私たちが普段 Photoshop Lightroom で閲覧したり現像したりしている写真は、実際の写真データではなく生成されたプレビューデータです。実際の写真データは解像度やファイルサイズが大きすぎて表示することができません。
写真を 1 枚表示や 100 % 表示にすると、「読み込み中」と表示されるのもこのプレビューデータを生成しているためです。このプレビューデータをあらかじめ作成しておくことで、1 枚表示や 100 % 表示にしたときに写真がスムーズに表示されるようになります。その反面、サイズの大きいプレビューデータを生成するとそれなりにハードディスクの容量を消費するため、Lightroom の動作自体が重くなる可能性があります。100% 表示などのサイズの大きいプレビューデータは不要になったら定期的に破棄したり、使用している PC のスペックやハードディスクの空き容量に合わせてプレビューデータを活用しましょう。

プレビューの中でもっとも解像度が低く、プレビューを生成するのに時間がかかりません。最小プレビューは、ライブラリモジュールのグリッド表示やフィルムストリップのサムネイル画像に使用されます。
- メリット
- プレビュー生成に時間がかからない
- 低解像度なのでハードディスクの容量を圧迫しない
- デメリット
- ルーペ表示(1 枚表示)や等倍表示の際に時間がかかる
上記の理由から、ハードディスクの容量を最小限に抑えるには適しています。
標準プレビューはライブラリモジュールのルーペ表示やスライドショー、プリント、Web モジュールなどのサムネイル画像に使用されます。
1:1 プレビューは、写真を等倍表示、またはそれ以上に拡大する際に使用されます。つまり実際の大きさで写真を表示するため、プレビューを生成するには時間がかかり、ファイルサイズも大きくなります。
- メリット
- 写真の表示(ルーペ表示や等倍表示など)に時間がかからない
- デメリット
- プレビュー生成に時間がかかる
- ハードディスクの容量を圧迫する
上記の理由から、写真の表示を速くする、ハイスペックなPCを使用している、ハードディスクの容量に余裕がある、写真を大量に読み込む場合などには適しています。
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注意:
プレビューとは の説明の通り、「1:1」で作成する場合ハードディスクの容量を圧迫してしまうため、等倍で表示する可能性が低い場合は「最小」または「標準」で作成することをおすすめします。
プレビューデータを生成しても Lightroom の動作を快適に保ち、ハードディスクの容量を圧迫しないようにするには、カタログ設定で定期的にプレビューデータを破棄し、標準プレビューサイズや画質を低く設定しておくと良いでしょう。プレビューデータを破棄した場合は、必要に応じて再作成する必要があります。