Illustrator CC の 2017 年 10 月リリース(バージョン 22.0)
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Illustrator CC の 2017 年 10 月(バージョン 22.0)リリースには、デザイナーやイラストレーターが待ち望んでいた新しい機能が搭載されています。詳しくは、これらの機能の簡単な説明と、詳細情報を提供するリソースのリンクを参照してください。

Illustrator CC の以前のリリースで導入された機能の概要については、機能の概要 | 以前のリリースを参照してください。


プロパティパネル

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator の新しいプロパティパネルでは、現在のタスクやワークフローのコンテキストで設定およびコントロールを表示できます。この新しいパネルは、コントロールが必要なときにすぐにアクセスできるように使いやすさを考慮して設計されています。

プロパティパネルは、デフォルトでは初期設定ワークスペースで使用できます。ウィンドウプロパティを選択して表示することもできます。

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プロパティパネル

使用方法を確認するには、プロパティパネルを参照してください。

パペットワープツール

2017 年 10 月リリースの新機能

パペットワープでは、変形が自然に見えるようにアートワークの一部を変形できます。Illustrator のパペットワープツールを使用して、ピンを追加、移動、回転してアートワークを別の位置やスタンスにシームレスに変形できます。

この新しいツールにはツールパネルからアクセスします。使用方法を確認するには、パペットワープを参照してください。

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パペットワープツールを使用したアートワークへのピンの配置
Puppet Warp 03
選択したピンの移動または回転によるアートワークの変形

アートボード関連の機能強化

2017 年 10 月リリースでの機能強化

Illustrator CC の本リリースでは、アートボードの操作がきわめて容易になりました。また、アートボードのサイズに応じて、ドキュメントあたり 1 ~ 1000 個のアートボードを作成できるようになりました。

複数アートボードの選択

次のいずれかの操作をおこないます。

  • Shift キーを押しながらアートボードをクリックします。
  • Shift キーを押しながらキャンバスをクリックし、マーキーコントロールを使用してカーソルをドラッグして複数のアートボードを選択します。
  • Ctrl/Command + A キーを押して、ドキュメント内のすべてのアートボードを選択します。
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マーキーコントロールを使用して複数のアートボードを選択するには、Shift キーを押しながらアートボードツールをドラッグします。

アートボードの整列と分布

整列パネルまたはコントロールパネルで選択したアートボードを整列または分布できます。次の操作を実行します。

  • 整列または分布するアートボードを選択します。
  • 次のいずれかの操作をおこないます。
    • コントロールパネルで「整列」をクリックし、目的の整列または分布のタイプのアイコンをクリックします。
    • ウィンドウ整列を選択し、目的の整列または分布のタイプのアイコンをクリックします。
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アートボードの整列

詳しくは、アートボードを参照してください。

バリアブルフォント

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator では、線幅、幅、傾斜、オプティカルサイズなどのカスタム属性をサポートするバリアブルフォントという新しい OpenType フォント形式がサポートされるようになりました。このリリースの Illustrator には、複数のバリアブルフォントが付属しています。このバリアブルフォントの線幅、幅、傾斜は、コントロールパネルでクリックしたときに使用できる便利なスライダーコントロールを使用して調整できます。

フォントリストでバリアブルを検索してバリアブルフォントを探します。または、フォント名の横の  アイコンを探します。

スライダーを動かしてフォントの線幅、幅、傾斜を調整します。
フォントリスト:一部のバリアブルフォント

詳しくは、フォントを参照してください。

OpenType SVG フォント

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator では、1 つの字形に様々な色とグラデーションを指定できる OpenType SVG フォントがサポートされるようになりました。

SVG font_example
OpenType SVG フォント:複数のカラーとグラデーション

OpenType SVG フォントを使用するには、次の手順に従います。

  • 文字ツールを使用してテキストオブジェクトを作成します。
  • フォントを OpenType SVG フォントに設定します。フォントリストでは、これらのフォントは で示されています。
  • 字形パネルを使用して特定の字形を選択します。字形パネルを表示するには、書式字形を選択します。または、ウィンドウ書式字形を選択して字形パネルを開くことができます。

絵文字フォントを使用して、スマイリー、旗、道路標識、動物、人物、食品、場所といった様々なカラフルなグラフィカル文字をドキュメントに含めることができます。EmojiOne フォントなどの OpenType SVG 絵文字フォントでは、1 つまたは複数の字形を使用して特定の合成字形を作成できます。例えば、国旗を作成したり、人物やボディパーツ(手、鼻など)を表す特定の字形の皮膚色を変更することができます。

Flag composite
字形を合成して、その国の国旗を形成する
Face color composite
1 人の人物のキャラクターと皮膚色を合成する

詳しくは、フォントを参照してください。

Illustrator での Touch Bar の使用

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator は、Touch Bar(新しい MacBook Pro キーボードの上部にあるマルチタッチディスプレイ)をサポートするようになりました。Touch Bar を使用すると、メイン画面の現在のタスクのコンテキストに合わせて、Illustrator の機能およびコントロールにアクセスできます。Touch Bar は、タップ、ドラッグ、スライドなど、使い慣れたジェスチャーをサポートしています。

初期設定では、Touch Bar インターフェイスの一部が macOS システムコントロール用に予約されています。Touch Bar インターフェイス中央のアプリ特有領域に、Illustrator のコントロールが表示されます。

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Touch Bar インターフェイス

詳しくは、Illustrator での Touch Bar の使用を参照してください。

テキストへのデザインのセットの適用

2017 年 10 月リリースの新機能

デザインのセットは、選択したテキストブロックに適用できる代替字形のグループです。デザインのセットを適用すると、選択したテキストのフォントのデフォルト字形が、そのセットで定義されている字形で置換されます。Illustrator の様々な場所に、フォントメーカーより提供されたデザインのセット名が表示されます。一部のフォントについて、Illustrator ではデザインのセット名が Set 1、Set 2 のように表示されます。テキスト範囲にデザインのセットを複数適用できます。

テキストオブジェクトにデザインのセットを適用するには、次の操作をおこないます。

  1. デザインのセットを適用するテキストブロックまたはテキスト範囲を選択します。
  2. ウィンドウ書式OpenType を選択して、OpenType パネルを開きます。ここで、次のいずれかの操作をおこないます。
  • パネルの下部にあるデザインのセットアイコン をクリックし、目的のセットを選択します。
  • パネルメニューから「スタイルセット」を選択し、目的のセットを選択します。
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OpenType パネルを使用したデザインのセットの適用

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文字スタイルへのデザインのセットの追加

文字スタイルまたは段落スタイルにデザインのセットを追加するには、次の操作をおこないます。

  1. ウィンドウ書式文字スタイル段落スタイルを選択して、文字スタイルパネルまたは段落スタイルパネルを開きます。
  2. パネルメニューの「新規文字と段落スタイルオプションを選択します。
  3. 段落スタイルダイアログボックスの左側のリストで「OpenType機能」タブを選択します。
  4. をクリックし、リストから目的のデザインのセットを選択します。
  5. OK」をクリックします。

詳しくは、特殊文字を参照してください。

書き出しの拡張機能

2017 年 10 月リリースの新機能

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ここで、単一のアセットまたは複数のアセットとして書き出すためにアセットの書き出しパネルでオブジェクトを収集できます。アセットの書き出しパネルにアートワークをドラッグするだけです。または、1 つのアートワークを右クリックし、コンテキストメニューから収集(書き出し用)複数のアセットとしてを選択します。

アセットを書き出す際に、Illustrator では、選択した拡大・縮小オプションに基づいて書き出し場所にサブフォルダーがデフォルトで作成されます。例えば、アセットの書き出しパネルでファイルを PNG として書き出すために複数のスケール形式(例えば、1x、2x、3x)を選択した場合、Illustrator では、書き出されるファイル用に 1x、2x3x という名前のサブフォルダーが作成されます。拡大・縮小オプションがサポートされていない形式の場合、Illustrator では、書き出しに対して選択したファイル形式に基づいてサブフォルダーに名前が付けられます。例えば、SVGPDF などです。

また Illustrator は、アセットの書き出しパネルまたは画面に書き出しダイアログボックスを使用したアセットの書き出し時に次のいずれかをおこなった場合に、ラスタライズオブジェクトを正確に書き出します。

  • 不完全スケール(72 ピクセルの倍数でないスケール値)を定義した場合
  • 100 の倍数以外の幅と高さを指定した場合

注意: ピクセルグリッドに整列していないアートワークやアートボード、または内部に整列していない線を含むアートワークやアートボードの書き出し時には注意してください。このようなアートワークについて書き出されたアセットには、余分なピクセルがある可能性があります。

詳しくは、アセットの収集と一括書き出しを参照してください。

Creative Cloud ライブラリを使用したテキストアセットの追加と共有

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator ドキュメントから Creative Cloud ライブラリへテキストオブジェクトを追加し、他のユーザーやアプリケーション間で共有できるようになりました。ライブラリ内のテキストアセットでは、元々適用されていた文字スタイル、段落スタイル、その他の属性が保持されます。Illustrator または InDesign のドキュメント間でライブラリ内のテキストアセットを再利用できます。ただし、テキストオブジェクトに効果と外観が適用されている場合は、それらを保持するためにライブラリにグラフィックアセットとして追加する必要があります。

詳しくは、Illustrator の Creative Cloud ライブラリを参照してください。

Illustrator での Microsoft Surface Dial のサポート

2017 年 10 月リリースの新機能

Illustrator では、Windows 10 Anniversary エディション以降または Surface Studio で直接 Microsoft Surface Dial がサポートされるようになりました。Surface Dial を使用して、Illustrator ドキュメントの設定とパラメーターを調整できます。

MS-Dial

Illustrator を使用しているときに、Surface Dial を長押しして次のオプションにアクセスします。

  • 取り消す / やり直す
  • 整列
  • ズーム
  • アートボードナビゲーション
  • 回転、拡大・縮小、ブラシ、塗りブラシ、消しゴムなどのツール

詳しくは、Illustrator での Microsoft Dial のサポートを参照してください。

その他の機能拡張と修正

Illustrator CC で修正された問題(バージョン 22.0.1)

Illustrator CC の機能強化(バージョン 22.0)

選択範囲に合わせたズームを無効にできるようになりました。環境設定選択範囲とアンカー表示に移動し、「選択範囲に合わせてズーム」オプションの選択を解除します。

テキストツールを再度選択しなくても、テキストオブジェクトの作成、テキストの選択、テキストの編集を順番におこなえるようになりました。

コントロールパネルと文字パネルでフォント特性にカーソルを合わせるだけで、サイズ、スタイル、行送り、字送りなどのフォント特性をリアルタイムでプレビューできるようになりました。詳しくは、フォントを参照してください。

環境に無いフォントダイアログボックスが合成フォントに対して有効になりました。ドキュメントに合成フォントの 1 つ以上のフォントがない場合、そのドキュメントを開くときに警告メッセージが表示されます。

テキストカレットの応答速度が向上しました。例えば、テキストカレットは、入力するとすぐに画面に表示されます。フォントサイズを変更すると、テキストカレットの長さが増減します。

スポットカラーをプロセスカラー(CMYK)に変換すると、Illustrator に International Color Consortium(ICC)によって規定された規格に応じた適切な CMYK 値が表示されます。

アクションパネルのスクリプトは、Illustrator を再起動しても維持されるようになりました。

新規スウォッチはデフォルトでグローバルスウォッチになります。

新規ドキュメントダイアログボックスの向上:

  • 新規ドキュメントダイアログボックスでは、幅や高さなどの測定単位がテキストボックスに表示されます。
  • 新規ドキュメントダイアログボックスでプリセットのサイズを簡単に計算できるように、加算、減算、乗算または除算の数式を使用できます。
  • ドキュメントのカラーモードラスタライズ効果プレビューモードを指定できます。

Illustrator のパス連結(Ctrl または Command+J)コマンドを使用して、異なるグループの複合パスの終了点とアートワークを連結できるようになりました。

Illustrator ドキュメントを含むフォルダーとリンクファイルが移動された場合、Illustrator では、Illustrator ドキュメントの現在のパスを使用してリンクファイルが自動的に検索および更新されるようになりました。


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