
欧文単語間の半角スペースのカーニングの調整
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文字ツール
を使用して、テキストの範囲を選択し、次のいずれかの操作を行います。
文字間のスペースを増加するには、Alt+Ctrl+¥ キー(Windows)または Option+Command+¥ キー(Mac OS)を押します。
文字間のスペースを減少するには、Alt+Ctrl+Backspace キー(Windows)または Option+Command+Delete キー(Mac OS)を押します。
カーニングの調整値を 5 倍にするには、Shift キーを押しながらショートカットキーを押します。
CJK 組版での文字ツメの調整
文字ツメを文字に適用すると、文字の周りのアキが同じ割合で詰まります。ただし、文字の垂直比率、水平比率は変更されません。
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文字ツメを適用するテキストを選択します。
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文字パネルまたはコントロールパネルの文字ツメ
に比率を入力します。
ツメまたは字送りを適用したテキストをハイライト表示にして確認することができます。
グリッドの字間を基準にして字送りを調整するには
文字のアキを詰める方法の 1 つにフレームグリッド自体のツメを指定し、配置されるテキストの字送りを調整するという方法があります。これは、文字詰めの 1 つの形式であり、文字パネルまたはコントロールパネルの「グリッドの字間を基準に字送りを調整」という機能を使用します(グリッド字送りとも言います)。
CJK フォントの中には、仮想ボディより字形が小さく、フレームグリッドに配置した際に文字間のアキが大きくなってしまうものがあります。こういった場合、この方法でグリッドそのものにツメの設定を行うと、グリッド内に文字がきちんと配置された状態で文字組みを行うことができるので便利です。この設定は、グリッドフォーマットとして保存することもできます。
ドキュメント設定ダイアログボックスの「字間」のデフォルトは「0」に設定されています。これは、写植組版ではベタと呼ばれる字送りです。この値をマイナスに設定すると、横組みの場合は、設定した値分だけ、左側のグリッドに右側のグリッドが重なります。グリッドに入力されている文字は、それぞれのグリッドの中央を基準にして配置されるので、個々の文字間隔が詰まります。さらに、文字組み基本設定に応じて、最大幅以内に調整されている文字の形状が、「文字組みアキ量設定」の比率を基準にして変化します。例えば、括弧などの約物を半角にするような文字組みが設定されている場合、グリッドの「字間」を ‑1H に設定すると、約物は ‑1H の半分の値、つまり ‑0.5H で文字詰めされます。なお、このグリッドの字送りによる文字間隔は欧文には適用されず文字間隔が詰まることはありません。また、この字送りの値はグリッドに対する絶対値として扱われます。そのため、テキストのフォントサイズが変わっても、字送り値は変わりません。
この機能はデフォルトでは有効になっています。この機能をオフにするには、文字パネルメニューまたはコントロールパネルの「グリッドの字間を基準に字送りを調整」を選択し、項目名の左側にあるボックスの選択を解除します。
字取りを使用した字送りの調整
指定したグリッド文字数の中にテキストを均等に配置するには、字取りを設定します。例えば、入力した 3 文字を選択して、字取りを「5」に設定すると、3 文字が 5 文字分のグリッド内に均等に割り付けられます。
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文字の範囲を選択します。
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文字パネルまたはコントロールパネルの字取り
で、テキストボックスに値を入力するか、ポップアップメニューから選択します。
字取り機能はフレームグリッドで使用してください。テキストフレームでは適切に動作しない可能性があります。