このよくある質問は、Adobe.com またはアドビの正規販売店から Acrobat Classic を購入しているお客様を対象としています。Acrobat Classic 製品トラックを導入しているエンタープライズタームライセンス契約(ETLA)のお客様は、Admin Console で製品を見つけることができます。ETLA 製品に関するご質問は、アドビの担当者にお問い合わせください。
また、バリューインセンティブプラン(VIP)のお客様は、日本国内では、FRL ライセンスのみの提供となるため、下記の Acrobat オンラインサービス関連の機能、Microsoft SharePoint 連携機能、Microsoft Purview Information Protectionとの統合を利用することはできません。
基本事項
Adobe Acrobat Classic は、オフライン環境で Acrobat のデスクトップ機能を利用するためのバージョンです。更新のない 3 年間のタームライセンスで、前払いでご利用いただけます。アクティベート後は期間中、オフラインで使用できます。Acrobat Pro 2020 のすべての機能に加え、新しいインターフェイス、文書に星を付ける機能、アクセシビリティの強化、およびタグ付けなど、追加の機能が含まれます。Adobe Document Cloud サービスは含まれません。
Acrobat Classic では、デスクトップでのみ、PDF ツールにフルアクセスできます(web またはモバイルからのアクセスはありません)。追加の機能およびクラウドサービスを使用したい場合は、Acrobat サブスクリプションを選択してください。
Acrobat Pro は、重要な PDF および電子サインソリューションです。最新のデスクトップ、web、およびモバイル機能を提供し、定期的なセキュリティアップデート、機能アップデート、および高度なツールを含みます。
Acrobat Classic は、デスクトップ専用のソフトウェアで、1 回払いでご購入いただけます。Acrobat Classic は、機能アップデートを受けず、電子サイン、レビュー用に共有、AI 機能など、web ベースの機能がありません。Acrobat Classic では、Web ブラウザーやモバイルデバイスでは、有料の機能を使用できません。
アドビは、TLP および CLP 購入プログラムを通じて、Acrobat 永続ライセンス版ソフトウェア(Acrobat Pro 2020 および Acrobat Standard 2020)を引き続き販売します。詳細は、このページをご確認ください。
Adobe Acrobat 2020 (永続版) の販売は、2024 年 7 月 15 日をもって終了いたしました。製品サポートは、2025 年 6 月 1 日までとなります。詳しくは、Acrobat 旧バージョンをお使いのお客様へ をご確認ください。
Acrobat Classic タームライセンスでは、Acrobat デスクトップ版ソフトウェアに最大 3 年間アクセスできます。Acrobat 2020 からの主なアップデートは以下になります。
- 新しい Acrobat エクスペリエンス:最新のインターフェイスにより、PDF ツールの検索と使用がより簡単になりました。
- アクセシビリティのアップデート:障がいのあるユーザーのためのアクセシビリティを向上させるために、タグ付けを改善しました。
- 文書にスターを付ける:文書をお気に入りとしてマークするか、フォローアップのためにタグ付けします。
- 不連続なページを抽出:PDF から特定のページを削除して、必要な内容に焦点を当てます。
- セキュリティ統合:Microsoft Purview Information Protection でファイルを保護し、ラベル付けします(別途購入が必要)。
- 既存の機能の強化:編集および切り抜きツールの更新、Word および PowerPoint でのオブジェクトの処理の向上、よりシンプルになった保護および墨消しエクスペリエンスが含まれます。
詳しくは、「Acrobat Classic の新機能の要約」を参照してください。
詳しくは、Acrobat の技術仕様のページを参照してください。
詳しくは、Acrobat の技術仕様のページを参照してください。
Adobe Acrobat オンラインサービス
Acrobat オンラインサービスは、Acrobat デスクトップ、web、モバイルアプリと接続して、お客様がどこにいるときも生産性を維持できます。
無料の Adobe Acrobat オンラインサービスに新規登録すると、以下を利用できます。
- Adobe クラウドストレージ:2 GB の無料のストレージを使用して、オンラインでファイルを保存し、これにアクセスできます。
- 入力と署名:デスクトップ、web、モバイル版アプリのどの環境でも自分用のオートフィルコレクションに素早くアクセスして、フォームの入力と電子サインを迅速に済ませることができます。
Web ブラウザーやモバイルデバイスを使用して重要な PDF ツールを使用し、Acrobat デスクトップソフトウェアを強化するには、Acrobat Standard または Acrobat Pro サブスクリプションをご購入ください。
- PDF を作成:文書、画像、写真を PDF ファイルに変換できます(web およびモバイル)。
- PDF を書き出し:編集可能な Word、Excel、PowerPoint または RTF ファイルに PDF を変換できます(web およびモバイル)。
- PDF を編集:iPhone、iPad、Android スマートフォン、タブレット、または Chromebook で PDF にテキストを追加または編集できます(Acrobat Pro サブスクリプションのみ)。
- PDF を整理:PDF のページの順序の変更、削除または回転を行うことができます(Acrobat Pro のサブスクリプションのみ、web およびモバイルで可能)。
- PDF を結合:複数のファイルを単一の PDF に結合できます(web のみ)。
- レビュー用に共有:Document Cloud レビューサービスで、文書のレビューを簡略化できます。1 つのリンクを送信して、オンラインで一つの PDF にまとめてコメントを収集し、進行状況をトラックできます。
- 署名用に送信:文書を署名用に送信し、トラック、管理、保存をオンラインで実行できます(デスクトップ、web、モバイルで可能)。
- 入力と署名:自分用のオートフィルコレクションに瞬時にアクセスして、フォームの入力と電子サインを素早く済ませることができます(デスクトップ、web、モバイルで可能)。
- Adobe クラウドストレージ:最大 100 GB のストレージを使用して、オンラインでファイルを保存し、これにアクセスできます。
いいえ。Acrobat Classic デスクトップソフトウェアは、Adobe Acrobat オンラインサービスを必要とせずに単独で使用できます。
Acrobat Classic を初めて開く場合は、ソフトウェアをアクティベートにするためにインターネット接続が必要です。その後は、問題なくオフラインで使用できます。
Acrobat Classic はデスクトップに直接、インストールされ、クラウドでは実行されないため、インターネット接続がなくても使用できます。
はい。アドビでは、お客様のデジタル体験でのセキュリティ保護を最優先しています。業界標準のセキュリティへの対応は、社内文化、ソフトウェア開発、およびサービス運用プロセスに深く浸透しています。ID 管理、データの機密性または文書の整合性に関しても、Adobe Document Cloud はお客様の文書、データ、個人を特定する情報を保護するための業界標準のセキュリティ対策を実装しています。アドビのセキュリティへの対応「Adobe Secure Product Lifecycle」または Adobe Document Cloud ソリューションのセキュリティについて詳しくは、http://www.adobe.com/jp/security.html を参照してください。
Acrobat Classic の購入
Acrobat Classic は、都度購入の方式で提供されるデスクトップ製品です。
購入方法に関しては、Adobe.com を通じて購入し、アドビストアを選択して Acrobat Classic を注文するか、アドビの正規販売店にお問い合わせください。販売店経由で購入される場合は、別途、アドビへの申請が必要となります。企業や組織向けの Acrobat Classic を購入する場合は、Acrobat のボリュームライセンスのページを参照してください。
Acrobat Pro または Acrobat Standard に登録すると、以下のメリットがあります。
- 低額な月額料金:低額な月額料金でアクセスできます。
- 継続的なアップデート:定期的な新機能およびアップデートを含んだ Acrobat Pro または Acrobat Standard デスクトップソフトウェアを利用できます。
- プレミアムクラウドサービス:モバイルおよび web 上の様々な PDF タスクに対応する、以下を含む Adobe Acrobat オンラインサービスにフルアクセスできます。
- オンラインでのファイルの保存および共有。
- 文書の編集、送信、電子サイン、トラック、管理。
- Dropbox、Microsoft SharePoint、OneDrive、Box、Google ドライブから PDF ファイルへのアクセス。
- 最新の機能:最新の機能、セキュリティアップデート、アップグレードを追加の費用なしでいつでも利用できます。
Acrobat Classic(都度購入)ライセンスを購入すると、次のものを利用できます。
- 1 回払い:Acrobat Classic デスクトップソフトウェアについては、都度購入を行うことができます。
- 基本的なクラウドサービス:無料の Adobe Document Cloud アカウントを使用すると、次のことが可能になります。
- Acrobat Reader モバイルアプリまたは web ブラウザーを使用して、基本的な PDF タスクを実行する。
- ファイルをオンラインで保存および共有する
- セキュリティアップデート:ソフトウェアの四半期ごとのセキュリティアップデートを追加の費用なしで利用できます。
機能とサポート
はい。企業における導入を効率化し、IT コストを管理するための Acrobat の様々なツールおよびユーティリティを用意しています。詳しくは、アドビヘルプセンターを参照してください。
はい。Acrobat Classic は 64 bit アプリです。詳しくは、必要システム構成を参照してください。
アドビは現在、Acrobat、Acrobat Classic、および Acrobat 2020をサポートしています。Acrobat 2020 は、2025 年 6 月 1 日にサポート終了になります。詳しくは、サポート対象の製品バージョンのページを参照してください。
Acrobat Classic ライセンスでは、製品のサポート対象のライフサイクル期間中は継続してバグの修正とセキュリティアップデートをご利用いただけます。Acrobat Classic では、セキュリティやプラットフォームの拡張およびバグの修正だけのアップデートを四半期ごとに提供します。新機能や拡張機能は提供されません。また、無料の Adobe Document Cloud サービスのみを使用できます。IT 管理者は、必要に応じて Acrobat オンラインサービスを停止することができます。詳しくは、こちらを参照してください。
Acrobat では、個々のスケジュールに合わせたアップデートの管理をご希望の企業や組織に最適な、IT 管理者向けの柔軟性に優れたツールも用意しています。詳しくは、IT 担当者向けリソースを参照してください。
Acrobat と Microsoft
Acrobat は、Office 365、Office 2021、および Office 2019 アプリケーションとシームレスに連携します。
Windows 環境では、次の処理を行うことができます。
Office アプリケーション(Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Outlook)の Acrobat タスクリボンから高品質の Adobe PDF を作成します。
Office の Acrobat リボンから作成された PDF に保護を追加して、他のユーザーが機密性の高いコンテンツをコピーまたは編集できないようにします。
Word、Excel または PowerPoint の Acrobat リボンを使用して、様々な手順を同時に実行します。PDF ファイルを電子メールで送信し、パスワードで保護します。また、ファイルの使用方法に制限を設定し、共有レビュー用にファイルを送信します。Acrobat Classic では、PDF を作成し、プリセットアクションをすぐに実行して、あらかじめ定義されたタスク(アーカイブまたは公開用の文書の準備など)を実行できます。
Microsoft Outlook 用の Adobe Acrobat プラグインを使用して、様々なサイズのファイルを他のユーザーに送信します。また、トラックオプションを設定して、ユーザーがファイルを表示した場合に通知を受け取ることができます(Acrobat サブスクリプションのみ)。
PDF ファイルからソースの Word 文書に注釈を変更履歴として取り込みます(Microsoft Word の変更履歴の記録ツールで変更を承諾または拒否できます)。
電子メールの検索と取得を簡略化します。Microsoft Outlook の電子メールまたは電子メールフォルダーをボタン 1 つで簡単にアーカイブします。
高品質の Adobe PDF を Microsoft Project または Visio から直接作成します。
Microsoft のツールのその他の使用方法を次に示します。
Microsoft Word for Mac の Acrobat リボンを使用して、インタラクティブなリンクを備えた高品質な PDF ファイルを作成します。
Acrobat Classic を使用して、既存の PDF を、業界最高レベルの正確な書式設定が適用された Word、Excel、PowerPoint 形式のファイルに変換します。Office アプリケーションで編集を行う際にレイアウト、箇条書きおよび表を維持します。
Windows を搭載したタッチ操作対応デバイスを使用できます。
Windows デバイスで、Microsoft の DirectInk テクノロジーを利用して、指またはハードウェアペンを使用し、PDF 上でよりスムーズに描画や手書きを行うことができます。
Microsoft Edge から、ワンクリックで web ページを PDF ファイルとしてキャプチャします。リンク、レイアウトおよび書式設定を変更せずに、ページ全体またはページの一部を変換します。
はい。SharePoint のドキュメントライブラリでは、次の処理を行うことができます。
PDF ファイルを開いて Acrobat で編集し、リポジトリに保存
リポジトリファイルを PDF に変換して保存
リポジトリファイルを PDF に変換して電子メールで送信
複数のファイルを単一の PDF に結合します。
共有文書のレビューまたは PDF フォームのデータ収集を Office 365 または SharePoint サーバーでホストすることによって、プロセスを自動化することもできます。
Acrobat Classic は、64 bit バージョンの Microsoft Windows で動作します。詳しくは、Acrobat Classic の必要システム構成を参照してください。
アクセシビリティ標準
Acrobat Classic は、国際標準化機構(ISO)で管理されているオープンスタンダードである ISO 32000-1 をサポートします。
Acrobat Classic を使用すると、次のワークフロー固有の PDF 規格を作成および検証できます。
- PDF/A(アーカイブ用)(ISO 19005):PDF/A-1a、PDF/A-1b、PDF/A-2a、PDF/A-2b、PDF/A-2u、PDF/A-3a、PDF/A-3b、PDF/A-3u
- PDF/E(エンジニアリング用、Acrobat Classic)(ISO 24517):PDF/E-1
- PDF/X(印刷用)(ISO 15930):PDF/X-1a、PDF/X-3、PDF/X-4、PDF/X-4p、PDF/X-5g、PDF/X-5pg
- PDF/VT(可変データおよびトランザクション印刷用、Acrobat Classic)(ISO 16612-2):PDF/VT-1、PDF/VT-2
PDF/A は、長期保管用の電子文書を作成、表示および印刷するための仕様を規定しています。文書の記録保管やコンプライアンスを担当する管理者は、Acrobat Classic を使用して、記録の最終文書を自己完結型ファイルとして維持管理および保護することができます。
PDF/E は、エンジニアリングワークフローで使用する文書を作成、表示および印刷するための仕様を規定しています。建築家、エンジニア、建設関係者、製造関係者は、Acrobat Classic を使用することで、サプライチェーンにおける技術資料や図面を容易に交換できます。また、文書のレビューやコメント付与を効率化することもできます。
PDF/X は、印刷または公開準備の整ったページを作成、表示および印刷するための仕様を規定しています。この規格は、カラースペースやトラッピングなど、印刷の重要な要素を左右する PDF 設定に関するガイドラインを規定するものです。印刷やグラフィックデザインに携わるクリエイティブプロフェッショナルは、Acrobat Classic を使用して、意図したとおりの印刷結果を出せる PDF/X 準拠ファイルを作成して送稿できます。
PDF/VT は、銀行の取引明細や請求書などのファイルを作成、表示、印刷するための仕様を規定しており、可変データおよびトランザクション印刷を扱う業界で使用されます。可変データを含むサイズの大きな文書を取り扱う場合は、Acrobat Classic を使用して、ファイルをこの国際規格に確実に準拠させることができます。
はい。Acrobat Classic は、次の追加規格とイニシアチブに従って、PDF の作成と使用をサポートします。
PDF/UA(Universal Accessibility):PDF/UA は、PDF 専用の技術要件の明確化を推進する ISO規格(ISO 14289-1)です。これにより、支援テクノロジーを使用しているユーザーも含めて、すべての人が PDF ISO 32000-1 ファイルにアクセスして使用できるようになります。
W3C Web コンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG):アドビは、W3C の WCAG ワーキンググループに参加して、テクノロジーに依存しない WCAG 2.0 標準および支援テクノロジーの開発を支援しています。このガイドラインと技術により、作成者や開発者は、このアクセシビリティ標準に従うことができます。
PAdES(ETSI):PDF advanced electronic signatures は、欧州連合のデジタル署名規格に確実に従うための仕様を規定しています。Adobe Acrobat Classic は、PAdES Parts 2、3 および 4 をサポートします。
Acrobat Classic は、障がいを持つユーザーとアクセシブルなコンテンツの作成者のニーズに対応します。Acrobat Classic を使用すると、他のユーザーが Adobe Acrobat Reader で表示できるアクセシブルな PDF 文書を誰でも作成できます。これにより、障がいを持つユーザーは、複数の言語の PDF ファイルやフォームにより簡単にアクセスして、使用することもできます。
Acrobat Classic または Acrobat Reader を Windows で使用すると、ユーザーおよびコンテンツ作成者は次の処理を行うことができます。
使いやすいウィザードでアクセシビリティの環境設定をカスタマイズ。
拡大鏡を使用。
組み込みの機能または高度な画面読み上げソフトウェアを使用して、PDF を読み上げ。
ハイコントラストカラーを使用して、より見やすく表示。
背景を動的に調整して、ハイコントラストモードでテキストを読みやすくする。
テキストを折り返すことにより、拡大して表示。
Acrobat Classic または Acrobat Reader を macOS で使用すると、ユーザーは次の処理を行うことができます。
macOS コンピューターの VoiceOver スクリーンリーダーを使用。
拡大鏡を使用。
ハイコントラストカラーを使用して、より見やすく表示。
背景を動的に調整して、ハイコントラストモードでテキストを読みやすくする。
テキストを折り返すことにより、拡大して表示。
さらに、コンテンツの作成者は、Acrobat Classic を使用することで、PDF ファイルのアクセシビリティをさらに強化できます。
タグを追加することで、読み上げ順序を制御し、ナビゲーション機能を強化。
ページやテキストの段組の読み上げ順序を確認および調整。
標準に準拠した PDF 文書を検証し、アクセシビリティに関する問題が含まれていないかをチェックして、アクセシビリティ標準に準拠するようにファイルを調整。
高度なツールを活用して、WCAG 2.0 および PDF/UA 基準に準拠する PDF 文書の作成をサポート。
「アクセシブルにする」ガイド付きアクションを使用して、標準に準拠したアクセシブルな PDF ファイルを簡単に準備、確認、修正。
詳しくは、アドビのアクセシビリティリソースセンターを参照してください。
アドビはアクセシビリティを重視しており、製品およびサービスのアクセシビリティ機能の強化に努めています。米国リハビリテーション法 508 条は、情報技術における障壁を取り除き、障害のあるユーザーに新たな機会を提供するために制定されました。さらに、これらの目標を達成するために役立つテクノロジーを開発することも奨励しています。障がいのあるユーザーのためのアクセシビリティをサポートする Adobe Acrobat Classic の機能は、Adobe Acrobat Voluntary Product Accessibility Templates(VPAT)に要約されています。