eOriginal Vault サービスによる Adobe Acrobat Sign 文書のアーカイブ
文書のデジタルでの管理と保護
Adobe Acrobat Sign と eOriginal は、企業が安全なデジタル Vault サービスに重要な署名済み文書をアーカイブすることで、コンプライアンスおよび規制の要件を満たすことができるように業務提携を行っています。文書に署名が行われると、eOriginal は完全にデジタル化された環境で文書を安全に保管し、最高レベルの保護とコンプライアンスを提供します。企業は、特定のアカウントのすべての文書、特定のグループ(ユーザーのサブセット)によって開始されたすべての文書または個別の文書をアーカイブできます。
文書を作成する場合、Acrobat Sign にアップロードされるオリジナルの文書は、契約書の正本とみなされます。正本は、署名サイクル全体を通してアドビのサーバーに保管されます。署名サイクルが完了すると、正本は eOriginal の Vault サービスにアーカイブされ、文書は法的文書となります。文書の PDF コピーは Acrobat Sign に引き続き保持されますが、eOriginal によって保管された文書のみが正本であることを示す「Copy of Original」という透かしが入ります。
Vault の仕組み
署名サイクルが完了したら、Vault が有効になっているトランザクションによって eOriginal Vault サービスがトリガーされ、正本の転送が開始されます。これは非同期のコールアンドレスポンス型のプロセスであり、Vault サービスが通知を受け取った後に Acrobat Sign から情報を要求し、Acrobat Sign が要求されたコンテンツを提供します。
このシーケンシャルな要求はほぼリアルタイムに実行され、署名プロセスが完了したときに正本が Vault サービスによって保存されます。
最終的な署名が適用された後、以下の手順が表示された順序で実行されます。
- 監査レポートが「Vault 待ち文書」イベントで更新されます。
- 監査レポートは、契約が最終状態に達したときに完了する必要があり、Vault プロセスは署名プロセスが完了しないと実行されないため、Vault プロセスが完了したことを示すように監査レポートを更新することはできません。トランザクションイベントの履歴(Acrobat Sign サーバーに格納)には、Vault プロセスの完了が示されます。
- 監査レポートは、契約が最終状態に達したときに完了する必要があり、Vault プロセスは署名プロセスが完了しないと実行されないため、Vault プロセスが完了したことを示すように監査レポートを更新することはできません。トランザクションイベントの履歴(Acrobat Sign サーバーに格納)には、Vault プロセスの完了が示されます。
- 文書および関連するすべての画像に透かしが入ります。
- 最終的に Vault プロバイダーにアップロードするために、透かしなしの最終文書のコピーが保持されます。
- この時点で、検証済みアクセストークンを使用して透かしなしのバージョンを取得できるのは、Vault プロバイダーのみです。
- 最終的に Vault プロバイダーにアップロードするために、透かしなしの最終文書のコピーが保持されます。
- Vault サービスは ping を介して、文書が Vault 待ちであることを Vault コールバックへ通知します。
- Acrobat Sign は、Vault サービスに対して、文書機能キーという文書の一意の識別子を送信します。
- Acrobat Sign は、Vault サービスに対して、文書機能キーという文書の一意の識別子を送信します。
- Vault サービスが文書のプロファイルを作成するために文書の監査証跡を要求します。
- Acrobat Sign は監査証跡を提供します。
- 監査証跡は、署名者のユーザー情報、各イベントの日時、IP アドレス、位置情報(利用可能な場合)を含む、署名プロセス中に発生した事象の完全な記録を含んでいます。
- 監査証跡は、署名者のユーザー情報、各イベントの日時、IP アドレス、位置情報(利用可能な場合)を含む、署名プロセス中に発生した事象の完全な記録を含んでいます。
- Vault サービスは、透かしなしの文書を要求します。
- Acrobat Sign は、透かしなしの文書を Vault サービスに提供します。
- Vault サービスは文書の受領を確認し、Acrobat Sign に対して Vault プロセスが完了したことを通知します。
- 最終契約書の透かしなしのコピーが Acrobat Sign システムから消去されます。
Vault サービスは文書の最終的な正本コピーと関連する画像のみに関与します。
文書の暫定バージョン(最終署名の前)は、Vault プロセスには含まれません。
これらの非公式バージョンは、他のプロセス(保持ポリシーや GDPR アクションなど)で削除されない限り、透かしなしの状態で Acrobat Sign サーバーで保持されます。
この時点で、Acrobat Sign には最終文書の透かし入りコピーのみが保存されます。サムネール画像(Acrobat Sign で表示した場合)も透かしが入っており、Vault サービスでは透かしなしのバージョンが 1 部のみ所有されるように確保されます。
文書が保管されると、アドビはそれ以降、最終文書の透かしなしのコピーを保持しません。
契約書を保管するための設定方法
アカウント内のサービスの設定が完了した後にのみ、契約書を保管するかどうかを設定するオプションがユーザーに表示されます。
契約書を保管するかどうかは、契約書の設定インターフェイスの「契約書設定」セクションの「この契約書を保管」オプション(従来のエクスペリエンスの「オプション」)の選択をオン/オフにして制御できます。
「この契約書を保管」オプションのデフォルト値は、サービスの設定で定義されます。値の変更に関してサポートが必要な場合は、Acrobat Sign サポートにお問い合わせください。
保管するためにフラグ付けされた契約書の変更は、従来の「送信」ページ環境でのみ実行できます。「署名を依頼」エクスペリエンスで最初に作成された契約書を変更のために開いた場合、従来の「送信」ページが読み込まれます。
今後のリリースでは、新しい「署名を依頼」環境で保管するためにフラグ付けされた契約書を変更すると、新しい「署名を依頼」ページが読み込まれるようになります。