問題
Windows で Microsoft Word から Adobe FrameMaker に貼り付けたテキストを編集できません。
解決策
以下の解決方法のいずれかを使用します:
解決策 1:
FrameMaker の Microsoft Word ファイル変換フィルターを使用して、Word ファイル全体を新しい FrameMaker ドキュメントに変換します。
Word ファイルを編集可能な FrameMaker ファイルに変換するには、以下の手順に従います。
a. FrameMaker で、「ファイル/開く」をクリックします。
b. Microsoft Word ファイル(「Doc」または「Docx」形式)で選択して、「開く」ボタンをクリックします。
c. 適切な Word 変換フィルターを選択して、「変換」ボタンをクリックします。
解決策 2:
Paste Special コマンドを使用してテキストをリッチテキスト形式(RTF)で貼り付けます。
Paste Special コマンドを使用するには、以下の手順に従います。
a. Word のテキストをハイライトして Windows クリップボードにコピーします。
b. FrameMaker で、編集/特殊ペーストを選択します。
c. 「リッチテキスト形式」を選択して「OK」をクリックします。
解決策 3:maker.ini ファイルを変更して、RTF が ClipboardFormatsPriorities リストの最初の項目になるようにします。
免責事項: maker.ini ファイル(初期化ファイル)には、FrameMaker 製品環境を定義する設定が含まれています。maker.ini ファイルの編集が正しくないと、ユーザーインターフェイスや FrameMaker の開始機能に悪い影響が出る可能性があります。
maker.ini ファイルを適切に調整するには、以下の手順に従います。
a. FrameMaker を閉じます。
b. maker.ini ファイルのバックアップコピーを作成します。
maker.ini ファイルのバックアップコピーを作成するには:
1. ファイル名を指定して実行ダイアログボックスを開きます(キーボードショートカット: Windows キー + R)。
2. 「名前」フィールドに “%programfiles%/Adobe” (引用符は除外)と入力して Enter キーを押します。
3. ご使用の FrameMaker 特定バージョンのフォルダーを開きます。
4. maker.ini ファイルを見つけます。
5. maker.ini アイコンを右クリックして「コピー」を選択し、ファイルをコピーします。
6. 元のフォルダーの外側で maker.ini ファイルのコピーを格納する場所を選択し、その場所でマウスを右クリックして「貼り付け」を選択します。
c. 元の maker.ini ファイルをテキストエディター(WordPad など)で開きます。
d. 次のテキスト行を見つけます。
「ClipboardFormatsPriorities=OLE, EMF, META, DIB, BMP, MIF, RTF, TEXT」
e. RTF をリストの先頭に移動して、テキスト行を以下のようにします。
「ClipboardFormatsPriorities=RTF, OLE, EMF, META, DIB, BMP, MIF, TEXT」
注:リストのエントリは、カンマで区切ってください。
f. maker.ini ファイルを「テキストのみ」の形式で保存します。
追加情報
テキストを FrameMaker に貼り付けると、FrameMaker は、テキストの処理方法を知るため、maker.ini ファイルの ClipboardFormatsPriorities 行の最初の項目を調べます。デフォルト形式(OLE)で張り付けたテキストは、FrameMaker では編集不能です。RTF テキストなら FrameMaker で編集でき、元の書式設定も保持します。
Paste Special コマンドを使用して、個別に選択した RTF テキストを貼り付けることができます。また、maker.ini ファイルを編集して RTF を ClipboardFormatsPriorities 行の最初のリスト項目にすることで、RTF を貼り付けるテキストのデフォルト形式にすることも可能です。
OLE (Object Linking and Embedding) では、あるアプリケーションで別のアプリケーションからのオブジェクトをリンクしたり、埋め込むことが可能です。OLE オブジェクトを編集するには、オブジェクトをダブルクリックしてオブジェクトを作成したアプリケーションを起動し、そのアプリケーションでオブジェクトを編集する必要があります。