Adobe Connect Edge Server の導入

Adobe Connect Edge Server を導入し、セキュリティの拡張、待ち時間の短縮、負荷分散、フェイルオーバーを行う方法を学習します。

Adobe Connect Edge Server のインストールのワークフロー

エッジサーバーのゾーンを設計します。

エッジサーバーやエッジサーバーのクラスターを別々の場所、つまり別々のゾーンに設置し、Adobe Connect へのアクセスを配分および分散することができます。例えば、西海岸のユーザー用のエッジサーバーをサンフランシスコに設置し、東海岸のユーザー用のエッジサーバーをボストンに設置することができます。

Adobe Connect Edge Server をインストールします。

Adobe Connect Edge Server を各ゾーンの各コンピューターにインストールします。例えば、ゾーンにエッジサーバーのクラスターがある場合は、クラスター内の各コンピューターに Adobe Connect Edge Server をインストールします。詳しくは、「Adobe Connect Edge Server のインストール」を参照してください。

各ゾーンの DNS サーバーを変更します。

オリジンである Adobe Connect Server の FQDN を、各ゾーンの Adobe Connect Edge Server の静的 IP アドレスにマッピングします。詳しくは、「Adobe Connect Edge Server の導入」を参照してください。

エッジサーバーを設定します。

各 Adobe Connect Edge Server の custom.ini ファイルに設定パラメーターを追加します。詳しくは、「Adobe Connect Edge Server の導入」を参照してください。

オリジンサーバーを設定します。

各 Adobe Connect Server の custom.ini ファイルに設定パラメーターを追加します。また、オリジンサーバーのアプリケーション管理コンソールでエッジサーバーの外部名を設定する必要があります。詳しくは、「Adobe Connect Edge Server の導入」を参照してください。

負荷分散装置を設置します。

ゾーンに複数のエッジサーバーを設置する場合は、負荷分散装置を使用してエッジサーバー間で負荷を分散し、ポート 80 をリッスンするように負荷分散装置を設定します。 Edge サーバーはポート 8080 をリッスンします。 詳しくは、負荷分散装置のベンダーから提供されるドキュメントを参照してください。

Adobe Connect Edge Server の導入

Edge サーバーを導入するには、Adobe Connect および追加機能(SSL、ディレクトリサービス統合、シングルサインオン、共有コンテンツストレージなど)が正常に動作している必要があります。

  1. DNS サーバーで、オリジンサーバーの FQDN をエッジサーバーの静的 IP アドレスにマッピングします。 複数のゾーンにエッジサーバーをインストールする場合は、各ゾーンに対してこの手順を繰り返します。
    注意:

    また、hosts ファイルを使用することもできます。その場合、オリジンサーバーの FQDN に対するエッジサーバーの静的 IP アドレスが指定された hosts ファイルが、各クライアントに配置されている必要があります。

  2. Adobe Connect Edge Server で、[root_install_dir]¥edgeserver¥win32¥conf¥HttpCache.xml ファイルを開き、HostName タグ内のコンピューター名をエッジサーバーコンピューターの FQDN に置き換えます(例えば、edge1.mycompany.com)。
    <!-- The real name of this host. -->          
    <HostName>edge1.yourcompany.com</HostName>
  3. Adobe Connect Edge Server で [root_install_dir]\edgeserver\custom.ini ファイルを作成し、次のパラメーターおよび値を入力します。

    FCS_EDGE_HOST

    エッジサーバーの FQDN(例:FCS_EDGE_HOST=edge1.yourcompany.com)。

    FCS_EDGE_REGISTER_HOST

    Adobe Connect オリジンサーバーの FQDN(例:FCS_EDGE_REGISTER_HOST=connect.yourcompany.com)。

    FCS_EDGE_CLUSTER_ID

    クラスターの名前。 各エッジサーバークラスターには一意の ID が必要です。 同じクラスター内の各コンピューターの ID は同じである必要があります。推奨される形式は、companyname-clusternameです(例:FCS_EDGE_CLUSTER_ID=yourcompany-us)。 このパラメーターは Adobe Connect Edge Server を 1 台のみ導入する場合にも設定します。

     

    FCS.HTTPCACHE_BREEZE_SERVER_NORMAL_PORT

    Adobe Connect がインストールされているコンピューターの IP アドレスまたはドメイン名と、ポート番号(例:FCS.HTTPCACHE_BREEZE_SERVER_NORMAL_PORT=connect.yourcompany.com:80)。Adobe Connect Edge Server は、この場所の Adobe Connect 配信元サーバーに接続します。

    FCS_EDGE_PASSWORD

    (オプション)エッジサーバーのパスワードです。このパラメーターの値を設定する場合は、すべてのエッジサーバーおよびオリジンサーバーに同じ値を設定する必要があります。

    FCS_EDGE_EXPIRY_TIME

    (オプション)エッジサーバーがオリジンサーバーに自身を登録する処理の制限時間(ミリ秒単位)。これを過ぎると、そのサーバーは期限切れとしてクラスターから除外され、システムは別のエッジサーバーにフェイルオーバーします。 デフォルト値 FCS_EDGE_EXPIRY_TIME=60000 から始めます。

    FCS_EDGE_REG_INTERVAL

    (オプション)エッジサーバーがオリジンサーバーへの登録を試みる間隔(ミリ秒単位)。このパラメーターによって、オリジンサーバーに対してエッジサーバーが有効になる頻度が決まります。 デフォルト値 FCS_EDGE_REG_INTERVAL=30000 から始めます。

    DEFAULT_FCS_HOSTPORT

    (オプション)エッジサーバーのポートを設定するには、次の行を追加します。DEFAULT_FCS_HOSTPORT=:1935,80,‑443

    443 の前のマイナス記号(-)は、RTMPS 接続のみを受信する安全なポートとしてポート 443 を指定しています。 ポート 1935 や 80 に対して RTMPS 接続要求を行った場合、接続は失敗します。また、安全でない RTMP 接続要求をポート 443 に対して行った場合も、同様に失敗します。

    エッジサーバーで外部ハードウェアアクセラレーターを使用している場合は、ポート 443 を安全なポートとして設定しておく必要はありません。

    以下は config.ini ファイルのサンプル値です。FCS_EDGE_HOST=edge.yourcompany.com FCS_EDGE_REGISTER_HOST=connect.yourcompany.com FCS_EDGE_CLUSTER_ID=yourcompany-us FCS.HTTPCACHE_BREEZE_SERVER_NORMAL_PORT=connect.yourcompany.com:80

    FCS_EDGE_HOST=edge.yourcompany.com 
    FCS_EDGE_REGISTER_HOST=connect.yourcompany.com 
    FCS_EDGE_CLUSTER_ID=yourcompany-us 
    FCS.HTTPCACHE_BREEZE_SERVER_NORMAL_PORT=connect.yourcompany.com:80
  4. エッジサーバーを再起動します。
  5. Adobe Connect オリジンサーバーで、[root_install_dir]¥custom.ini ファイルをテキストエディターで開き、FCS_EDGE_CLUSTER_ID パラメーターの値をゾーン ID にマッピングします。構文は、です。FCS_EDGE_CLUSTER_ID=zone-id です。エッジサーバーを 1 台だけ導入する場合でも、クラスター ID をゾーン ID にマッピングする必要があります。

    各エッジサーバークラスターにはゾーン ID が必要です。ゾーン ID は 0 より大きい正の整数です。 たとえば、次のように 3 つのクラスターをゾーン 1 ~ 3 にマッピングできます。

    edge.yourcompany‑us=1 
    edge.yourcompany‑apac=2 
    edge.yourcompany‑emea=3

    オリジンサーバーの custom.ini ファイルの例を以下に示します。 DB_HOST=localhost DB_PORT=1433 DB_NAME=breeze DB_USER=sa DB_PASSWORD=#V1#4cUsRJ6oeFwZLnQPpS4f0w== # DEBUG LOGGING SETTINGS HTTP_TRACE=yes DB_LOG_ALL_QUERIES=yes # EDGE SERVER SETTINGS edge.yourcompany-us=1

    DB_HOST=localhost                                                                              
    DB_PORT=1433                                                                             
    DB_NAME=breeze                                                                             
    DB_USER=sa                                                                             
    DB_PASSWORD=#V1#4cUsRJ6oeFwZLnQPpS4f0w==                                                                            
    # DEBUG LOGGING SETTINGS                                                                            
    HTTP_TRACE=yes                                                                            
    DB_LOG_ALL_QUERIES=yes 
    # EDGE SERVER SETTINGS 
    edge.yourcompany-us=1
    注意:

    エッジサーバーの config.ini ファイルで、FCS_EDGE_PASSWORD パラメーターを設定した場合は、オリジンサーバーの custom.ini ファイルに同じパスワードを設定します。

  6. オリジンサーバーを再起動します。
  7. オリジンサーバーで、アプリケーション管理コンソールを開きます(スタート/すべてのプログラム/Adobe Connect Server/Adobe Connect Server の設定)。「アプリケーションの設定」タブを選択して「サーバーの設定」を選択し、「ホストのマッピング」セクションで、エッジサーバーの外部名を入力します。 外部名は、エッジサーバーの FCS_EDGE_HOST パラメーターに設定した値と同じである必要があります。
  8. オリジンサーバーで Windows ファイアウォールを設定し、エッジサーバーがポート 8506 にアクセスできるようにします。
  9. 各ゾーン内の各エッジサーバーについて、手順 2 ~ 4 を繰り返します。
  10. 各ゾーン内の各オリジンサーバーについて、手順 5 ~ 7 を繰り返します。

エッジサーバーの導入でサポートが必要な場合は、Adobe サポート(www.adobe.com/jp/support/programs/connect)にお問い合わせください。

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