Adobe Bridge CS3(2.1)、CS4、および CS5 では、ネストされたキーワード階層がサポートされています。キーワードには、任意の深度の他のキーワード階層を含めることができます。
キーワードの作成
Adobe Bridge でキーワードを作成するには、次のいずれかの操作を行います。
- キーワードパネルで、「新規キーワード」または「新規サブキーワード」ボタンをクリックします。
- キーワードパネルのキーワードのリストで右クリック(Windows)、または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、「新規キーワード」または「新規サブキーワード」を選択します。
- キーワードパネルのメニューボタンをクリックして、「新規キーワード」または「新規サブキーワード」を選択します。
キーワードが選択されている場合は、「新規キーワード」をクリックすると、選択されているキーワードと同じレベルにエントリが作成されます(選択への兄弟設定)。「新規サブキーワード」をクリックすると、選択したアイテムのサブにエントリが作成されます(選択への子設定)。何も選択されていない場合は、「新規キーワード」アクションのみを使用できます。このオプションを選択すると、ルートレベルにキーワードが作成されます。
ルート以降に単純なキーワード構造を作成するには、次の手順に従います。
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キーワードリストの下部にある空のスペースをクリックして、現在のキーワードアイテムを選択解除します。空のスペースが存在しない場合は、任意のルートレベルキーワードを選択します。
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「新規キーワード」をクリックして、空のルートレベルキーワードを作成します。
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キーワードに名前を付けて Enter キーを押します。新規キーワードはアルファベット順にソートされ、選択されています。
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「新規サブキーワード」をクリックして、現在選択されているアイテムの子としてキーワードエントリを作成します。キーワードに名前を付けて Enter キーを押します。
キーワードのバッチ作成
キーワードパネルの下部にある「検索」フィールドを使用して、1 つの手順で複数のキーワードを作成することができます。カンマまたはセミコロンで区切ってキーワードをフィールドに入力し、「新規キーワード」または「新規サブキーワード」をクリックします。キーワードは、上で説明した現在の選択ルールを使用して作成されます。
キーワードの検索
「検索」フィールドを使用すると、長いキーワードリスト内のアイテムを簡単に見つけることができます。検索するには、次の操作を行います。
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キーワードパネルの下部にある「検索」フィールドの虫眼鏡アイコンをクリックします。
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次の検索メソッドのいずれかを選択します:含む、等しい、最初の語
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フィールドに入力します。条件に一致するすべてのキーワードが検索されます。
一致するアイテムはすべてカラーでハイライト表示されます。緑色は、選択された検索キーワードを表します。黄色は、検索されたが選択されていないキーワードを表します。前または次のキーワードを検索するには、「検索」フィールドの横にある「前を検索」または「次を検索」ボタンをクリックします。あるいは、F3 キーおよび Shift + F3 キーのショートカットキーを使用します。
「検索」フィールドからテキストをクリアするには、フィールドの右側にある「X」のついた円をクリックします。
キーワードが見つかったら、Enter キーを押して、現在選択されている画像のキーワードを適用(または削除)します。キーワードがまだ存在しない場合は、Enter キーを押して作成し、選択した画像にそれを適用します。
キーワードの適用
- キーワードの横にあるチェックボックスをクリックして、現在選択されているファイルにキーワードを適用します。
- キーワードを選択解除すると、選択したファイルからキーワードが削除されます。
- キーワードおよびその親をすべて適用するには、Shift キーを押しながらクリックします。このビヘイビアーを標準のマウスクリックのデフォルトとして使用するには、ファイル/環境設定/キーワード(Windows)、または Bridge/環境設定/キーワード(Mac OS)の順に選択します。そして、「自動的に親キーワードを適用」を選択します。
キーワードを除外
1 回クリックするだけで、画像にキーワードブランチ全体を追加することができます。この場合、除外対象としてマークされているキーワードは無視されます。除外されたキーワードは角カッコで囲まれます。キーワードを除外するには、キーワードを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)して、コンテキストメニューから「除外」を選択します。
注意:キーワードに他のキーワードが含まれている場合のみ、キーワードを除外することができます。除外されたキーワードを追加するには、そのキーワードを右クリックし、コンテキストメニューから「含める」を選択します。「除外」機能は、自動的に親キーワードを適用した場合にのみ適用されます。除外されたキーワードは階層キーワード構造に適用されます。
キーワードの読み込みと書き出し
「キーワード」パネルメニューには、キーワードの読み込みと書き出しを行うコマンドが含まれています。「読み込み」コマンドを使用すると、読み込まれたキーワードがキーワードパネルの既存のキーワードとマージされます。「消去」コマンドと「読み込み」コマンドを使用すると、既存のキーワードが読み込んだキーワードに置き換えられます。
キーワードは、テキストファイルを使用して読み込んだり書き出したりされます。これらのファイルは、UTF-8 または ASCII(UTF-8 のサブセット)でエンコードされます。キーワードを別の Bridge ユーザーと共有するには、パネルメニューから「書き出し」を選択して、キーワードが記述されているファイル名とパスを指定します。他の Bridge ユーザーは、このファイルを読み込むことができます。また、書き出し機能を使用して、キーワードデータをバックアップしたり、必要に応じてロードした個別のキーワードリストを保管したりすることもできます。
キーワードの書き出しファイルの例
Bridge の外部でキーワードファイルを開いたり編集したりする必要はありません。ただし、これらは単純なテキストファイルなので、キーワードリストをテキストエディターで編集してから、Bridge に読み込むことができます。フォーマットは単純です。ファイルの各行には 1 つのキーワードが含まれています。先頭に <TAB> の文字を配置して、キーワード間の親子関係を表します。先頭に <TAB> の文字がない行は、そのキーワードがルートレベルにあることを示します。1 つの <TAB> 文字は、それが 1 レベル深いことを示し、その上の一番近くにあるルートレベルのキーワードの子です。キーワードは、必要に応じて、括弧で囲むことによって、除外対象として指定することができます。詳しくは、キーワードの除外を参照してください。
[People]
<TAB>John
<TAB>Kathy
City
<TAB>San Francisco
<TAB>New York
Food
<TAB>Vegetables
<TAB><TAB>Carrots
キーワードの読み取りと書き込み
Adobe Bridge には、階層キーワードの読み取りと書き込みについて様々な方法が用意されています。キーワードにアクセスするには、編集/環境設定/キーワード(Windows)、または Bridge/環境設定/キーワード(Mac OS)の順に選択します。
デフォルトでは、「階層キーワードを読み取る」が選択されています。
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どちらのオプションも選択されていません。
キーワードは、「XMP dc:subject」フィールドにフラットなキーワードとして書き込まれます(階層情報なし)。選択されているファイル一式に適用されているキーワードを表示する場合、Bridge ではキーワードパネルの階層内で一致するすべてのキーワードが検索され、検索されたすべてのキーワードが選択されます。階層内のキーワードの 1 つのインスタンスを選択解除すると、そのインスタンスが「dc:subject」から削除されます。その他のすべての場所でも、そのキーワードは選択解除されます。階層にないキーワードがある場合、そのキーワードは同じレベルの「その他のキーワード」のキーワードに追加されます。
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「階層キーワードの読み取り」オプションのみが選択されています(デフォルト)。
「階層キーワードの読み取り」オプションのみが選択されている場合、キーワードは「dc:subject」フィールドにフラットに書き込まれます。また、このキーワードは、「|」で区切られた階層形式で「lr:hierarchicalSubject」にも書き込まれます。
Bridge では、選択したファイルに適用されているキーワードが表示されるときに、この階層情報が使用されます。階層情報が含まれている場合(lr:hierarchicalSubject または dc:subject)、階層内の複数の場所にあるキーワードは、すべての場所で選択されるわけではありません。Bridge では、最初に適用されたもののみが検索され、選択されます。また、Bridge では、階層情報が含まれている場合は、不明なキーワードが「その他のキーワード」に追加されることはありません。代わりに、不明キーワードは適切な場所にあるキーワード階層に追加され、必要に応じて親キーワードが追加されます。この方法で追加されたキーワードは、ユーザーが明示的に指定しない限り、永続的なものではありません(「その他のキーワード」に追加されたキーワードも同様です)。 以下に例を挙げます。
dc:subject - Places; California; San Francisco
lr:hierarchicalSubject - Places; Places|California; Places|California|San Francisco
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「階層キーワードの読み取り」と「階層キーワードの書き込み」の両方が選択されています。
この設定では、階層キーワードが(「lr:hierarchicalSubject」に加えて)「dc:subject」に書き込まれる点を除いて、オプション 2 同様のビヘイビアーを得られます。「dc:subject」に書き込む場合、区切り文字として次のいずれかの文字を使用することができます:「|」、「:」、「/」、「\」デフォルトは「|」です。「lr:hierachicalSubject」に書き込むときには、「|」文字が常に使用されます。Bridge では、このような文字を読み取る際に、これらの文字の組み合わせを区切りとして解釈するように設定することができます。以下に例を挙げます。
Dc:subject - Places; Places/California; Places/California/San Francisco
lr:hierarchicalSubject - Places; Places|California; Places|California|San Francisco