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文字、単語またはテキストブロック全体の上を I 型カーソルでドラッグして選択します。
ダブルクリックすると、同じ文字種の文字が選択されます(例えば、段落に欧文テキスト、漢字、ひらがなが含まれている場合に、漢字をダブルクリックすると隣接している 1 つながりの漢字が選択されます)。文字の隣のスペースは選択されません。
同じ種類の連続した文字を選択するには、そのうちの 1 文字をダブルクリックします。例えば、欧文テキスト、漢字、ひらがなで構成される段落で、漢字 1 文字をダブルクリックすると、その漢字と連続している一連の漢字が選択されます。
行の任意の箇所を 3 回クリックして行を選択します。環境設定で「3 回クリックして 1 行を選択」の選択が解除されている場合、3 回クリックすると、段落全体が選択されます。
「3 回クリックして 1 行を選択」を選択している場合、段落全体を選択するには、段落の任意の箇所を 4 回クリックします。
ストーリー全体を選択するには、5 回クリックするか、ストーリーの任意の箇所をクリックしてから編集/すべてを選択を選択します。
注意:
以上の方法で注釈アンカーを含むテキストを選択すると、注釈とその内容も選択されます。
フレーム内のテキストを選択できない場合、そのテキストフレームはロックされたレイヤー上またはマスターページ上に存在する可能性があります。レイヤーのロックを解除してみるか、マスターページに移動してみてください。また、別のテキストフレームや透明オブジェクトが前面にあるために、テキストフレームを選択できないことも考えられます。詳しくは、隠れているフレームのテキストの選択を参照してください。
InDesign にテキストをペーストするときに、テキスト挿入点がテキストフレーム内になければ、新規プレーンテキストフレームが作成されます。テキスト挿入点がテキストフレーム内にあれば、テキストはテキストフレーム内にペーストされます。ペーストするときにテキストが選択されていると、選択されているテキストはペーストするテキストにより上書きされます。
編集/グリッドフォーマットを適用せずにペーストを使用してテキストをフレームグリッドにペーストする場合、ペーストしたテキストにはコピーしたテキストのフォント、フォントサイズ、文字間隔が適用されます。テキストを選択し、編集/グリッドフォーマットの適用を選択して、ペーストしたテキストをフレームグリッドの文字属性でフォーマットすることができます。
注意:
他のアプリケーションからテキストをドラッグして InDesign ドキュメントにドロップすることもできます。さらに、エクスプローラー(Windows)または Finder(Macintosh)からテキストファイルまたはワープロファイルを InDesign ドキュメントに直接挿入することもできます。ドラッグしたテキストは新しいテキストフレームに配置されます。Shift キーを押しながらドラッグすると、フォーマットは削除されます。索引マーカーやスウォッチなどの情報が保持されるかどうかは、環境設定ダイアログボックスの「クリップボードの処理」セクションで選択したオプションによって決まります。
テキストをペーストするときに、状況に応じて自動的にスペースが追加されたり削除されたりするよう設定することができます。例えば、1 つの単語をカットしてから 2 つの単語の間にペーストするとき、ペーストする単語の両側にスペースが挿入されます。その単語を文末にペーストする場合、ピリオドの前にスペースは挿入されません。
注意:
この機能は、主に欧文で作業している場合に使用します。また、ペースト先の欧文テキストに対して文字パネルの言語が欧文言語に設定されている場合に限り有効です。
元のフォーマット属性を保持したままのテキストをペーストすることができます。あるフレームグリッドで属性が変更されたテキストを別のフレームグリッドにペーストすると、変更された属性のみが保持されます。グリッドフォーマットなしでペーストすることもできます。
グリッドフォーマットは、テキストをペースト後に編集/グリッドフォーマットの適用を選択して適用することができます。グリッドフォーマットパネルで指定されているグリッドフォーマットの属性がテキストに適用されます。
縦組みのテキストフレームまたはフレームグリッドが横組みに変換されます。または、横組みのテキストフレームまたはフレームグリッドが縦組みに変換されます。この変更を行うと、ストーリーすべてが変更されるため、選択したフレームに連結しているすべてのフレームに影響します。
注意:
フレーム内の個々の文字の方向を変更するには、縦中横機能を使用するか、文字パネルの文字回転機能を使用します。
ストーリーエディターまたはレイアウトビューでは、マウスを使用してテキストをドラッグ&ドロップすることができます。ストーリーエディターからレイアウトウィンドウ(またはその逆)または検索/置換などのダイアログボックスにテキストをドラッグすることもできます。ロックまたはチェックインされているストーリーからテキストをドラッグすると、テキストは移動されずにコピーされ、ストーリーからは削除されません。ドラッグ&ドロップ中にテキストをコピーしたり、新規フレームを作成することもできます。
ゲラビュー、ストーリービュー、レイアウトビューのいずれでも、マウスを使用してテキストをドラッグ&ドロップすることができます。検索と置換などのダイアログボックスにテキストをドラッグすることもできます。ロックまたはチェックインされているストーリーからテキストをドラッグすると、テキストは移動されずにコピーされ、ストーリーからは削除されません。また、ドラッグでテキストをコピーすることもできます。
ドラッグ&ドロップに関するビデオチュートリアルについては、Jeff Witchel による Using InDesign Drag and Drop Text(英語)を参照してください。
注意:
これらの修飾キーを組み合わせて使用することもできます。例えば、書式の設定されていないテキストを新しいフレームにコピーするには、Alt+Shift+Ctrl キー(Windows)または Option+Shift+Command キー(Macintosh)を押しながらドラッグします。
2 つの隣接する文字を逆の順序で入力した場合、「置き換え」コマンドでこの 2 文字を修正することができます。例えば、「1243」と入力した場合、本来「1234」と入力するつもりだったのであれば、「置き換え」コマンドを実行すると、4 と 3 が置き換わります。
注意:
「置き換え」コマンドは、ストーリー内の文字および数字にのみ適用されます。InCopy の注釈アンカー、表、スペースまたはその他の制御文字は移動できません。また、ロックされているストーリーでは使用できません。

InDesign ドキュメントでは、マスターページは複数のページに適用されるテンプレートのように機能します。通常、マスターページでは、マージン、ページ番号、ヘッダー、フッターなど、ドキュメントのすべてのページに表示される一般的なレイアウト要素を指定します。InCopy では、InDesign のマスターページのテキストがリンクされたファイルである場合は、そのテキストを編集することができます。ただし、マスターページで設定されているフレームの属性は変更することはできません。また、ドキュメント内の他の(標準)ページにあるマスターページテキストを編集することはできません。
注意:
標準ページ上のロックされていないテキストフレームでテキスト挿入点をクリックできない場合、そのテキストはマスターページである可能性があります。フレームを設定した担当者およびデザインチームに確認してください。
最新の操作からさかのぼって数百の操作を取り消したりやり直すことができます。取り消すことのできる操作の数は、使用できる RAM の容量と実行した操作の種類によって異なります。最新の操作の記録は、保存または終了すると消去され、操作は取り消すことができなくなります。操作が完了する前に操作を取り消したり、前に保存したバージョンに戻ることもできます。
位置マーカーは、しおりのように機能し、ドキュメント内にマークを付けるために使用されます。これは、特定の場所にすばやくまたは頻繁に戻る必要がある場合に便利です。ドキュメントに設定できる位置マーカーは 1 つだけです。
ドキュメント内でマーカーにジャンプするには、編集/位置マーカー/マーカーへ移動を選択します。
マーカーを削除するには、編集/位置マーカー/マーカーを削除を選択します。マーカーはドキュメントを閉じて再度開くと自動的に削除されます。
注意:
テンキーの Enter キーを使用して分割を設定することもできます。改段は Enter キーを、改フレームは Shift+Enter キーを、改ページは Ctrl+Enter キー(Windows)または Command+Enter キー(Mac OS)を押します。
注意:
段落分離禁止オプションダイアログボックスなどのような段落設定で分割を設定した場合、その設定を含む段落の直前で段落が分割されます。分割文字でテキストの分割を設定した場合、その分割文字が挿入されている直後でテキストが分割されます。
強制改行
この文字を挿入した位置で強制改行し、新しい段落を開始せずに、新しい行を開始します。Shift+Enter キーまたは Shift+Return キーを押したときと同じ動作です。強制改行はソフトリターンとも呼ばれます。
条件テキストは、同一ドキュメントの複数のバージョンを作成する場合に使用します。条件を作成し、テキスト範囲に適用します。条件を表示したり隠したりして、ドキュメントの複数のバージョンを作成できます。例えば、コンピューターマニュアルを作成する場合、Mac OS 用と Windows 用に異なる条件を作成できます。Mac OS バージョンのマニュアルをプリントするには、"Mac" 条件が適用されたすべてのテキストを表示し、"Windows" 条件が適用されたすべてのテキストを隠します。Windows 用のマニュアルをプリントする場合は、条件の設定を逆にします。

A. All conditions shown B. Conditional indicators

A. “Mac” condition hidden B. Hidden condition symbols
条件はテキストにのみ適用できます。条件をアンカー付きオブジェクトに適用する場合は、アンカー付きオブジェクトマーカーを選択する必要があります。条件は表のセル内のテキストには適用できますが、表のセル、行または列には適用できません。InCopy のロックされたストーリーには条件を適用できません。
テキストスタイルの使用に関するビデオチュートリアルについては、www.adobe.com/go/lrvid4026_id を参照してください。
条件テキストを使用したドキュメントを立案する場合は、ドキュメントの用途を確認し、ドキュメントを移管した後の各スタッフの作業分担を考慮します。利用および管理しやすいドキュメントにするために条件テキストの使い方を工夫します。次のガイドラインを参考にしてください。
バージョン数
完了したプロジェクトに含まれるバージョン数を定義します。例えば、Windows と Mac OS の両プラットフォームで実行するプログラムのマニュアルを作成する場合は、Windows バージョンと Mac OS バージョンの最低 2 つが必要になります。2 つのバージョンの作成過程で編集用の注釈をテキスト内に挿入した場合は、注釈なしの Windows および Mac OS バージョンに加えて、注釈付きの Windows および Mac OS バージョンの合計 4 つを作成する場合があります。
ドキュメントに多数の条件を適用する場合は、それらを条件セットとして定義すると、バージョン管理が容易になります。
必要な条件タグの数
作成するバージョン数に必要な条件タグの数を決定します。ドキュメントのバージョンは、バージョン別の条件タグのセットによって定義されます。例えば、Windows 用マニュアルの最終バージョンは、Windows 条件タグの表示、Mac OS 条件タグの非表示、注釈の条件タグの非表示によって定義できます。この例では、Windows 用と Mac OS 用の注釈の条件タグを個別に 2 つ用意するか、1 つの条件タグで兼用するかを選択できます。
コンテンツの構成
ドキュメントへ適用する条件の範囲と、開発および保守しやすいコンテンツの構成方法を検討します。例えば、一定数のドキュメントだけに条件テキストを制限するようにブックを構成できます。また、章の異なるバージョン別に条件テキストではなく別個のファイルに保存し、ブックのバージョン別に異なるブックファイルを使用することもできます。
複数の言語で作業する場合などは、条件の代わりに言語別のテキストを含むレイヤーを作成し、使用する言語に応じたレイヤーを表示して他のレイヤーを隠すことができます。
タグ付けの方法
条件テキストの最小単位を決定します。例えば、ドキュメントを他の言語に翻訳する場合は、条件テキストの最小単位を文章単位とします。翻訳では語順が変わることが多いので、文章を分割して条件テキストに設定すると、翻訳が複雑になる場合があります。
空白と句読点に対する条件の適用に不整合な部分があると、余分な空白やミススペルが生じる原因になります。空白と句読点を条件に含めるかどうかを決定します。条件テキストが句読点で開始または終了する場合は、句読点も条件に含めます。これにより、複数のバージョンを表示したときにテキストが読みやすくなります。
単語間隔の問題(条件なしの空白に条件ありの空白が続くなど)を避けるには、条件テキストに続く空白を処理する基準(常に条件ありにするか、常に条件なしにする)を設定します。
混乱を避けるには、条件テキストの表示順を決め、この表示順をドキュメント全体で一貫して使用します。
索引と相互参照
ドキュメントの索引付けをする場合、索引マーカーの挿入位置が条件テキストの内側になるか外側になるかに注意します。隠した条件テキストに挿入された索引マーカーは、索引として生成されません。
条件テキストへの相互参照を作成する場合は、ソーステキストに同じ条件があることを確認します。例えば、"Windows" 段落に相互参照を追加した場合、テキストアンカーが "Mac" 条件に表示されていると、"Mac" 条件が隠されたときに相互参照が未解決になります。ハイパーリンクパネルの相互参照の横に "HT" と表示されます。
条件テキストが含まれる段落への相互参照を作成した後で、その条件の表示設定を変更した場合は、相互参照を更新します。
作成した条件は、現在のドキュメントに保存されます。開いているドキュメントがないときに条件を作成すると、その条件は新規作成されるすべてのドキュメントに表示されます。
赤い波形の下線などの条件インジケーターを設定すると、条件テキストを容易に見分けることができます。
管理されている InCopy ファイルでは、既存の条件は適用できますが、条件の作成または削除はできません。InCopy では条件テキストの表示 / 非表示を変更できますが、管理されているファイルをチェックインしたときに、その変更は InDesign に反映されません。InCopy の独立したドキュメントでは、InDesign と同じように条件の作成、適用、表示の変更を行うことができます。
同じテキストに複数の条件を適用できます。デフォルトでは、条件テキストに条件インジケーターが表示されます。インジケーターが表示されない場合でも、条件テキストパネルを使用して現在のテキストに適用されている条件を確認できます。実線のチェックマークは、現在のテキストに条件が適用されていることを示します。グレー表示のチェックマークは、選択範囲の一部にのみ条件が適用されていることを示します。
注意:
条件にキーボードショートカットを割り当てることはできません。ただし、「クイック適用」を使用して条件を適用する方法があります。
条件を非表示にすると、その条件が適用されたすべてのテキストが非表示になります。条件を非表示にすると、ドキュメントやブックのページ番号が変わる場合があります。スマートテキストのリフロー処理機能を使用すると、条件の表示や非表示に伴って自動的にページを追加または削除できます。
通常、非表示の条件テキストはドキュメント内で無視されます。例えば、非表示のテキストはプリントまたは書き出しはおこなわれず、その索引マーカーは索引として生成されず、テキストの検索やスペルチェックの対象にもなりません。
条件を非表示にすると、非表示のテキストは非表示の条件シンボル に格納されます。非表示の条件シンボルを含むテキストを選択して削除しようとすると、その非表示の条件テキストを削除するかどうかを確認するメッセージが InCopy に表示されます。非表示の条件テキストに他の条件、スタイルまたはフォーマットを適用することはできません。
テキストに複数の条件が適用されている場合、1 つの条件を非表示にしても他の条件の最低 1 つが表示されていると、テキストは非表示になりません。
- 条件の表示 / 非表示を個別に切り替えるには、条件名の横のボックスをクリックします。目のアイコンは、条件が表示されていることを示します。
- すべての条件の表示 / 非表示を一括して切り替えるには、条件テキストパネルメニューから「すべてを表示」または「すべてを隠す」を選択します。
条件の表示設定を条件セットにまとめると、ドキュメントを特定の条件ですばやく表示することができます。例えば、プラットフォーム条件を Mac OS、Windows XP、Vista、UNIX とし、言語条件を英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語とし、編集条件を「エディトリアルレビュー」や「内部コメント」とする複雑なドキュメントがあるとします。Vista バージョンをフランス語でレビューする場合は、条件として Vista、フランス語、「エディトリアルレビュー」のみを表示して他のすべてを非表示にするセットを作成できます。
セットを使用すると、条件別の表示設定をすばやく確実に変更することもできます。
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条件の削除
条件を選択し、条件テキストパネル下部の、条件を削除アイコンをクリックします。削除した条件と置き換える条件を指定し、「OK」をクリックします。指定した条件が、削除された条件が適用されていたすべてのテキストに適用されます。
複数の条件を削除するには、連続している条件の場合は Shift キーを押しながら最初と最後の条件をクリックして選択し、連続していない条件の場合は Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら各条件をクリックして選択します。次に、条件を削除アイコンをクリックします。
テキストからの条件の削除
テキストから条件タグを削除することは、ドキュメントからタグを削除することとは異なります。テキストからタグを削除しても、タグはドキュメント内に残り、それを後で再び適用することができます。
テキストから特定の条件を削除するには、テキストを選択し、削除する条件の横のボックスをクリックしてチェックマークを外します。選択したテキストからすべての条件を削除するには、[条件なし] をクリックします。
条件の読み込み
条件テキストパネルメニューから「条件を読み込み」(条件のみが読み込まれる)または「条件およびセットを読み込み」を選択します。条件の読み込み元の InDesign ドキュメントを選択して、「開く」をクリックします。読み込まれた条件およびセットにより、同じ名前の条件またはセットは置き換えられます。
InCopy ファイルから InDesign に条件を読み込めませんが、InDesign ファイルからは InDesign および InCopy に条件を読み込むことができます。
読み込まれたセットにより、条件テキストパネルの条件の現在の表示設定は無視されます。
ブック内の条件の同期
ブック内のすべてのドキュメントで同じ条件を確実に使用するには、スタイルソースドキュメントで必要な条件を作成し、同期オプションダイアログボックスの「条件テキスト設定」を選択します。次に、ブックを同期させます。