人気のあるビジュアルエフェクトを作成する方法を説明します。
必要な情報
ビデオ素材に文字を配置
3Dカメラトラッカーエフェクトを使用して、シーンに文字を配置します。
学習内容:シーンにテキストを配置
3Dカメラトラッカーエフェクトは、ビデオ素材を分析して、元のショットの撮影に使用したカメラの動きを再現します。分析後にテキストを配置して、元のシーンの一部のように表示します。
- タイムラインでビデオレイヤーを選択します。
- 「アニメーション/3Dカメラトラック」を選択します。
バックグラウンドで映像素材が分析され、エフェクトコントロールパネルにステータスの進捗が表示されます。 - 分析が完了した後、タイムラインまたはエフェクトコントロールパネルでエフェクトを選択すると、レインボー色のトラッキングマーカーが表示されます。
- テキストを配置するためのターゲットが路面と沿う位置になるようにトラックポイントを指定します。
- ターゲットの中央にマウスをポイントして、必要ならば位置を変更します。次に、ターゲットを右クリックして、「グリッドと原点を設定」を選択します。
- もう一度ターゲットを右クリックして、「テキストとカメラを作成」を選択します。
- 方向のパラメーターを変更し、テキストの配置を微調整します。
不要な要素のぼかし
映像素材の特定の領域にぼかし(ブラー)を追加します。
学習した内容:映像素材の動く部分にぼかし(ブラー)を追加
「マスクをトラック」を使用すれば、動きに追従するマスクを作成できます。マスクにエフェクトを適用すれば、その部分にぼかし(ブラー)を追加できます。
- タイムラインでビデオレイヤーを選択します。
- ペンツールを選択して、コンポジションパネルのぼかす領域にマスクを描画します。最初に置いたマスクポイントをクリックして、マスクを閉じます。
- タイムラインの「マスク1」を右クリックして、「マスクをトラック」を選択します。右下にトラッカーパネルが表示されます。
- トラッカーパネルの補間方法ドロップダウンメニューで「位置、スケール、回転」を選択します。
- 内側の右向き矢印をクリックすると、タイムラインの現在の時間インジケーターの右にあるすべてのフレームをトラックします。
- メインメニューで、「エフェクト/ブラー&シャープ/高速ボックスブラー」の順に選択し、ブラーの値を設定します。
- タイムラインでブラー(滑らか)エフェクトのオプションを開き、一番下にスクロールします。コンポジットオプションの横のプラス(+)ボタンをクリックして、画像全体ではなく高速ボックスブラーのみにマスクを適用します。
- キーボードのスペースバーを押すと、結果が表示されます。
グリーンスクリーンによる要素の分離
グリーンスクリーンキーを使用して要素を分離します。
学習した内容:Keylightエフェクトを使ってビデオのグリーンスクリーンに透明な領域を作成
キーイングでは、特定の色またはルミナンス値を使用して透明部分を決めます。特定の色またはルミナンス値を画像から取り除くことをキーイング、または「キーを抜く」と言います。
- Keylightエフェクトを使用して元のグリーンスクリーンをキーイングする方法:
- コンポジションでビデオレイヤーを選択し、メインメニューで「エフェクト/キーイング/Keylight(1.2)」を選択します。
- エフェクトが、エフェクトコントロールパネルに表示されます。Viewドロップダウンメニューは、「Final Result」のままにします。
- 「Screen Color」セクションのスポイトを選択します。コンポジションパネルのグリーンスクリーンの背景をクリックして、取り除くカラーを選択します。十分に明るく鮮やかなグリーンの領域を選択します。
- キーの品質を確認するには、View ドロップダウンメニューを「Final Result」から「Screen Matte」に変更します。白いピクセルは不透明、黒いピクセルは透明、グレー部分は半透明になります。
- キーの効果を高めるには、「Screen Balance」の設定を調整します(変化はわずかです)。
- グレーのピクセル部分がほとんどの背景の場合は、「Screen Gain」の値を高くします(通常は110以下を推奨します)。この設定を増減すると、キーイングに使用するグリーンの分散量が変わります。
- Screen Matteでキーを微調整する方法:
- Screen Matteのオプションを開きます。
- Screen Matteのパラメーターを調整します。Clip Black、Clip White、Clip Rollback、Screen Shrink/Grow、Screen Despot Blackなどがあります。
- Viewメニューを「Final Result」に戻します。
- Replace Methodメニューを「Source 」に設定し、元の素材のピクセルとキーイング後の素材を混合してノイズを除去します。
ガベージマットによるキーイング後の素材のクリーンアップ
ガベージマットを使用して、キーイング後の素材をクリーンアップします。
学習した内容:キーイング後の素材のクリーンアップ
グリーンスクリーンの素材には、Keylightエフェクトだけでは除去しにくいノイズが画像の周囲に表示されることがあります。
- キーイング後の素材の輪郭からノイズを手軽に取り除くには、ビデオレイヤーにマスクを適用します。このようなマスクをガベージマットと呼びます。
- ビデオレイヤーを選択して、長方形ツールを使用し、キーイングの対象を囲む長方形を描画します。
- MMキーを押して「マスクの境界のぼかし」を表示し、ぼかしの値を設定します。
- スペースバーを押してシーンをプレビューし、対象が完全にマスクの中に入っていることを確認します。
- 1つのKeylight設定だけでは修復が難しい場合があります。その場合は、レイヤーを複製して問題を解決します。
- 元のキーイング後の素材から問題の領域をマスクして、レイヤーを複製します。
- 複製したレイヤーのマスクの設定を変更して、問題のある領域のみを表示します。
- 複製したレイヤーのKeylight設定を調整して、問題を解決します。
インパクトを加えるためのビデオの時間調整
ビデオの時間調整をおこない、ビジュアルインパクトを加えます。
学習した内容:時間調整をおこないビデオにビジュアルインパクトを追加
ビデオをスローダウンする場合、フレームレートが高いほど動作をスローダウンでき、動作がスムーズになります。
- After Effectsで映像のフレームレートを変更する方法:
- プロジェクトパネルでビデオを右クリックし、「フッテージを変換/メイン」を選択します。
- 「次のフレームレートに調整:」 を選択して、新しいフレームレートを入力します。
- 特定のデュレーションを指定して、ビデオレイヤーの時間調整をおこなう方法:
- ビデオレイヤーを右クリックして、「時間/時間伸縮」を選択します。
- 「新規デュレーション」に新しいデュレーションを入力して、「OK」をクリックします。
- タイムリマップを使用して、ビデオレイヤーの時間調整をおこなう方法:
- レイヤーを右クリックして、「時間/タイムリマップ使用可能」を選択します。
- タイムラインで、「タイムリマップ」の左側、左右の矢印の中にある菱形ボタンをシングルクリックして、時間調整をおこなうところにキーフレームを追加します。
タイムリマップキーフレームがその時点を記録します。 - タイムラインで、追加したタイムリマップキーフレームを左右にスライドさせれば、素材の再生速度を増減できます。
- グラフエディターでキーフレームのリタイム速度を変化させる方法:
- タイムラインで「タイムリマップ」を選択し、グラフエディターの左下にある「グラフの種類とオプションを選択」ボタンから「値グラフを編集」を選択します。
- キーフレームを上下にドラッグして再生速度を変更します。
キーフレーム間の角度により再生速度が決まります。- 急角度 = 高速
- 平坦 = 静止フレーム
- 下向き = 逆再生