Camera Raw に搭載されたスポット除去ツールを使用すると、同じ画像の別の範囲からサンプリングすることにより、画像の選択範囲を修復できます。その初期設定のビヘイビアーでは、写真上でブラシをドラッグして、タッチアップする範囲をマークできます。例えば、以下の写真で、青空のじゃまになっているワイヤー部分(ヘルメットと頭上のワイヤーをつないでいる)を除去します。

未処理の画像でスポット除去ツールを使用すると、未処理の画像データを直接処理することになります。未処理の画像データを直接処理すると、リタッチ(修復またはクローニング)アクションで、よりクリーンな一致が得られます。また、カメラの未処理の画像の編集や修正はサイドカーファイルに保存されるため、この処理でファイルが損われることはありません。

ワイヤーとヘルメットをつないでいるように見えるジップライン(画像左)が除去されています(画像右)
ワイヤーとヘルメットをつないでいるように見えるジップライン(画像左)が除去されています(画像右)

スポット除去ツールを使用

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • Camera Raw ファイルを開きます。
    • Photoshop で画像を開いた状態で、フィルターCamera Raw フィルターを選択します。
  2. ツールバーからスポット除去 ツール を選択します。

  3. 種類メニューで次のいずれかを選択します。

    修復 選択した領域に、サンプル領域のテクスチャ、照明および陰影を適用します。
    クローン 選択した領域に、サンプル画像領域を適用します。

  4. (オプション)ヒストグラムの下にあるスポット除去ツールのオプション領域で、サイズスライダーをドラッグし、スポット除去ツールを適用する領域のサイズを指定します。

    注意:

    ブラシサイズを変更するには、キーボードの括弧キーを使用します。

    • 左括弧([)を使用すると、ツールの半径が小さくなります。
    • 右括弧(])を使用すると、ツールの半径が大きくなります。

  5. 写真内で、リタッチする部分をクリックしてドラッグします。

    • 赤と白の選択ツールの領域(赤いハンドル)で選択範囲が指定されます。
    • 緑と白の選択ツールの領域(緑色のハンドル)サンプル範囲が指定されます。
    スポット除去ツールを使用して画像をリタッチ
    画像内で修復する部分を特定し、スポット除去ツールを使用して該当する範囲をペイントします。緑と赤のハンドル(画像右)を使用して、選択範囲とサンプル範囲の位置を変更します

  6. (オプション)初期設定で選択されているサンプル範囲を変更するには、次のいずれかの操作を行います。

    • 自動 選択範囲のハンドルをクリックして、スラッシュキー(/)を押します。新しい範囲がサンプルされます。最適なサンプル範囲が見つかるまでスラッシュキーを押します。
    • 手動 緑色のハンドルを使用して、サンプル範囲の位置を変更します。

    注意:

    長いストロークで画像の広い部分を選択した場合、適切なサンプル範囲の一致はすぐに見つかりません。さまざまなオプションを試すには、スラッシュ(/)をクリックすると、ツールでさらに多くの範囲を自動的にサンプルできます。

  7. スポット除去ツールを使用して加えた調整をすべて削除するには、すべて消去をクリックします。

キーボードショートカットと修飾キー

丸いスポット:

  • Control/Command キーを押しながらクリックして、丸いスポットを作成します。ドラッグしてスポットのソースを設定します。
  • Control/Command + Option/Alt キーを押しながらクリックして、丸いスポットを作成します。ドラッグしてスポットのサイズを設定します。

長方形の選択:

  • Option/Alt キーを押しながら ドラッグして、長方形の選択範囲を定義します。マウスを離すと、選択範囲(赤でハイライト)内のすべてのスポットが削除されます。

選択範囲またはスポットの拡大:

  • Shift キーを押しながらクリックすると、「ドットをつなぐ」方法で選択済みのスポットが拡大されます。

選択範囲またはスポットの削除:

  • 赤色または緑色のハンドルを選択し、Delete キーを押すと、選択した調整が削除されます。
  • Option/Alt キーを押してハンドルをクリックすると、削除されます。

スポットを可視化機能で写真をクリーンアップ

コンピューターの画面での操作中に、ほとんどの目に見えるスポットや不具合を特定して除去できる場合があります。ただし、フル解像度で写真をプリントすると、コンピューターの画面では見えなかった多数の不具合がプリント出力に現れる場合があります。これらの不具合には、カメラセンサーに付いた埃、ポートレイトで撮影したモデルの皮膚の傷、青空にたなびく遅い雲など、多数の種類があります。フル解像度では、これらの不具合は視覚的に目立ちます。

スポットを可視化機能を使用すると、一目見ただけでは分かりづらいことのある不具合を探すことができます。「スポットを可視化」チェックボックス(スポット除去ツールのオプション)をオンにすると、画像が反転します。この状態でスポット除去ツールをスポットを可視化モードで使用でき、これにより画像をクリーンアップできます。

「スポットを可視化」チェックボックス
「スポットを可視化」チェックボックスはスポット除去ツールのオプションの 1 つです

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • Camera Raw ファイルを開きます。
    • Photoshop CC で画像を開いた状態で、フィルターCamera Raw フィルターを選択します。
  2. ツールバーからスポット除去ツールを選択し、「スポットを可視化」チェックボックスをオンにします。

    画像が反転し、画像の要素のアウトラインが表示されます。

    スポットを可視化表示がオンの状態で、不要な要素が除去されています(上)。スポットを可視化表示がオフの状態で、不要な要素が除去されています(下)。
    上は、スポットを可視化表示がオフの状態で、たなびく雲などの不要な要素(左)が除去されています(右)

  3. スポットを可視化スライダーを使用して、反転画像のコントラストのしきい値を変更します。スライダーのコントラストレベルを変更して、センサーのダストやドット、またはその他の不要な要素などの不具合を表示します。

    注意:

    スポットを可視化」チェックボックスがオンのとき、可視化しきい値を変更するには:

    • 増 : ピリオド(.)を押します
    • 増(大きい幅で): Shift + ピリオド(.)を押します
    • 減:カンマ(,)を押します
    • 減(大きい幅で): Shift + カンマ(,)を押します

  4. スポット除去ツールを使用して、写真に含まれる不要な要素をクローニングまたは修復します。「スポットを可視化」チェックボックスをオフにして、結果の画像を確認します。

  5. 必要に応じて手順 2、3 、および 4 を繰り返します。