チュートリアル記事

初級

5 分

縦型動画にテキストアニメーションや色を付ける方法

このチュートリアルでは、Premiere Pro で動画を縦型にクロップし、テキストアニメーションを加える方法を解説します。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。




本チュートリアル内で使用する主な機能

文字ツール、クロップ、テキストアニメーション

以下が大まかな流れです。

  1. Premiere Pro を起動し、新規プロジェクトを作成する

  2. 素材を読み込む

  3. タイムラインにビデオ素材を追加する

  4. 縦型画面の作成

  5. 色の調整

  6. テキストの作成

  7. テキストアニメーションの作成

手順1/7 Premiere Pro を起動し、新規プロジェクトを作成する

作業に入る前に、練習用のデータ素材をダウンロードしておきましょう。

このサンプルファイルには、このチュートリアルの練習⽬的でのみ使⽤可能な、Adobe Stockの素材が含まれています。このファイルの利⽤条件については、フォルダー内のReadMeファイルを参照してください。 Adobe Stock には、商⽤利⽤可能なロイヤリティフリーの画像とビデオが数億点以上あります。 1か⽉の無料体験期間中 は画像を10点までご利⽤いただけます。

Adobe Stock 提供元 : hotelfoxtrot69

ダウンロードしたら、デフォルトの複雑なファイル名を分かりやすいように変更します。ここでは「Clip_01」に変更します。

Premiere Pro を起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックします。

「新規プロジェクト」画面が表示されたら、プロジェクト名と保存先を指定します。
「読み込みモードをスキップ」にチェックを入れ、[作成] をクリックします。

手順2/7 素材を読み込む

Premiere Proの編集画面が立ち上がったら、ワークスペースを「エフェクト」に変更します。

ダウンロードした練習用のデータ素材「Clip_01」を「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップして追加します。

手順3/7 タイムラインにビデオ素材を追加する

「プロジェクト」パネルで「Clip_01.mov」を選択し、右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択。タイムラインに素材を追加します。その際シーケンス名を「縦型エフェクト」に変更します。

シーケンス内のクリップの末尾をドラッグして、長さを「00:00:10:00」に縮めます。

手順4/7 縦型画面の作成

シーケンス自体を縦方向に変更します。

タイムライン上の「Clip_01.mov」を選択し、メニュー「シーケンス」から「オートリフレームシーケンス...」を選択。

「オートリフレームシーケンス」内の「ターゲットアスペクト比」から「垂直方向9:16」を選択し[作成]をクリックします。自動で「オートリフレーム」が適用されます。

手順5/7 色の調整

映像の色を調整していきます。

タイムラインの「Clip_01.mov」クリップを選択した状態で「Lumetriカラー」パネルを開きます。「基本補正」を下記のように設定します。

1. 「彩度」を「130.0」に設定します。

2.「コントラスト」を「50.0」に設定します。

3. 「ハイライト」を「26.5」に設定します。

4. 「シャドウ」を「24.3」に設定します。

次に「Lumetriカラー」パネル内の「クリエイティブ」を開き、「Look」を「SL GOLD RUSH LDR」に変更します。

操作が終わったら、調整した「Clip_01.mov」クリップを「V2」に複製します。

「V2」に複製した「Clip_01.mov」の色味を変更します。

「V1」と同じように、「Lumetriカラー」パネル内の「クリエイティブ」を開き、「Look」を「SL NOIR LDR」に変更します。

手順6/7 テキストの作成

「グラフィックテンプレート」パネルを選択し、その中の「Adobe Stock」を選択します。パネルの検索フィールドに「Massive」と入力すると「Massive Sliding Promo Title Text」が表示されます。

それをドラッグ&ドロップでタイムラインの「V3」にドラッグ&ドロップで配置し、再生ヘッドを「00:00:05:00」に合わせます。

「エフェクトコントロール」パネルを開き、「モーション」プロパティを下記のように設定します。

1. 「スケール」を「180.0%」に設定します。

2. 「回転」を「90.0°」に設定します。

「プロパティ」パネルを開き、「TEXT CONTROLS」内の「Source Text」に「SMILE」と打ち込み、「BACKGROUND」内の「Opacity」を「0」に設定します。(※今回は「SMILE」ですがお好きな言葉を入れてみてください)

「ツール」パネルから「レーザーツール」を選択し、再生ヘッドを「00:00:005:00」に合わせて「Massive Sliding Promo Title Text」をカットします。

タイムライン後ろの「Massive Sliding Promo Title Text」テキストを選択し、右クリックから「ネスト」を選択します。「ネストされたシーケンス名」を「SMILE」に設定します。

再生ヘッドが「00:00:05:00」にあり、ネストシーケンスの「SMILE」が選択されていることを確認し、右クリックします。「フレーム保持オプション...」を選択。「フレーム保持オプション」内の「保持するフレーム」を「シーケンスタイムコード」に変更します。

タイムライン後ろの「Massive Sliding Promo Title Text」をクリップの長さを「Clip_01.mov」クリップと同じになるように合わせます。

手順7/7 テキストアニメーションの作成

再生ヘッドを「00:00:05:00」に合わせて、2つある「Massive Sliding Promo Title Text」の後半を選択します。「エフェクトコントロール」パネル内の「位置」にキーフレームを打ちます。さらに、10フレーム進め「位置」を「130:540」に設定します。

「位置」プロパティの2つのキーフレームを両方選択し、右クリックのメニューから「時間補間法」の「イーズイン」と「イーズアウト」を両方を適用させます。

タイムライン左側の空白の部分を右クリックをし、「複数のトラックを追加...」を選択。

「オーディオトラック」内の「適用量」を「0」にして[OK]を押します。これで、タイムラインに「V4」が表示されます。

追加した「V4」のタイムラインに、「V3」の前半にある「Massive Sliding Promo Title Text」をコピーして貼り付けます。

「V4」のタイムラインにある「Massive Sliding Promo Title Text」テキストを選択して、再生ヘッドの位置を「00:00:00:15」に合わせます。「エフェクトコントロール」パネル内の「不透明度」を「50.0%」にしてキーフレームを打ちます。

再生ヘッドの位置を「00:00:05:00」にして「不透明度」を「0%」にします。「00:00:00:15」と「00:00:05:00」のキーフレームを両方選択し、右クリックから「イーズイン」を選択します。

タイムライン上の「v2」にある「Clip_01」を右クリックし「ネスト...」を選択、「ネストされたシーケンス名」を「トラックマット」に設定します。

「エフェクト」パネルの検索フィールドに「トラックマットキー」と入力します。(「エフェクト」パネルが見つからない場合は、「ウィンドウ」→「エフェクト」を選択します。)

「トラックマットキー」が表示されたら、それをタイムラインの「V2」の「トラックマット」クリップ上にドラッグ&ドロップで適用します。

この時「エフェクトコントロール」パネルの「トラックマットキー」プロパティで「マット」を「ビデオ3」に変更します。

映像を再生して動きに問題がないか確認しましょう。

今回は、Premiere Proで動画を縦型動画にしエフェクトをつける方法をご紹介しました。この方法を応用して様々な場面に利用してみてください。


2025年2月18日

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