
本チュートリアル内で使用する主な機能
エッセンシャルグラフィックパネル、文字ツール、クリップのトリミング、トラックマットキーエフェクト
手順1/5
新規プロジェクトを作成し、素材を読み込む
Premiere Proを起動し、「新規プロジェクト」ダイアログボックスでプロジェクト名と保存先を指定し、「OK」をクリックします。次に、画面上部のワークスペースバーにある「Graphics」をクリック、または「ウインドウ」→「ワークスペース」→「グラフィック」を選択します。
ダウンロードした練習用のサンプルファイル「Truck Clip.mov」を、「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップで追加します。クリップをダブルクリックして、「ソース」パネルで再生してみましょう。

手順2/5
シーケンスを作成する
「プロジェクト」パネルの「Truck Clip.mov」を右クリック(Windows)または「Control」キーを押しながらクリック(Mac)し、メニューから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択します。「タイムライン」パネルにシーケンスが作成されました。「プログラム」パネルには、シーケンスの映像が表示されます。

手順3/5
テキストを作成、調整する
「ツール」パネルから「横書き文字ツール」を選択し、「プログラム」パネルに表示された画面をクリックし、「2017 ROAD TRIP」と入力します。
続いて、画面右の「エッセンシャルグラフィックス」パネルで、テキストのプロパティを調整します。ここでは、フォント:Pragmatica Extended、フォントスタイル:Black、フォントサイズ:619、テキストの中央揃え、トラッキング:-40、行間:-240 を指定しています。
※ フォントを選択する際に、Adobe Typekitでフォントを検索、同期させることで、Premiere Proで使用することができます。

手順4/5
クリップを移動、複製、トリミングする
画面上部のワークスペースバーにある「編集」をクリックします。「タイムライン」パネルのV2トラックにあるグラフィッククリップ「2017 ROAD TRIP」を、1つ上のV3トラックにドラッグして移動します。続いて、クリップの右端にカーソルをのせ、カーソルの表示が右向きの赤い矢印に変わったら、「Option」キーを押しながら、下にある「Truck Clip.mov」と同じ長さになるまで右方向にドラックします。

今度は、 V1トラックのビデオクリップ「Truck Clip.mov」を選択し、「Option」キーを押しながら、1つ上のV2トラックにドラッグします。V2トラックに「Truck Clip.mov」が複製されました。続いて、V1トラックの「Truck Clip.mov」の左端にカーソルをのせ、表示が右向きの赤い矢印に変わったら、インポイントが「00:00:08:00」になるまで右方向にドラッグします。クリップがトリミングされました。

手順5/5
マスクを作成し、テキスト内に映像を表示させる
画面上部のワークスペースバーにある「エフェクト」をクリックし、ワークスペースを切り替えます。次に、「エフェクト」パネルを表示させ、検索フィールドに「トラック」と入力します。「ビデオエフェクト」→「キーイング」→「トラックマットキー」が表示されるので、それをドラッグしてV2トラックの「Truck Clip.mov」にドロップします。
今度は、「エフェクトコントロ-ル」パネルを表示させ、「fx トラックマットキー」の「マット:」のドロップダウンメニューから「Video 3」を選択します。黒のマットで「2017 ROAD TRIP」のテキストが切り抜かれた状態になり、その部分だけに映像が表示されるようになります。

最後に、V1トラックの「Truck Clip.mov」のクリップの左端にカーソルをのせ、カーソルの表示が右向きの赤い矢印に変わったら、右クリック(Windows)または「Control」キーを押しながらクリック(Mac)し、メニューから「デフォルトのトランジションを適用」を選択します。

再生してみましょう。タイトル文字の中に映像が表示され、やがて画面全体に映像が表示される、印象的なタイトルシーンが完成しました。ここで学んだトラックマットキーは、テキストだけでなく、図形やさまざまな選択範囲をもとにマスクを作成することができます。ぜひ試してみてください。
