-50 と + 50、またはその他の値を使用するかどうかは、特定の画像、照明の条件、カメラ、レンズ、および個別の環境設定によって異なります。シャドウが濃く、ハイライトが明るい領域を含むハイダイナミックレンジ画像では、これらの領域のディテールを引き出すために、50 よりも高い設定値(-60、+60 から最大 -100、+100 まで)が必要となる場合もあります。濃いシャドウや明るいハイライトを含まない被写体(曇りや霧がかかった天候時に撮影した画像など)の場合は、コントラストを維持するために、より低い値(-40、+40 から 0、0)が必要になるかもしれません。事実、こういった種類の画像では + コントラスト、+ 明瞭度または + かすみの除去を使用しなければならない場合があります。とはいえ、これらのコントロールを適用した後に少量の - ハイライトと + シャドウを使用すると画像がさらに良くなることもあります。これも、画像に応じて変化する階調コントロールが相互に作用したことによる影響を受けています。
かすみの除去コントロールは、大気中のかすみ(霧、ガス、煙)が見られる画像や、レンズフレアまたはその他のレンズの問題のために低コントラストになっている画像で効果的です。後者の場合は、15 ~ 25 のかすみの除去設定を追加するだけで、単調な印象の画像に命を吹き込むことができます。大気中のかすみでは多くの場合もっと高い設定値が必要で、特に補正が必要な領域ではローカルコントロール(調整ブラシ、段階フィルター、円形フィルター)を使用してかすみをさらに調整する必要があります。