新機能の概要 | Adobe Camera Raw(2022年10月リリース)

Adobe Camera Raw の 2022年10月リリース(バージョン 15.0)の主要な新機能と強化機能について説明します。

コンテンツに応じた除去を使用してしみを簡単に除去

写真画像を完璧に制御して、目的どおりの編集目標を達成しましょう。修復パネルの新しいコンテンツに応じた除去ツールを使用すると、写真内の不要なスポットやオブジェクトを除去できます。

  1. レタッチする写真を選択します。修復パネルで、「コンテンツに応じた除去」を選択します。

    コンテンツに応じた除去

  2. 選択範囲の指定に使用するブラシの「サイズ」と「不透明度」を定義します。

  3. コンテンツに応じた除去ツールを使用して、修復する領域でブラシをドラッグします。Adobe Camera Raw が分析を実行し、写真の他の部分から生成された最適なコンテンツで選択範囲を塗りつぶします。

    コンテンツに応じた除去

    また、デフォルトで選択されるサンプル範囲を手動で変更するには、次の手順を実行します。

    macOS:コンテンツに応じたスポットの除去を選択した状態で、Cmd キーを押しながら画像上の領域をドラッグします。
    Windows:コンテンツに応じたスポットの除去を選択した状態で、Ctrl キーを押しながら画像上の領域をドラッグします。

  4. コントロールを使用して行った調整をすべて削除するには、メニューから「リセット」ボタンをクリックします。

Adobe Camera Raw のスポット除去について詳しくは、強化されたスポット除去を参照してください。

人物、オブジェクト、背景を自動選択

マスクパネルの人物を選択オブジェクトを選択、および背景を選択マスク機能を使用して、正確に編集目標を達成しましょう。体の特定の部分(肌、歯、目など)をすばやく編集し、写真内のオブジェクトもいくつか調整します。

人物を選択

  1. 編集する写真を開きます。マスク人物を選択します。

  2. Adobe Camera Raw が、写真内のすべての人物を自動的に検出します。写真内で調整を行う人物を選択できます。 

  3. 髪、肌、歯など体の特定の部分を選択し、選択した部分のみを調整することができます。 

    人物のマスク

  4. マスクパネルをクリックします。マスクの一部を追加または削除したい場合は、「追加」や「削除」を選択します。

  5. 右側のパネルにある編集スライダーを使用して、選択範囲を調整します。 

オブジェクトを選択

  1. 編集する写真を開きます。マスクオブジェクトを選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行って選択します。

    • ブラシ:選択するオブジェクトを大まかにブラシでなぞります。
    • 長方形選択:選択するオブジェクトをボックスで囲みます。
    オブジェクトのマスク

    Adobe Camera Raw が選択範囲に基づいてオブジェクトを分析し、自動的にマスクを作成します。 

  3. マスクパネルでマスクをクリックします。選択範囲に領域を追加するには「追加」を、自動選択された範囲の一部を消去するには「削除」を選択します。この操作は、任意のマスクツールで実行できます。

  4. 右側のパネルにある編集スライダーを使用して、選択範囲を調整します。 

背景を選択

  1. 編集する写真を開きます。 右パネルで、「 マスク > 背景を選択します。

  2. Adobe Camera Raw が分析を実行し、自動的に背景を選択します。選択範囲がオーバーレイとして表示され(デフォルトでは赤)、マスクパネルにマスクが作成されます。

    背景のマスク

  3. マスクパネルでマスクをクリックします。選択範囲に領域を追加するには「追加」を、自動選択された範囲の一部を消去するには「削除」を選択します。この操作は、任意のマスクツールで実行できます。

  4. 選択範囲に問題がなければ、右側の編集スライダーを使用して部分補正を行います。

Adobe Camera Raw でのマスクについて詳しくは、マスクを参照してください。

マスクのカーブ

Camera Raw で、マスク調整にカーブを使用できるようになりました。この組み合わせにより、写真の特定領域のトーンを微調整できます。トーンとチャンネルごとの両方の RGB カーブがサポートされます。

  1. Adobe Camera Raw で、編集する写真を開きます。

  2. 任意のマスクツールを使用して、マスクを作成します。

  3. マスクされた領域にトーンカーブ調整を適用するには、新しいカーブパネルを使用します。

Adobe Camera Raw でのマスクについて詳しくは、マスクを参照してください。

ハイダイナミックレンジ出力(テクノロジープレビュー)

Camera Raw のテクノロジープレビュー機能に、ハイダイナミックレンジ出力が追加されました。これには、互換性のある HDR ディスプレイでの HDR 写真の表示と編集、HDR 写真のディスクへの保存、および Photoshop で HDR 写真を開く機能が含まれます。詳しくはこちらをクリックしてください。

詳しくは、HDR 出力を参照してください。

サポート対象のカメラとレンズ

サポートされているプロファイルの完全なリストに新しく追加されたカメラとレンズを確認するには、以下の記事をご確認ください。

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