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このプロジェクトでは、Premiere Proを使用して、シーンの一部を2つ目のビデオクリップに(はめ込み映像として)置き換えます。
まずは「編集」ワークスペースで、メインの映像素材をタイムラインパネルのトラックV2に配置します。ビデオクリップが選択された状態でエフェクトコントロールパネル(Shift+5キー)を開き、「不透明度」の下で、マスクするオブジェクトに適したアイコンをクリックします(「楕円形マスクの作成」、「4点の長方形マスクの作成」、または「ベジェのペンマスクの作成」)。オブジェクトを黒く塗りつぶすように、マスクパスの頂点を配置します。「マスクの境界のぼかし」を高くして、境界をぼかします。「反転」にチェックを入れてマスクを反転させます。

マスクしたオブジェクトがシーンを通じて固定されている場合は、次の手順に進んで結構です。オブジェクトが移動する場合は、オブジェクトを追尾するために、マスクをトラッキングする必要があります。エフェクトコントロールパネルで、「マスクパス」の横にあるレンチアイコンをクリックし、適切なトラッキング方法を選択します。トラッキングの精度をリアルタイムに確認できるよう、「プレビュー」を有効にします。「選択したマスクを順方向にトラック」ボタンをクリックします。マスクトラッキングには時間がかかります。しばらくお待ちください。完了したら、シーケンスを再生します。いずれかのポイントで、ターゲットを追尾するためにマスクを再配置する必要が生じた場合は、マスクパスを再調整し、「選択したマスクを順方向にトラック」ボタンをクリックして、そのポイントから先の新しいトラッキングキーフレームを作成します。

はめ込み用のビデオクリップをトラックV1に配置します。それを、上の映像素材の長さに合わせてトリミングします。シーケンスを再生します。映像の自然さを維持するうえで、はめ込み映像クリップはコンポジションの重要な部分となるため、トラッキングするオブジェクトの動き(カメラに近づく、カメラから離れる、回転するなど)に応じて、シーケンス内の各所でクリップの位置、スケール、回転の値にキーフレームを設定してください。

はめ込み映像クリップは、メインシーンに自然に溶け込む場合もあれば、コンポジションの性質によっては、現実離れした組み合わせに仕上がることもあります。必要であれば、カラーワークスペースに移動し、はめ込み映像クリップにLumetriカラーの補正(Lookプリセットや基本補正)を適用して、シーンの仕上がりを目的に合わせて微調整することを検討してください。
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Adobe Stock提供元:sebra, Oleg, Farknot Architect