イマーシブビデオ用ヘッドマウントディスプレイの設定および使用

Premiere Pro で Adobe イマーシブ環境を使用するために、VR ヘッドセットおよび SteamVR をダウンロード、インストールおよびセットアップします。

Premiere Pro の Adobe イマーシブ環境では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でタイムラインを表示、確認およびスクラブでき、動的トリミング、マーカーの追加などのタスクにキーボードによる編集を引き続き使用できます。

VR ヘッドセットの設定

Premiere Pro の操作中に、VR ヘッドセットを使用して 360 度のビデオを表示できます。VR ヘッドセットを使用するには、ご使用のシステムが VR の必要システム構成を満たしている必要があり、Steam ソフトウェアをインストールする必要があります。

Premiere Pro は Windows で次の VR ヘッドセットをサポートしています。

注意:

Steam は、Adobe イマーシブ環境が依存している SteamVR 用の macOS サポートを終了しました。このため、Premiere Pro は macOS では VR ヘッドセットをサポートしていません。

VR 環境をインストールして設定するには、表の手順の概要に従ってください。

VR ヘッドセット

手順の概要

Oculus Rift

HTC Vive

Windows Mixed Reality

Steam のダウンロードと設定

  1. store.steampowered.com/about にアクセスして、Steamをインストール をクリックします。インストーラーの指示に従ってインストールします。

  2. Steam で、プロンプトに従って、新しいアカウントを作成し、既存の Steam にログインします。

  3. Steam 内から、SteamVR をダウンロードしてインストールします。 

    メモ:

    Windows Mixed Reality HMD を使用している場合は、Steam 内で Windows Mixed Reality for SteamVR をダウンロードしてインストールします。

  4. Steam 内から、Run Room Setup をクリックしてルームをセットアップします。

    詳しくは、Steam のドキュメント Room Setup and SteamVR Tutorial を参照してください。

Premiere Pro での Adobe イマーシブ環境の開始

  1. Premiere Pro で、編集/環境設定/再生をクリックします。

  2. ビデオデバイスセクションで、Adobe イマーシブ環境が有効にされていることを確認します。

    メモ:

    Premiere Pro では、初期設定で Adobe イマーシブ環境が有効になります。

  3. (オプション):Adobe イマーシブ環境を使用して HMD を After Effects と共有している場合は、バックグラウンド動作時のビデオ出力を無効にするを選択します。

  4. また、プロジェクト単位でも Adobe イマーシブ環境を有効にする必要があります。

    特定のプロジェクトで Adobe イマーシブ環境を有効にするには、プログラムまたはソースモニターでレンチメニューをクリックし、Adobe イマーシブ環境を選択します。

    プロジェクトでの Adobe イマーシブ環境の有効化
    プロジェクトでの Adobe イマーシブ環境の有効化

    注意:

    イマーシブ環境を正しくセットアップしていない場合は、エラーメッセージが表示され、セットアップを確認するように求められます。VR ヘッドセットの設定および Steam のダウンロードと設定の要件およびインストールの情報についてセットアップをチェックします。

Adobe イマーシブ環境を有効にして、フッテージ、SteamVR を編集すると、Premiere Pro が自動的に起動してやり取りが始まります。

ただし、HMD 内で表示できるのは 360 度モノラルまたはステレオのフッテージのみです。

Adobe イマーシブナビゲーターを使用

Adobe イマーシブ環境を正しく設定すると、イマーシブ環境にヘッドセットコントローラーが表示されます。

その後、Adobe イマーシブ環境での作業中に、次のパネルと機能を使用できます。

タイムラインパネル

イマーシブ環境でタイムラインパネルを表示するには、コントローラーのタイムラインをクリックしてください。コントローラーからタイムラインを呼び出すと、タイムラインは常に、最後に使用したときの同じローカル方向に配置されます。

タイムラインは表示/非表示にしたり、移動したり、便利な場所に配置したりできます。

タイムラインパネル
タイムラインパネル

空間マーカーの追加および編集

Adobe イマーシブ環境の VR タイムラインアクティブを使用すると、マーカーモードを有効にすることができます。

マーカーモードでは球面または平面投影のいずれかでフレームの領域をポイントし、視覚的な空間マーカーを追加できます。また、パネルを開いてマーカーの色を変更することもできます。

新しい空間マーカーを配置した後は、それをフレームの別の部分に移動することができます。 複数の空間マーカーを追加したり、削除したりすることができます。 マーカーを削除するには、カラーパネルの下にある小さな「ゴミ箱」アイコンを選択します。

マーカーには、カスタム名とデュレーションを設定することができます。

注意:

空間マーカーはデスクトップモニターは表示されません。デスクトップモニターまたは空間マーカーを選択して VR モードを使用している場合、デスクトップモニターは自動的に、空間マーカー方向にあるポイントを表示します。また、空間マーカーは、現在、Adobe イマーシブ環境の外で作成することはできません。

ナビゲーターパネルには、現在のフレームでフッテージ全体が、直線投影形式で表示されます。

このパネルを使用して、現在の視野の外でフッテージを監視したり、表示しながらより快適になるよフッテージの向きを変えたりできます。

ナビゲーターパネルにアクセスするには、タイムラインパネルの右上隅にあるナビゲーションアイコンをクリックします。

ナビゲーターパネルは以下で構成されます。

  • トリガーできるフッテージの正距円筒図法表示
  • エディターが現在見ているフレーム内の場所を示すドット
  • 「前方」または「真北」を示す線ほとんどの場合は、エディターデスクまたはモニターの方を向きます。
  • 表示がエディターによって変更されたときの「リセット」ボタン
  • 閉じるボタン:パネルを閉じる
  • パネルの位置を変更するグラバー

ナビゲーターパネルにアクセスするには、タイムラインパネルの右上隅にあるナビゲーションアイコンをクリックします。

ナビゲーターパネル
ナビゲーターパネル

エディターの正面に表示される内容を変更するには、フッテージフレーム内の任意の場所をトリガーします。

この機能を使用すると、通常はユーザーの後ろにあるフッテージを表示して確認することができます。表示を変更した後、エディターの周囲にある 360 フッテージは目的の場所に対してジグザグに回転します。

表示の現在のフィールドを表すドットも新しい場所へ移動し、「真北」を表す線も変更されます。 

注意:

フッテージの最終出力に変化はありません。単純に、ワークフローの機能向上です。

タイムラインパネルとナビゲーターパネルのドッキングまたは移動

タイムラインパネルとナビゲーターパネルを移動させるには、それらの上でグラバーハンドルを使用します。パネルは任意の向きや位置に移動させることができます。パネルのグラバーをトリガーし、パネルを新しい場所へ移動させてから、トリガーを離すだけです。

また、パネルをコントローラーにドッキングさせることもできます。 各コントローラーには、1 つのパネルをドッキングできます。ドッキングされたパネルは、コントローラーの正面に、わずかに回転し多角度で表示されます。パネルのドッキングの主な使用法は、ナビゲーターパネルを利き手以外の側に配置することです。こうすることで、周囲を見回さなくても、自分の周囲のコンテンツ全体を確認できます。コントローラーにパネルがあれば、UI を快適な場所に保持することができます。 

パネルをドッキングさせるには、パネル上部にあるグラバーアイコンをトリガーし、2 番目のコントローラーへとドラッグします。2 番目のコントローラーに青い四角形が表示されます。最初のコントローラーの白い光が青い四角形パネルに触れると、パネルは 2 番目のコントローラーの場所にスナップされます。トリガーを離しても、ドッキングされたままになります。ドッキングされたパネルを削除するには、パネルをもう一度掴み、コントローラーから外れるまでドラッグします。 

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