Adobe Captivate でマスタースライドを使用する方法

マスタースライドでは、ロゴ、ヘッダー、フッターなど、スライドの背景や共通のオブジェクトを定義します。マスタースライドを使用することで、プロジェクト全体の外観を統一できます。

オブジェクトやプレースホルダーなど、マスタースライド上のすべてのものは、マスタースライドにリンクされているスライド上に反映されます。

一群のマスタースライドによりテーマが形成されます。テーマについて詳しくは、テーマを参照してください。

空白のプロジェクトを作成するか、またはプロジェクトをテンプレートから作成すると、デフォルト(空白)のテーマが使用されます。 テーマには次の種類のマスタースライドが含まれます。

メインマスタースライド

メインマスタースライドは、マスタースライドパネルの最初のスライドです。 スライドの名前はテーマの名前と同じです。 このマスタースライドのオブジェクトと背景色が、他のすべてのマスタースライドに表示されます。各テーマは 1 つのメインマスタースライドを持ちます。

コンテンツマスタースライド

コンテンツスライドで使用できるレイアウトやオブジェクトを含みます。たとえば、タイトルマスタースライドはプロジェクトのタイトルのために使用できます。テーマには、1 つ以上のコンテンツマスタースライドを含めることができます。

質問マスタースライド

各テーマには、次の質問タイプのための個別のマスタースライドが含まれています。

  • 照合

  • ホットスポット

  • リッカート

  • その他の質問タイプ : 多肢選択、空欄埋め、○×形式、短い答え、順序問題

  • 結果スライド

各質問マスタースライドには、プレースホルダー質問、解答、およびテーマに関連したスタイルを持つキャプションが含まれます。

メインマスタースライド以外の各スライドには、テキストキャプション、画像、または汎用コンテンツプレースホルダーなど、さまざまなオブジェクトのためのプレースホルダーが含まれます。コンテンツプレースホルダーでは、次のうちの任意のものを挿入できます。

  • テキストキャプション

  • テキストアニメーション

  • 画像

  • FLV または F4V ビデオ (イベントビデオ)

  • SWF アニメーション

新しいクイズやコンテンツマスタースライドを挿入したり、既存のスライドを編集して自分の要件に合わせたりできます。

マスタースライドの表示

  1. ウィンドウ/マスタースライドを選択します。

  2. ステージ上でマスタースライドを表示および編集するには、それをマスタースライドパネルで選択します。

マスタースライドパネル

マスタースライドパネルには、プロジェクトに含まれるすべてのマスタースライドが表示されます。追加のマスタースライドを追加していない限り、マスタースライドパネルには、プロジェクトの現在のテーマに関連付けられているスライドが表示されます。

タイムライン

マスタースライドには、タイミングに関する情報がありません。マスタースライドのタイムラインは、マスタースライドに追加されたオブジェクトを配置、ロックまたは非表示にする場合にのみに役立ちます。

マスタースライドの追加

追加のマスタースライドを追加するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • 挿入/クイズマスタースライドを選択し、必要なタイプのスライドを選択します

  • 挿入/コンテンツマスタースライドを選択します

プロジェクトには複数のマスタースライドが含まれていますが、スライドをリンクできるマスタースライドは 1 つのみです。

プロパティインスペクター(ウィンドウ/プロパティ)を使用して、次の操作を行います。

  • マスタースライドにラベルを追加する:テキストボックスに一意のラベルを指定します。

  • 背景色を設定する:「プロジェクトの背景」の選択を解除し、ステージから色を選択します。

  • 背景画像を挿入する:参照アイコン をクリックし、背景画像を選択します。

マスタースライドへのオブジェクトの追加

次の標準オブジェクトをマスタースライドに追加できます。

  • テキストキャプション
  • ロールオーバーキャプション
  • ロールオーバー画像
  • ハイライトボックス
  • Smart shapes

その他の標準オブジェクトはすべて無効にされています。

次のオブジェクトも挿入できます。

  • テキストアニメーション

  • ウィジェット

  • 画像

  • アニメーション

  • FLV/F4V ファイル (イベントビデオ)

注意:

音声はマスタースライドに追加できません。

マスタースライド上にプレースホルダーオブジェクトを追加できます。オーサリング時に、マスタースライドの基づいたスライド上のプレースホルダーをダブルクリックし、適当なコンテンツを挿入することができます。

マスタースライドにオブジェクトを追加するには、次の操作を行います。

  1. マスタースライドストリップから、マスタースライドを選択します。

  2. プロジェクトのスライドに追加する場合と同じ方法で、オブジェクトを追加します。

マスタースライドの使用

プロジェクトスライドで作業するときは、プロパティインスペクター(ウィンドウ/プロパティ)を使用して、次の操作を行います。

  • 別のマスタースライドへのリンク:マスタースライドドロップダウンリストで、適当な選択を行います。マスタースライドは、複数のスライドを含んだグループに適用することもできます。

  • マスタースライドオブジェクトをスライドのオブジェクトの最上位に表示する:「最上位のマスタースライドオブジェクト」をチェックします。

注意:

メインマスタースライド上のオブジェクトは、z 順序において、常に他のマスタースライド上のオブジェクトよりも下に配置されます。

マスタースライド自体のタイムラインは維持されます。そのため、マスタースライドオブジェクトは、リンクされたスライドのタイムラインには表示されません。マスタースライドオブジェクトのタイムラインは調整できず、プロジェクトスライドのタイムライン上での順序も変更できません。

  • マスタースライドの背景を使用:マスタースライドの背景色または背景画像を使用するには、このオプションを選択します。

 

マスタースライドの編集

マスタースライド上のオブジェクトは、そのマスタースライド上でのみ変更できます。オブジェクトは、マスタースライドを継承するスライド上では選択したり編集したりすることはできません。

フィルムストリップ内のスライドでは、マスタースライドから継承されたプレースホルダーを編集したり削除したりできます。

マスタースライドの再利用

  • マスタースライドの複製:右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)して、「複製」を選択します。

  • コンテンツのコピー:コンテンツを選択して「コピー」をクリックします。

  • 読み込み/書き出し:マスタースライドの読み込みまたは書き出しはできませんが、プロジェクト間でコピー&ペーストすることはできます。

  • XML/Microsoft Word への読み込み/書き出し:プロジェクトスライドのコンテンツと同様に、マスタースライドのコンテンツは XML および Microsoft Word への読み込み/書き出しができます。

Fluid Box を使用したコンテンツマスタースライドのデザイン

  1. マスタースライドビューでコンテンツマスタースライドを挿入し、マスタースライドにわかりやすい名前を付けます。

  2. 3 つの垂直レイアウトをスライドに挿入するには、Fluid Box/垂直方向をクリックし、レイアウトを 3 つ選択します

    Fluid Box のレイアウトの選択
    Fluid Box のレイアウトの選択

  3. 次のように、スライド上で青いハンドルを使用してレイアウトをサイズ変更します。これにより、マスタースライドの例にヘッダー、画像、ボタンの領域を作成します。

    マスタースライドのレイアウト領域
    マスタースライドのレイアウト領域

  4. スライド領域の外側を右クリックし、「プレースホルダー オブジェクト」 を選択して、 「テキストキャプション」を選択します。キャプションをレイアウト内の任意の場所に移動できるように、キャプションの注釈を作成します。

    テキストキャプション
    テキストキャプション

    同様に、次のように画像とボタンのプレースホルダーをマスタースライドに追加します。

    プレースホルダーが追加されているマスタースライド
    プレースホルダーが追加されているマスタースライド

  5. マスタースライドビューを終了して空のコンテンツスライドを挿入し、作成したマスタースライドをマスタースライドのリストから選択します。

    コンテンツスライド
    コンテンツスライド

Fluid Box を使用したクイズマスタースライドのデザイン

  1. レスポンシブプロジェクトモードで、マスタースライドビューを開き(ウィンドウ/マスタースライド)、クイズマスタースライドを挿入します(挿入/クイズマスタースライド/その他の問題タイプ)。

    クイズマスタースライド
    クイズマスタースライド

  2. マスタースライド内のオブジェクトを再配置して、プロジェクトのパブリッシュまたはプレビュー時のオブジェクトの配置を整えます。例えば、成功時のキャプション、失敗時のキャプション、ヒントのキャプションは重ねることができます。これらのキャプションの表示は一度だけであり、同時に表示されることはないためです。

    オブジェクトが再配置された質問マスタースライド
    オブジェクトが再配置された質問マスタースライド

  3. Fluid Box のレイアウトを適用するには、プロパティパネルで「Fluid Box を推奨」をクリックします。オブジェクトの配置に応じて、Fluid Box によってオブジェクトにレイアウトが割り当てられ、スライド領域が小さな Fluid Box レイアウトに分割されます。

    クイズマスタースライド - Fluid Box
    クイズマスタースライド - Fluid Box

    数字は、プロパティパネルの階層に定義されている Fluid Box コンテナの数を表しています。

    Fluid Box 階層
    Fluid Box 階層

  4. 各 Fluid Box コンテナでオブジェクトを再配置し、オブジェクトを「静止」にして、テンプレートをカスタマイズします。ハンドルをドラッグしてコンテナのサイズを調整します。

    クイズマスタースライド - Fluid Box の静的オブジェクト
    クイズマスタースライド - Fluid Box の静的オブジェクト

  5. マスタースライドビューを終了して質問スライドを挿入すると、質問スライドで新しいマスタースライドのレイアウトを表示できます。

注意:

マスタースライドの Fluid Box が使用されている場合、フィルムストリップビューから Fluid Box を削除することはできません。 Fluid Box を削除するには、マスタースライドビューに移動しててください。

サンプルプロジェクトのダウンロード

Captivate で魅力的な学習コンテンツを作成する方法の詳細については、次のプロジェクトをダウンロードします。

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