クイズの採点と報告オプションの設定

Adobe Presenter は、e-learning 要素のあるプレゼンテーション向け報告オプションを提供します。 例えば、学習管理システムで使用される SCORM、AICC または Tin Can に対応したプレゼンテーションを作成できます。

注意:Adobe Presenter は、バージョン 9 以降の Tin Can に対応しています。

収集するデータやデータの報告方法などの報告オプションはコースに対して設定されます。 ただし、インタラクティブ操作データを学習管理システムに報告するかどうかは、クイズレベルで選択できます。 

  1. PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
  2. 「Adobe Presenter」をクリックし、「クイズ」リボン項目で「管理」をクリックします。

  3. 「クイズマネージャ」ダイアログボックスで、「レポート」タブをクリックします。
  4. 「プレゼンテーションのレポートを有効にする」を選択します。
  5. 使用する主要な学習管理システム標準を選択します。
    • Adobe Connect Pro
    • AICC。AICC を選択した場合は、4 つのコース構造ファイルが作成されます。
    • SCORM。SCORM を選択した場合は、「マニフェスト」をクリックし、多くのサードパーティの学習管理システムに必要なマニフェストファイルの作成オプションを設定します。 マニフェストダイアログボックスで、SCORM バージョン 1.2 または 2004 を選択することもできます。
    • Tin Can
  6. コースのステータスを LMS に報告する方法を指定します。

    未完了 -- > 完了

    ユーザーがコースを起動すると、コースのステータスを LMS で「未完了」として報告します。 成功条件を満たすと、ステータスは「完了」に変化します。

    未完了 --> 合格 / 不合格

    ユーザーがコースを起動すると、コースのステータスを「未完了」として報告します。 成功条件を満たすと、ステータスは合格 / 不合格に変化します。

    注意:

    「ステータス表現」フィールドは、AICC または SCORM 1.2 を選択した場合にのみ使用できます。

  7. コースの合格および完了条件を指定します。コースのステータスは、ユーザーがこの条件を満たしているかどうかで決定されます。

    ユーザーアクセス

    ユーザーが LMS からコースを起動した場合、コースを問題なく完了したとみなされます。

    スライドビュー

    ユーザーがスライドを一定枚数、または一定のパーセンテージで表示した場合、完了、または合格したとみなされます。

    ヒント:分岐したクイズの場合は、スライドのパーセンテージの条件を指定します。

    クイズ

    クイズのユーザーの成績に基づき、コースを完了、または合格したとみなされます。 次のいずれかの条件を指定できます。

    • ユーザーがクイズを受験:この場合、クイズの合格、不合格に関係なく、クイズを受験すると、ステータスは「完了」と報告されます。

    • ユーザーがクイズに合格:この場合、ユーザーがクイズに合格した場合にのみ、ステータスは「完了」と報告されます。

    • ユーザーが合格または参加最大回数に到達:この場合、ユーザーがクイズに合格、または試行をすべて使い切った場合に、ステータスは「完了」と報告されます。たとえば、コースに設定された試行回数が 2 の場合、および、

      • ユーザーが初めて試行して合格した場合、ステータスは「完了」および「合格」と報告されます。

      • ユーザーが初めて試行して不合格となった場合、参加最大回数にまだ達していないため、ステータスは「未完了」および「不合格」と報告されます。

      • ユーザーがクイズを再受験して不合格となった場合、ステータスは「完了」および「不合格」と報告されます。

      • ユーザーがクイズを再受験して合格となった場合、ステータスは「完了」および「合格」と報告されます。

    注意:

    SCORM 2004 は 2 種類のステータスをサポートします。「合格」と「完了」ステータスです。 Adobe Presenter を設定して、この 2 つのステータスを SCORM 2004 ベースの LMS に個別に送信できます。 たとえば、合格条件が「クイズに合格する」の場合に、完了ステータスの条件は「スライド表示 100%」とすることもできます。 ここの手順 5 を参照して、SCORM 2004 と「正常に終了」チェックボックスの使い方を学習してください。

    SCORM 1.2 とは異なり、SCORM 2004 では、合格条件と完了条件を別々に指定できます。

  8. データを LMS に報告する方法を指定します。

    クイズスコア

    クイズのスコアをパーセンテージ、または得点として報告します。

    インタラクションデータ

    ユーザーが試行した問題、およびユーザーの解答など、ユーザーインタラクションデータを報告します。

  9. 「OK」をクリックします。
    注意:

    プレゼンテーションに Adobe Captivate で作成したクイズが含まれる SWF ファイルがある場合は、ユーザーインタラクションデータのみがこのクイズに報告されます。 ユーザーインタラクションデータとクイズスコアの両方が Adobe Presenter で直接作成されたクイズに報告されます。

クイズの合格基準の設定

プレゼンテーションにクイズを追加した場合は、ユーザーの合格基準を設定します。 クイズに合格するには、ユーザーはパーセンテージまたは数値で指定された合格基準に達成する必要があります。 例えば、合格基準を 80% に設定すると、質問の 80% 以上の正解率でユーザーは合格になります。

  1. PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
  2. 「Adobe Presenter」をクリックし、「クイズ」グループで「管理」をクリックします。
  3. クイズマネージャで、クイズを選択し、「編集」をクリックします。
  4. 「合格 / 不合格オプション」タブをクリックします。
  5. 「合格 / 不合格オプション」を選択します。

    満点の <数値> % 以上で合格

    学習者が合格するために達成する必要があるパーセンテージの値を入力します。 例えば、クイズの最高点が 100 の場合に 80% と入力すると、学習者は合格するには 80 点を取得する必要があります。

    <数値> 以上の合計点で合格

    学習者が合格するために達成する必要がある数値を入力します。 例えば 50 という値を入力した場合、学習者は合格するためには 50 点以上を取得する必要があります。

  6. 「OK」をクリックします。

得点表示の設定

クイズの得点をユーザーに報告する方法を設定することができます。

  1. PowerPoint で、プレゼンテーション(PPT ファイルまたは PPTX ファイル)を開きます。
  2. 「Adobe Presenter」をクリックし、「クイズ」グループで「管理」をクリックします。
  3. 「クイズマネージャ」ダイアログボックスで、クイズを選択し、「編集」をクリックします。
  4. 「クイズ設定」タブをクリックします。
  5. 「クイズ終了時に得点を表示」を選択します。
  6. 「クイズの結果メッセージ」をクリックします。
  7. 得点オプションを選択します。

    得点を表示

    数字で得点を表示することを指定します。

    パーセントスコアを表示

    満点に対する割合で得点を表示することを指定します。

    正解数

    質問数と正解数(例えば「10 問中 7 問正解」)で得点を表示することを指定します。

  8. 「OK」を 3 回クリックして、すべてのダイアログボックスを閉じます。
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