タブを使用すると、テキストをテキストフレームの特定の位置に配置することができます。デフォルトのタブ設定は、環境設定ダイアログボックスの「単位と増減値」セクションで選択した単位に依存します。
タブは段落全体に適用されます。最初にタブを設定すると、そのタブより左側にある初期設定のタブはすべて削除されます。続けてタブを設定すると、設定したタブの間にある初期設定のタブはすべて削除されます。左 / 上揃え、中央揃え、右 / 下揃え、小数点(または指定文字)に揃えるタブを設定できます。
タブはタブパネルを使用して設定します。

A. タブ揃えボタン B. タブの位置 C. タブリーダーボックス D. 揃え文字 E. タブ定規 F. フレームにスナップ
縦組みテキストフレームで作業している場合は、タブパネルも縦になります。タブパネルの方向がテキストフレームの方向と一致しない場合は、マグネットアイコン をクリックして、タブ定規を現在のテキストフレームに吸着させます。

横組みフレームの最上部が表示されている場合、タブパネルは現在のテキストフレームの最上部に吸着され、現在の段幅に合わせた幅になります。縦組みフレームにテキスト挿入点がある場合、タブパネルはテキストフレームの右側に吸着し、現在の段の長さに合った長さで表示されます。
左 / 上揃え、中央揃え、右 / 下揃え、小数点(または指定文字)に揃えるタブを設定できます。小数点タブを使用すると、特定の文字(コロンやドル記号など)をタブに揃えることができます。
様々なタブおよびインデントの効果については、Bob Bringhurst による Tabs and Indents Gallery(英語)の記事を参照してください。

注意:
表にタブ文字を挿入するには、書式/特殊文字の挿入/その他/タブを選択します。
「繰り返し」(InDesign)、または「タブの繰り返し」(Illustrator)コマンドを使用すると、左インデントまたは 1 つ前のタブから現在のタブまでの距離に基づいて、複数のタブが作成されます。
テキストを右揃えにする右インデントタブは、1 つの操作で設定でき、段組全体を使用した表組のテキストなどを簡単に設定することができます。右インデントタブは、標準のタブとは少し異なります。右インデントタブには以下のような特徴があります。
右インデントタブに続くすべてのテキストを、横組みテキストフレームの右端に揃えます。同じ段落で右インデントタブの後にタブがある場合、タブとテキストは次の行に置かれます。
右インデントタブは、タブパネル上ではなく、テキスト内に置かれた特殊文字です。右インデントタブを追加するには、タブパネルではなく、コンテキストメニューを使用します。右インデントタブは段落スタイルの一部にはなりません。
右インデントタブは、段落パネルの「右 / 下インデント」値とは異なります。「右 / 下インデント」値は、段落全体の右端とテキストフレームの右端との間隔です。
タブリーダーと一緒に使用できます。右インデントタブは、右マージンを越えた最初のタブストップのタブリーダーを使用します。ない場合は、右マージンの前の最後のタブストップが使用されます。
インデントは、テキストをフレームの端から内側へ向かって移動する段落設定です。一般的に先頭行を字下げする場合は、スペースやタブを使用するのではなく、インデントを使用します。
横組みフレームでは、先頭行のインデントは左インデント(縦組みフレームの場合は上インデント)にプラスして配置されます。例えば、横組みフレームで段落左端からのインデントが 25 ミリの場合、先頭行のインデントを 25 mm に設定すると、段落の先頭行はテキストフレームまたはテキストフレーム内マージンの左端から 50 mm 内側に配置されます。
インデントは、タブパネル、段落パネル、またはコントロールパネルを使用して設定できます。箇条書きリストや自動番号リストを作成するときにもインデントを設定できます。
CJK 文字を設定する場合は、文字組み設定を使用して、先頭行のインデントを指定できます。ただし、段落尾パネルで先頭行のインデントを指定しているテキストに対して、文字組み設定でもインデントを指定すると、テキストは両方のインデントを合計した値でインデントされます。
様々なタブおよびインデントの効果については、Bob Bringhurst による Tabs and Indents Gallery(英語)の記事を参照してください。
タブパネルの使用について詳しくは、タブパネルの概要を参照してください。
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段落全体を 25 ミリインデントするには、値(25 mm など)を「左 / 上インデント」ボックス
に入力します。
段落の先頭行だけを 25 ミリインデントするには、値(25 mm など)を「1 行目左 / 上インデント」ボックス
に入力します。
25 ミリのぶら下がりインデントを作成するには、「左 / 上インデント」に正の値(25 mm など)を入力し、「1 行目左 / 上インデント」に負の値(-25 mm など)を入力します。詳しくは、インデントの設定を参照してください。


「ここまでインデント」文字は、普通の文字のようにテキストの一部として扱われます。テキストが再フローすると、インデントはテキストと一緒に移動します。
「ここまでインデント」は、挿入された位置以降のすべての行に影響するので、段落の一部の行をインデントする場合に使用します。
書式/制御文字を表示を選択すると、「ここまでインデント」文字
が表示されます。
