- Adobe Presenter ユーザーガイド
- 概要
- プレゼンテーションでの作業
- プレゼンテーションにファイルを読み込む
- ビデオプレゼンテーションを記録
- プレゼンテーションのパブリッシュおよび表示
Adobe Presenter で SWF ファイルとビデオファイルを読み込む方法について説明します。
アドビでは、2020 年 12 月 31 日をもって Flash Player のサポートが終了し、2021 年 1 月 12 日以降は、Flash Player での Flash コンテンツの実行がブロックされます。そのためアドビでは、すべてのユーザーが直ちに Flash Player をアンインストールして、システムを保護することを強く推奨いたします。
詳細については、Flash Player サポート終了の発表を参照してください。
プレゼンテーションへの SWF ファイルの追加と管理
Adobe Presenter では、SWF ファイルをプレゼンテーションに追加できます (ビデオファイルの追加については、ビデオの読み込みを参照してください)。SWF ファイルを使用して、コンテンツまたは表示効果(アニメーションポインタなど)を追加できます。
プレゼンテーション内の各スライドは、個別の外部 Flash アセットとして読み込まれ、任意の SWF ファイルを追加することができます。埋め込みの SWF ファイルを使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。
30 フレーム/秒で SWF ファイルを作成します。Adobe Presenter プレゼンテーションは、30 フレーム/秒で作成されるので、同じ設定の SWF ファイルにすれば、プレゼンテーションにスムーズに統合することができます。
_root または絶対ムービークリップ参照は使用しないでください。MovieClip オブジェクト参照で相対パスを使用し、_root は使用しないでください。
埋め込む SWF ファイルでは、そのファイル自体以外のものを変更しないようにする必要があります。したがって、コードは変数 _level#、_global または stage を参照できません。
Adobe Presenter 7.0.7 では、プレゼンテーションツールバーから SWF ファイルをコントロールするときには、AS3 SWF ファイルを使用すると良い結果が得られます。
プレゼンテーションへの SWF ファイルの挿入
Flash (SWF) ファイルは、インターネット経由でグラフィックやアニメーションを配信するためのコンパイルされた表示専用の Flash ファイルです。
Adobe Captivate で作成したシミュレーションやデモンストレーションがある場合は、それらを簡単にプレゼンテーションに追加できます。トレーニングデモンストレーションやソフトウェアシミュレーションなどの特定の Adobe Captivate プロジェクトは、プレゼンテーションでは効果的です。
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PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
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「Adobe Presenter」をクリックし、「挿入」グループで SWF/挿入をクリックします。
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「読み込みオプション」の「読み込みオン」の一覧から、SWF ファイルに挿入するスライドをクリックします。
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「読み込みオプション」の下で「スライドアニメーション」または「サイドバーアニメーション」を選択します。
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SWF ファイルの場所に移動し、SWF ファイルを選択します。
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(オプション)Flash (SWF) の挿入ダイアログボックスで直接 SWF ファイルをプレビューするには、「プレビュー」を選択します。
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「開く」をクリックします。Adobe Presenter は SWF ファイルをスライドに追加します。
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(オプション)必要な場合は、ファイルを選択し、スライド上の新しい場所にドラッグします。注意:
PowerPoint を使用して、SWF コンテンツがプレゼンテーションでどのように表示されるかをプレビューできます。PowerPoint で、表示メニューから「スライドショー」を選択します (PowerPoint 2007/2010 では、ActiveX の Trust Center 設定が原因で、スライドに埋め込まれた Flash アニメーションがスライドショーで再生されないことがあります)。
挿入された SWF ファイルの Adobe Presenter 再生バーによる制御
SWF ファイルをプレゼンテーションに追加する場合、SWF ファイルを Adobe Presenter の再生バー(「停止」、「一時停止」、「再生」など)で制御するか、元の SWF ファイルの再生バーで制御するかを選択できます。例えば、Adobe Captivate デモンストレーションの SWF ファイルをプレゼンテーションに追加する場合、Adobe Presenter ビューアの再生バーまたは Captivate デモンストレーション内の再生バーでデモンストレーションを制御することができます。
この設定はスライドアニメーションとして追加された SWF ファイルにのみ使用でき、サイドバーアニメーションとして追加された SWF ファイルには使用できません。
Adobe Presenter は次に表示される 2 つのスライドをバッファに入れているため、通常は、Adobe Presenter の再生バーで SWF ファイルを制御します。Adobe Presenter の再生バーでファイルを制御しない場合は、SWF ファイルの再生が早く始まります。
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PowerPoint で、追加した SWF ファイルが含まれるプレゼンテーション (PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
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「Adobe Presenter」をクリックし、「挿入」グループで SWF/管理をクリックします。
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リスト内のいずれかのファイルの横にある「プレゼンテーションの再生バーを使用したコントロール」オプションを選択します。
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「OK」をクリックします。
スライドとサイドバーからの SWF ファイルの削除
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PowerPoint で、追加した SWF ファイルが含まれるプレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
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「Adobe Presenter」をクリックし、「挿入」グループで SWF/管理をクリックします。
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削除する SWF ファイルの名前をクリックします。
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「削除」をクリックします。
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「はい」をクリックして確認します。
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「OK」をクリックします。
ビデオの読み込み
プレゼンテーションに追加されたビデオファイルは、スライドやビューアのサイドバーで直接表示できます。スライドアニメーションは既存のスライドに簡単に組み込むことができます。また、ビデオファイルのみが含まれたスライドを作成することができます。ビデオファイルをサイドバーアニメーションとして追加すると、スピーカーのビデオがある場合に特に役立ちます。サイドバーに追加されたビデオは、Adobe Presenter の写真の場所に表示されます。1 つのスライド領域に追加できるビデオは 1 つだけです
(SWF ファイルの追加については、プレゼンテーションへの SWF ファイルの追加と管理を参照してください)。
ビデオは各スライドに個別に追加されます。1 つのサイドバーアニメーションファイルを複数のスライドで使用する必要がある場合は、ビデオを複数のファイルに分割します。
読み込み可能なビデオファイルの形式は、3GP、F4V(On2 FLV として再エンコードされることはありません)、ASF、AVI、DV、DVI、MOV、MP4、MPEG、MPG、WMA、WMV、FLV です。
Adobe Presenter では、On2 FLV ファイルとして再エンコードすることにより、複数のビデオファイル形式を読み込むことができます。変換可能な形式は、ASF、WMV、AVI、MPEG、MPE、M1V、M2V、MOD、MP2、MPV2、MP2V、MP4、DV、DVI、MOV、3GP、3GPP、3GP2、3GPP2 です。埋め込みファイルは Flash Player 9 で再生できます(Adobe Presenter 7.0.7 では、ファイルは Flash Player 9 以降で再生できます)。
H.264 ファイルは、Flash Player 9.0.115.0 以降ではサポートされないため、FLV ファイルとして再エンコードされません。H.264 でエンコードされた AVI 形式や MOV 形式のファイルは、FLV に変換されません。
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PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
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ビデオファイルを追加するスライドを選択します。
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「Adobe Presenter」をクリックし、「挿入」グループでビデオ/読み込みをクリックします。
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スライドに追加するビデオファイルの場所に移動します。
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ビデオファイルを選択します。
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「読み込みオプション」の下で、メニューから「品質」オプションを選択します。
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(オプション)ビデオを読み込むスライドを変更するには、「読み込みオン」メニューから別のスライドを選択します。
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「スライドアニメーション」または「サイドバーアニメーション」を選択します。
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(オプション)小さいバージョンのビデオファイルを「ビデオの読み込み」ダイアログボックスに直接表示するには、「プレビュー」を選択します。注意:
プレビューに QuickTime が必要なビデオを読み込む場合、「プレビュー」オプションを使用すると不安定になることがあります(プレビューに QuickTime を使用するファイルタイプは、MP4、DV、DVI、MOV、3GP、3GPP、3GP2、3GPP2、M4V、F4V です)。
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「開く」をクリックします。
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(オプション)スライドでビデオを表示するには、プレゼンテーションをパブリッシュして表示します。
H.264 ビデオの読み込み
H.264 は、他の標準よりも低いビットレートで高品質のビデオを提供できるように開発されたビデオ圧縮標準です。
H.264 ビデオを Adobe Presenter に読み込むことができます。H.264 ビデオには、Flash Player バージョン 9.0.115.0 が必要です。ビデオの再生時に、Adobe Presenter は Flash Player のバージョンを確認します。インストールされている Flash Player がバージョン 9 以前のものである場合は、エラーメッセージが表示され、ビデオは再生されません。
H.264 でエンコードされた一部のビデオファイルが、Adobe Presenter で認識されない場合があります。このようなビデオファイルは、Flash Player で正しく再生されるように、On2 VP6 コーデックに再エンコードされます。
読み込んだビデオファイルの編集
ビデオファイルを読み込んだ後、必要に応じて編集することができます。
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PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
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編集するビデオファイルが含まれているスライドを選択します。
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「Adobe Presenter」をクリックし、「挿入」グループでビデオ/編集をクリックします。
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(オプション)編集するビデオが別のスライドにある場合は、「編集場所」の横にあるメニューをクリックして別のスライドを選択します。
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ビデオファイルの開始や一時停止を行うには、再生バーの再生/一時停止
を使用します。
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ビデオファイルを削除するには、ごみ箱
をクリックします。
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スライド領域のビデオとサイドバーのビデオを切り替えるには、「名前」の横にあるメニューをクリックしてオプションを選択します。両方のビデオが同じスライド上にある場合は、両方にエフェクトを適用できます。
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(オプション)ビデオのオーディオトラックを無音にするには、「再生中にオーディオをミュート」を選択します。
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(オプション)ユーザーに対して表示されるビデオの長さを変更するには、ビデオ再生バーの下部の選択マーカー
を移動または調整します。 マーカー間の選択部分のみが再生されます。
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必要に応じて、次のオプションを変更してください。
エフェクト
「フェードイン」などのエフェクトを指定し、ビデオに適用します。
速度
「速」や「遅」など、選択したエフェクトの時間を指定します。
次の後に開始
エフェクトの開始時期を指定します。指定した遅延時間、アニメーションまたはオーディオの後に、エフェクトが適用されます。
時間(秒)
エフェクトを有効にするまでの時間を指定します (時間(秒)オプションは、「次の後に開始」の「遅延時間」オプションと共に使用します)。
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ビデオファイルの編集が終わったら、「OK」をクリックします。
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