デジタルビデオで使用するネットワークとリムーバブルメディア

注意:

映像制作者やコンテンツクリエイターによるニーズの変化に伴い、Adobe Prelude は廃止されます。2021 年 9 月 8 日以降、Prelude は Adobe.com でダウンロードできなくなります。詳しい情報と、サポート期間中に Prelude をダウンロードする手順については、FAQ を参照してください。

ネットワーク経由またはリムーバブルメディア上でファイルを保存および開くときは、多くの要素がアプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼします。 その結果、一部の問題は、ローカルハードディスク経由よりも、ネットワークまたはリムーバブルメディア経由で作業した場合のほうが頻繁に発生するようになります(ネットワーク関連の問題には、ファイルの破損、アクセス拒否、またはパフォーマンスの低下などが含まれます)。このような状況では、Production Premium で以下のようなエラーメッセージが表示される可能性があります。

  • 「不明なファイル形式のため操作を完了できませんでした。」
  • 「ファイルがロックされているためリクエストを完了できませんでした。」
  • 「ディスクエラーのため保存できませんでした。」
    メモ:ネットワーク経由またはリムーバブルメディア上で Production Premium ファイルを使用するときの問題として、中断または遅延が発生する可能性があります。

アドビのテクニカルサポートは、Adobe Premiere Pro、Adobe Premiere Rush、Adobe Premiere Elements、After Effects、Encore、Media Encoder、Prelude、または SpeedGrade をローカルハードディスクで使用する場合のみをサポートします。ネットワークや周辺機器の構成の問題を再現、または正確に特定することは困難です。

重要:外部ハードドライブは頻繁に使用され、プロジェクトファイルと問題なく動作する必要があります。ビデオファイルをレンダリングするか、外部ドライブにメディアを保存するには、eSATA または USB 3.0 などの外部ドライブに搭載されているような高速メディアを使用する必要があります。それらのドライブを一時的に無効にし、内蔵ドライブのみで動作させることで、外部ドライブをテストすることが望ましいです。ただし、適切な速度の外部(非ポータブル)ハードディスクにファイルを格納して使用しても、一般的な問題が必ず起こると示唆しているわけではありません。

ネットワークファイルまたはリムーバブルメディアで作業を行う際の問題

Adobe Premiere Pro やその他のビデオソフトウェアは、リソースを大量に消費するアプリケーションで、他のほとんどのアプリケーションよりも多くの RAM とハードディスクの空き容量が必要になります。Adobe Premiere Pro はネットワーク経由またはリムーバブルメディア上のファイルに対しても動作しますが、そのような設定では、アプリケーションのパフォーマンスと信頼性が低下します。そのため、メディアまたは Media Cache のディスクファイルを含むドライブのアクセス速度が速いほど、Digital Video アプリケーションはメディアファイルの読み書き速度が向上します。内蔵ハードディスクは、ネットワークサーバー(ネットワーク経由でアクセスされるハードディスク)またはリムーバブルメディアより高速にアクセスできます。

ネットワークの使用に関するその他の要素

ネットワーク構成には多くの種類があり(例えば、クライアントサーバーまたはピアツーピア)、ネットワークの種類(例えば、イーサネットや IP)もさまざまな企業が多数開発しています。それぞれの構成に応じて、専用のソフトウェアとハードウェア、さらに各種設定、環境設定、更新が必要です。 ソフトウェアとハードウェアからなるこれらの付加的なレイヤーによって、エラーが発生する可能性は高くなります(例えば、回線ノイズ、RF妨害またはパケット衝突)。

複数の要素がネットワーク経由のデータ伝送に影響を及ぼします。ファイルサーバー、ルーター、ブリッジ、ネットワークカード、ソフトウェア、ケーブル、コネクタ、電源ケーブル、電源などです。ネットワーク接続は突然使用不可能になる可能性があり、データ損失およびアプリケーションエラーのリスクが高くなります。データの送受信を行うときに、ネットワークソフトウェアはデータが正常に送信および受信されたことを確認します。確認の詳細度は、ネットワークソフトウェアパッケージによって異なり、オペレーティングシステムからはアクセスできない場合もあります。ネットワーク経由でファイルを保存しようとすると、エラーメッセージが表示される場合があります。例:「ファイルがロックされているため、リクエストを完了できませんでした」または「ディスクエラーのため保存できませんでした」ただし、レンダリングされたムービーの中に破損した情報または不完全な情報が含まれている場合、ネットワークやオペレーティングシステムはそのことをユーザーに通知できない場合があります。

リムーバブルメディアの使用に関するその他の要素

多くの企業で様々なリムーバブルメディアが製造されています(例えば、持ち運び可能な外付けハードディスクドライブやフラッシュドライブなど)。オペレーティングシステムは、それらのケーブル、接続、およびデバイスドライバーをすべて認識する必要があります。また、リムーバブルメディアは内蔵ディスクより破損しやすく、メディアファイルのリスクが増大します。

推奨されるワークフロー

テクニカルサポートでは、デジタルメディアファイルをローカルハードディスク上で直接使用することを強くお勧めします。データの損失を防ぐには、まずはハードディスクにファイルを保存します。次に、Finder または Windows エクスプローラーで、これらのファイルをネットワークまたはリムーバブルドライブに転送します。ファイルを取得するには、FinderまたはWindowsエクスプローラーを使用して、ネットワークまたはリムーバブルドライブからローカルハードディスクにコピーします。 このワークフローにより、ネットワークシステム設定やリムーバブルメディアのデバイスドライバーにオペレーティングシステムまたはビデオ編集ソフトウェアと互換性がない場合に発生する問題を回避できます。

トラブルシューティングに関する提案 

アプリケーションのパフォーマンス問題の要因は様々であり、複数のデバイスドライバー間でのメモリの競合、ファイルの破損または競合、オペレーティングシステムに関連するソフトウェアまたはハードウェアの問題などが考えられます。ネットワーク経由またはリムーバブルメディア上のファイルを直接操作していて問題が発生した場合は、トラブルシューティングのヒントとして以下を参照してください。

免責事項:以下はサービスの一環として提供するものです。アドビ システムズ社では、ネットワークおよびリムーバブルメディアに関するサポートは提供されていません。

  • ご利用中のアドビソフトウェアが最新バージョンであることを確認します。アドビの更新は、アドビの Web サイト www.adobe.com/jp/support/downloads/ から入手できます。
  • ファイルをネットワークまたはリムーバブルディスクからローカルハードディスクに転送し、編集ソフトウェアでローカルハードディスク上のファイルを開きます。
  • 同じネットワークに接続されている他のコンピューターまたは同じ種類のリムーバブルメディアを使用できる他のコンピューターを使用します。
  • ネットワークに関する既知の問題またはネットワーク設定の変更(例えば、ドライバーの更新またはアクセス権限の変更)についてネットワーク管理者に問い合わせます。
  • アドビのソフトウェアがローカルハードディスク上にインストールされ、ローカルハードディスクから実行されていることを確認し、問題の再現を試みます。 再現された場合は、ローカル設定で問題のトラブルシューティングを行います。 再現できない場合は、リムーバブルメディアまたはネットワーク経由で操作していることが問題の原因になっている可能性があります。

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