箇条書きリストでは、各段落は中点で始まります。自動番号リストでは、各段落は番号や文字およびピリオドや括弧などの分離記号を含む表現で始まります。リストの段落を追加、削除すると、自動番号リストの番号は自動的に更新されます。箇条書きまたは自動番号のスタイル、分離記号、フォント属性、文字スタイル、インデントの位置と揃えは変更することができます。
箇条書きまたは自動番号を選択するのに、文字ツールは使用できません。その代わりに、箇条書きダイアログボックス、段落パネル、または段落スタイルダイアログボックスの「箇条書き」セクションを使用して、フォーマットやインデントの位置を編集します。

箇条書きリストまたは自動番号リストを簡単に作成するには、リストを選択して、コントロールパネルの「箇条書き記号」ボタンまたは「自動番号」ボタンをクリックします。これらのボタンを使用すると、リストのオン / オフを切り替えたり、箇条書きと自動番号を切り替えたりすることができます。箇条書き記号と自動番号を段落スタイルの要素にして、スタイルを段落に割り当てることによってリストを構築することもできます。
注意:
自動生成された箇条書き記号と自動番号は、実際にはテキストに挿入されません。したがって、テキストに変換しない限り、テキスト検索で検索することや、文字ツールを使用して選択することはできません。さらに、箇条書きと自動番号はストーリーエディターウィンドウには表示されません(段落スタイル列を除く)。
箇条書きリストおよび自動番号リストの作成に関するビデオチュートリアルについては、www.adobe.com/go/vid0077 を参照してください。
InDesign Docs には、箇条書きと自動番号を使用して、アウトライン、マルチレベルリスト、図キャプションおよび番号付きの手順を作成する方法に関する一連の記事(英語)が用意されています。
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先頭行のインデント
箇条書きまたは自動番号の位置を制御します。
長いリストの句読点の位置を揃えるには、「先頭行のインデント」の値を大きくします。例えば、「9.」と「10.」のピリオドの位置を揃えるには、「揃え」を「右」に変更し、数字が整列されるまで先頭行のインデントを徐々に大きくします(プレビューをオンにしておきます)。
ぶら下がりインデントの効果を作成するには、「左 / 上インデント」に正の値(2p0 など)を入力し、「先頭行のインデント」に負の値(-2p0 など)を入力します。
Position settings
注意:
「左インデント」、「先頭行のインデント」、および箇条書きダイアログボックスのタブの位置設定は段落属性です。そのため、段落パネルのこれらの設定を変更すると、箇条書きリストと自動番号リストの書式も変更されます。
デフォルトでは、箇条書きおよび自動番号は、関連付けられた段落の先頭文字のテキスト書式の一部を継承します。段落の先頭文字の書式が、別の段落の先頭文字の書式と異なる場合は、箇条書き記号または自動番号の表示が他のリストアイテムと異なる場合があります。このような場合には、自動番号または箇条書き記号用の文字スタイルを作成し、箇条書きダイアログボックスを使用してリストに適用します。

既存の箇条書き記号を使用しない場合は、別の箇条書き文字を「記号スタイル」グリッドに追加できます。あるフォントで使用できる箇条書き文字が、別のフォントで必ず使用できるとは限りません。追加した箇条書き用の文字と共にフォントを記憶するかどうかを指定することができます。
特殊なフォントの箇条書き記号(Dingbats のポインティングハンドなど)を使用する場合は、そのフォントを箇条書き記号に保存しておくことが必要です。基本の箇条書き記号を使用している場合は、ほとんどのフォントには箇条書き記号の独自のバージョンがあるので、フォントを保存しないようにします。「記号のフォントを保存」オプションの設定の有無によって、追加する箇条書き記号で Unicode 値と特定のフォントとスタイルを使用するか、Unicode 値だけを使用するかが決まります。
注意:
(フォントを保存せず)Unicode 値のみを使用する箇条書き記号は、赤い「u」の印が付いて表示されます。

A. Bullet without remembered font B. Bullet with remembered font
注意:
箇条書きリストは、段落スタイルや文字スタイルと同様に、ドキュメントに保存されます。別のドキュメントから段落スタイルをペーストするか読み込んだ場合、そのスタイルで使用されている箇条書き記号は、現在のドキュメントで定義されている他の箇条書き記号と共に、箇条書きダイアログボックスに表示されます。
自動番号リストでは、リストの段落を追加、削除すると、番号は自動的に更新されます。同じリストの段落は自動的に番号が割り当てられます。これらの段落は、段落のリストを定義していれば、相互に連続する必要はありません。
リストアイテムをアウトラインフォームで番号付けし、異なる分量でインデントするマルチレベルリストも作成できます。
定義されたリストを使用すると、リストの途中に他の段落や他のリストを割り込ませたり、同じブック内の別のストーリーおよび別のドキュメントまでリストを続けたりすることができます。例えば、マルチレベルのアウトラインを作成する場合や、ドキュメント内で通し番号の付いた表名のランニングリストを作成する場合に、定義されたリストを使用します。また、自動番号または箇条書き記号が別個に付けられるリストを複数混在させる場合も、リストをそのように定義できます。例えば、質問と回答のリストでは、質問を番号付けするリストと、回答を番号付けする別のリストを定義します。
定義されたリストは、番号付けする段落を追跡する目的でよく使用されます。番号付けのための段落スタイルを作成する場合、定義済みのリストを段落スタイルに割り当てることができます。また、段落は定義されたリストに表示される場所に従って、そのスタイルで番号付けされます。例えば、表示される最初の段落は 1(「表 1」)と指定され、次の段落は 2(「表 2」)と指定されます。これは後で数ページ表示される場合にも同様です。両方の段落が同じ定義されたリストに属しているため、これらの段落がドキュメントやブック内でどんなに遠く離れていても、連続して番号付けされます。
番号付けするアイテムの種類(手順、表、図など)ごとに新しいリストを定義します。複数のリストを定義することによって、リストの中に別のリストを割り込ませてもリストごとに番号付けの順序を維持できます。
注意:
リスト内のアイテムが同じページ内の連結されていないフレームに含まれている場合、テキストフレームがページに追加された順に番号付けされます。アイテムの順序を変更するには、リストに表示したい順序でテキストフレームを 1 つずつカット&ペーストします。

箇条書きリストおよび自動番号リストの作成に関するビデオチュートリアルについては、www.adobe.com/go/vid0077 を参照してください。
注意:
一部のリストは自動的に定義されます。例えば、Microsoft Word ドキュメントから自動番号リストを読み取る場合、InDesign ではドキュメントに対して自動的にリストを定義します。
マルチレベルリストは、リストの段落間の階層関係を表すリストです。これらのリストは、アウトラインに似ているため、アウトラインリストとも呼ばれます。インデントと同様にリストの番号付け方法は、アイテム間の従属関係と共にランクを示します。その前後の段落に関連させて、リストに適合する各段落の位置を示すことができます。1 つのマルチレベルリストに最大 9 レベルの階層を含めることができます。

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上のレベルの番号を前に付けるには、テキストを入力するか、「自動番号」ボックスの先頭をクリックして「番号プレースホルダーを挿入」を選択してから「レベル」オプション(「レベル 1」など)を選択するか、または「^」を入力してからリストレベルを入力します(「^1」など)。最初のレベルが 1、2、3 と番号付けされ、2 番目のレベルが a、b、c と番号付けされているリストの場合、2 番目のレベルに最初のレベルの番号を含めると、2 番目のレベルの番号付けは 1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、3c のようになります。
数式などを作成するには、句読点を入力して、メタ文字を入力するか、「特殊文字を挿入」リストのオプションを選択します。
番号付きの手順などでは、同一ストーリー内で番号を 1 から振り直したい場合があります。自動番号リストの番号を手動で 1 から振り直さなくても済むように、レベル 1 のスタイルと同じスタイルを別に作成します。ただし、1 つ例外があります。「モード」として「開始番号」を選択し、1 を指定します。このスタイルに「レベル 1 番号の振り直し」などの名前を付けます。
連続キャプションは、図、表、その他のアイテムにドキュメント内で連続した番号を付けます。例えば、最初の図キャプションが「図 1」で始まる場合、2 番目は「図 2」というようになります。図や表などのアイテムに対し連続する番号を確実に付けるには、そのアイテム用のリストを定義し、そのリスト定義を含む段落スタイルを作成します。この段落スタイルの番号付け設定に「図」、「表」などの語を追加することもできます。
図キャプションの作成については、Bob Bringhurst による Numbered Lists Part III - Figure Captions(英語)の記事を参照してください。
注意:
リストアイテムはページに追加された順序で番号付けされます。アイテムの順序を変更するには、リストに表示する順序で 1 つずつカット&ペーストします。
注意:
表や図のリストを生成するには、目次機能を使用することができます。
自動番号リストを振り直す
段落の先頭文字の前に挿入点を置き、コンテキストメニューから「振り直し自動番号」を選択するか、書式/箇条書きリスト/振り直し自動番号を選択します。通常のリストでは、このコマンドは段落に番号 1(または文字 A)を割り当て、この段落をリストの最初の段落にします。マルチレベルリストでは、このコマンドはネストされた段落に最初の低レベルの番号を割り当てます。
リストに連番を振る
コンテキストメニューから「続行自動番号」を選択するか、書式/箇条書きリスト/続行自動番号を選択します。このコマンドは、コメント、グラフィック、ネストされたリストアイテムによって中断されたリストの番号付けを再開します。InDesign では、あるストーリーやブックで開始し、次のストーリーやブックにまたがるリストに番号を振るためのコマンドも用意しています。
注意:
ブック内で番号付けを正しく更新するには、ブックパネルメニューで自動番号を更新/すべての番号を更新を選択します。