Illustrator で使用される Pantone Plus カラーライブラリについて学習します。

Pantone Plus では、Adobe アプリケーションでカラーブックメーカーからのスポットカラーを使用する方法を最新式にしました。Adobe Illustrator は、InDesign や Photoshop と共に Pantone Plus Series® のカラーブックを使用します。Pantone Plus は PMS カラーを搭載し、初期の Pantone Matching System® に置き換わっています。 

カラースウォッチ

Adobe Illustrator は 3 種類のカラースウォッチ(プロセス、グローバル、スポット)を搭載しています。

プロセスとグローバルのカラースウォッチは、ドキュメントのカラーモードに関連しています。ドキュメントカラーモードを CMYK から RGB に変更すると、プロセスカラーまたはグローバルカラーが変換されます。ドキュメントカラーモードを元に戻すと、2 つ目の変換が行われますが、元のカラーには戻りません。

プロセスカラーやグローバルカラーのスウォッチと異なり、スポットカラースウォッチは、作成時の定義とカラーモードを維持します(CMYK、RGB、LAB、グレースケール、HSB、または WebSafe RGB)。

以下のどちらも、カラースウォッチを作成できます。

  • ユーザー
  • カラーブックメーカー(Pantone など)

PANTONE+ カラーブック

カラーシステムのメーカーは、アプリケーションとプロセスにカラー情報を伝えるために標準化したカラーを作成します。これらの標準化したカラーライブラリをカラーブックと呼びます。

Illustrator の Pantone Plus Series® には 10 個のライブラリがあります。

  • PANTONE+ CMYK コーティング
  • PANTONE+ CMYK アンコーティング
  • PANTONE+ Color Bridge コーティング
  • PANTONE+ Color Bridge アンコーティング
  • PANTONE+ Metallic コーティング
  • PANTONE+ Pastels & Neons コーティング
  • PANTONE+ Pastels & Neons アンコーティング
  • PANTONE+ Premium Metallics コーティング
  • PANTONE+ Solid コーティング
  • PANTONE+ Solid アンコーティング

これらのカラーブックのファイル名拡張子は、.acb です。

レガシーカラーブック

CS2 より前は、Pantone などのシステムからのスポットカラーは、カラー定義に CMYK 値を使用していました。CMYK 値は整数でした。

CS2 で導入された Pantone カラーブックは、カラー定義として Lab 値を使用します。したがって、同等の CMYK 値は常に整数とは限りません。

これらのカラーブックのファイル名拡張子は、.acbl です。

Lab 値を使用してスポットカラーを定義する

Adobe Illustrator では、名前付きのカラースウォッチ(メーカー提供のスポットカラーなど)をドキュメントスウォッチに追加できます。

Pantone Plus Series® のスポットカラーは、Lab 値を使用します。Pantone Plus Series® のスポットカラーに CMYK 定義はありません。したがって、Pantone Plus スポットカラーをドキュメントスウォッチに追加するには、Lab 値を使用してスポットカラーを定義します。

Lab 値を使用してスポットカラーを定義するには、スウォッチパネル(ウィンドウ/スウォッチ)から「スポットカラー」を選択し、「ブックメーカー指定の Lab 値を使用する」を選択して、「OK」をクリックします。

「指定されたブックの Lab 値を使用」オプションの選択

推奨事項

Pantone Plus Series® を搭載した Illustrator、InDesign、Photoshop CS6 および CC はすべて、Pantone からのカラーライブラリが含まれ、アプリケーションからアプリケーションへのブックカラーのシームレスな交換を実現します。 さらに、これらのスポットカラーでは Lab 値が使用されるので、その表示結果は実際に使用できるインクの色に非常に近くなります。スポットカラーに Lab 値を使用ことで、標準/オーバープリントプレビューの表示モード間の外観の違いも減少します。

カラーモードとして、CMYK の色域はかなり制限されています。Pantone スポットカラーを CMYK 値で表現すると、印刷出力とデジタルなアートワーク間の外観の違いが大きくなります。

ワークフローによって、Pantone カラーで CMYK 値を使用することが要求される場合、アドビでは、スポットカラーでなく、Pantone Plus Series® グローバルカラーの使用を推奨します。CMYK 値を使用する Pantone スポットカラーの使用が必要な場合は、以下の対策を参照してください。

対策 1: Pantone Plus を旧バージョンの Pantone カラーブックで置き換える

Illustrator CS6 または CC を開いている場合:

  1. Illustrator を終了します。

  2. Adobe Illustrator のフォルダー([CS6 または CC]/Presets/[言語]/Swatches/Color Books/)から、Pantone+ で始まる名前のすべてのライブラリを削除します。

  3. 旧バージョンの Illustrator (CS2~CS5)から、拡張子が .acb のすべての Pantone ライブラリをコピーして Adobe Illustrator [CS6 または CC]/Presets/[言語]/Swatches/Color Books に配置します。

  4. 拡張子が .acbl のすべての Pantone ライブラリをコピーして Adobe Illustrator CS6/Presets/[言語]/Swatches/Color Books/Legacy に配置します。

  5. Illustrator を再起動し、以下のフォルダーのすべてのドキュメントプロファイルを開きます。

    • Mac OS: [ユーザー]/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator [CS6 または CC]/[言語]/New Document Profiles

    -または-

    • Windows 7: [ドライブ]/Users/[ユーザー]/AppData/Roaming/Adobe/Adobe Illustrator [CS6 または CC] Settings/[言語]/[バイナリ]/New Document Profiles

    -または-

    • Windows XP: [ドライブ]/Documents and Settings/[ユーザー]/Application Data/Adobe/Adobe Illustrator [CS6 または CC] Settings/[言語]/New Document Profiles
  6. プロファイルごとに、「スポットカラー」を「スウォッチ」パネル(ウィンドウ/スウォッチ)から選択し、「メーカーのプロセスブックの CMYK 値を使用する」を選択して、「OK」をクリックします。

    「プロセスブックの CMYK 値を使用」オプションの選択
  7. すべてのドキュメントプロファイルを保存して閉じてから、もう一度 Illustrator を再起動します。

対策 2:足りないカラーのために、旧バージョンの Pantone ライブラリを使用可能にする

この対策は、Illustrator CS6 または CC で開いたレガシードキュメントに足りないカラーがある場合のみ使用してください。旧バージョンの Pantone ライブラリを使用して新しいカラーをドキュメントに追加することは推奨できません。

Illustrator CS6 または CC を開いている場合:

  1. Illustrator を終了します。

  2. 旧バージョンの Illustrator (CS2~CS5)から、拡張子が .acb のすべての Pantone ライブラリをコピーして Adobe Illustrator [CS6 または CC]/Presets/[言語]/Swatches/Color Books に配置します。

  3. Illustrator を再起動します。

FAQ

カラーブックからドキュメントに新しいスポットを追加するプロセスは変わりましたか?

いいえ。このプロセスに変更はありません。スポットカラーをドキュメントに追加するには、カラーブックを開き、目的のスウォッチをクリックします。

CS6 や CC の Pantone Plus Series からの特定のスポットカラーが CS5 以前のバージョンの同じスポットカラーと外観上違うのはなぜですか?

Illustrator CS5 以前には旧バージョンの Pantone カラーブックが含まれており、Pantone からの大半のスポットカラーに定義が 2つ(Lab と CMYK)ありました。さらに、スポットカラーオプションダイアログボックスのデフォルト設定は CMYK でした。CMYK 値は Lab 値に優先していました。ドキュメントに追加されるスポットカラーには、通常、CMYK 値が使用されていました。

CS5 (およびそれ以前)と CS6/CC で同じスポットカラーが必要な場合は、「対策 1: Pantone Plus を旧バージョンの Pantone カラーブックで置き換える」を参照してください。

この対策を適用すると、異なる Illustrator バージョン間で Pantone スポットカラーが同様になります。ただし、Pantone Plus Series® を InDesign や Photoshop で使用している場合は、それらのアプリケーションを使用するクロスプロダクトのワークフローに影響が出る可能性があります。

レガシーの ai/eps/pdf/indd ファイルを Illustrator CS6 や CC で開くと、何か影響がありますか?

いいえ。旧バージョンからのファイルは正常に開きます。スポットカラーの定義は、元の定義と共に保持されます。

例外:旧バージョンの Pantone カラーブックからのスポットチャネルを含む PSD ファイルまたは TIFF ファイルにリンクしたレガシーファイルを開く場合

旧バージョンの Pantone カラーを含むスポットチャネルを持つ PSD ファイルと TIFF ファイルのインポート

カラーブックからのスポットチャネルを含む PSD ファイルと TIFF ファイルは、カラーブックへのリンクを保持します。そのようなファイルへのリンクを Illustrator CS6 または CC ドキュメントに配置すると、スポットチャネルのカラー情報について、システムが インストール済みの Pantone Plus カラーブックを検索します。使用可能なスポットカラーブックのどれかで同一名のカラーを見つけると、システムは、そのカラーをフェッチしてファイルにリンクしたり、レガシーファイルを開きます。(このプロセスは、そのような PSD ファイルまたは TIFF ファイルへのリンクを含むレガシーファイル(ai/eps/pdf/indd)にも当てはまります)このプロセスの間、カラーの外観に(Illustrator CS5 以前と比べて)若干の違いが出る場合があります。この外観上の違いには可能な理由が 2 つあります。

  • 「スポットカラーオプション」の設定が、Illustrator の旧バージョンでは CMYK で、CS6 または CC では Lab だった。
  • Pantone が Pantone Plus でカラーの定義を変更した。

スポットチャネルで使用されているカラーが見つからない場合、Illustrator は警告を表示し、そのスポットカラーをブラックにしてファイルを配置します。ただし、Illustrator は、そのカラーをスポットカラーとして保持します(Illustrator は、そのカラーをプロセスカラーに変換する代わりに、そのスウォッチ値のデフォルトブラックスポットに変換します)。

対策については、「対策 1: Pantone Plus を旧バージョンの Pantone カラーブックで置き換える」と「対策 2:足りないカラーのために、旧バージョンの Pantone ライブラリを使用可能にする」を参照してください。

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