RoboHelp (2015 release)から iOS アプリケーションを生成する

こちらの記事では、RoboHelp において Mobile 出力オプションを使用して iOS アプリケーションを生成するのに必要な手順について詳しく説明します。

注意:

この記事では、「モバイルアプリケーション設定」タブのオプションすべてについては説明されません。これらのオプションの詳細については、RoboHelp オンラインヘルプ文書の「モバイルアプリ出力の生成」セクションを参照してください。

RoboHelp で iOS モバイル出力アプリを生成する

  1. 「出力」タブで、「モバイルアプリ」を選択します。

  2. 「アプリの詳細」タブに移動します。

  3. 「プラットフォーム」セクションで、「iOS」をクリックします。

    既存の署名キーの詳細を更新する場合は、「署名キーの設定」をクリックします。

  4. iOS 署名キーの設定ダイアログに詳細な情報を入力します。

    電子証明書:

    電子証明書を指定します。

    電子証明書の詳しい作成方法については、「電子証明書の作成」を参照してください。

    証明書パスワード:

    電子証明書のパスワードを指定します。

    詳しくは、「証明書署名要求の生成」を参照してください。

    プロビジョニングプロファイル:

    このプロファイルには、登録されたテストデバイスの詳細が保管されます。App Store 上に存在しないアプリケーションは、登録されているテストデバイスにのみインストールすることができます。

    詳しくは、「プロビジョニングプロファイルの生成(モバイルプロビジョン)を参照してください。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「保存して生成」をクリックします。

アプリケーションが生成されたら、テスト用に登録されているデバイスで QR コードをスキャンします。 この操作により、アプリケーションがダウンロードされ、デバイス上にインストールされます。

iOS アプリケーションのデジタル証明書とプロビジョニングプロファイルを作成する

電子証明書の作成

電子証明書を作成するには、Apple 開発者 ID が必要になります。 この ID では、年間コストが発生します。 ただし、このコストが発生するのは、アプリケーションを作成する場合だけです。

Apple デベロッパー ID を作成するには、マイ Apple ID に移動します。

Apple 開発者アカウントと ID を設定したら、以下の手順を実行して電子証明書を作成します。

  1. 証明書署名要求(CSR)を生成する: Mac および Windows のデバイス(一部はインストール)で作成できますが、Mac で作成するほうが簡単です。
  2. Apple 開発者サイトで、CSR を Apple ID に関連付けます
  3. 続いて、Apple .cer ファイルをダウンロードしてデジタル証明書に変換します

証明書署名要求を生成する

Windows OS の場合

  1. 以下の場所から OpenSSL をダウンロードして Windows コンピューターにインストールします。

    http://www.openssl.org/related/binaries.html

  2. Open SSL ダウンロードページに記載されている Visual C++ 2008 再頒布可能ファイルをダウンロードしてインストールします。

  3. インストール後、コンピューターを再起動します。

  4. Windows コマンドセッションを開き、現在の作業ディレクトリが OpenSSL bin ディレクトリであることを確認します。

    (例:c:\OpenSSL\bin\
    )。

  5. コマンドラインで以下のように入力して、秘密鍵を作成します。

    openssl genrsa -out <鍵ファイル名> <暗号化ビットレベル>

    例えば、「mykey」という名前の秘密鍵を暗号化ビットレベル 2048 で作成する場合は、以下のように入力します。

    openssl genrsa -out mykey.key 2048

    注意:

    OpenSSL を使用する場合は、エラーメッセージを無視しないでください。 OpenSSL でエラーメッセージが表示されても、鍵ファイルが生成されます。 ただし、この鍵ファイルは使用できない場合があります。 エラーが発生した場合は、コマンドの構文を確認してから、もう一度実行してください。

  6. コマンドラインで以下のように入力して、CSR ファイルを作成します。

    openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest -subj "/emailAddress=<電子メールアドレス>, CN=<証明書の名前>, C=<国コード>"

    例えば、電子メールアドレスとして「myemail.@mydomain.com」、証明書の名前として「My Certificate」、国コードとして「US」を指定して CSR ファイルを作成する場合は、以下のように入力します。

    openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest -subj "/emailAddress=myemail.@mydomain.com, CN=My Certificate, C=US"

  7. パスワードの入力画面が表示されます。

    このパスワードをメモしておきます。 これは、RoboHelp で APP を生成する際に入力する証明書のパスワードです。上記のプロシージャの手順 4 を参照してください。

iOS の場合

  1. キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。 キーチェーンアクセスアプリケーションは、Applications ディレクトリの Utilities サブディレクトリに保管されています。
  2. キーチェーンアクセスメニューで「環境設定」を選択します。
  3. 環境設定ダイアログボックスで「証明書」をクリックします。
  4. オンライン証明書状況プロトコル」と「証明書失効リスト」を「切」に設定します。ダイアログボックスを閉じます。
  5. キーチェーンアクセスメニューで、「証明書アシスタント」/「認証局に証明書を要求」の順に選択します。
  6. 電子メールアドレスと、iPhone の開発者アカウント ID に一致する名前を入力します。
  7. ディスクに保存」を選択します。
  8. 「続ける」ボタンをクリックします。
  9. CertificateSigningRequest.certSigningRequest ファイルを保存します。

Apple デベロッパーサイトで CSR と Apple ID を関連付ける

これまでの手順で作成した CSR ファイルを、Apple の iPhone 開発者サイトにアップロードします。 開発者サイトで「証明書」をクリックします。

Apple .cer ファイルをダウンロードしてデジタル証明書に変換する

以下の手順を実行するには、Windows であるか iOS であるかにかかわらず、.cer ファイルが必要になります。このファイルは、これまでの手順で指定した電子メールアドレスを使用して、iPhone の開発者アカウント ID として Apple から送信されます。

Windows OS の場合

Windows では、以下の手順で .cer ファイルを .pem ファイルに変換する必要があります。

  1. OpenSSL bin ディレクトリで以下のコマンドラインステートメントを実行して、.cer ファイルを .pem ファイルに変換します。

    openssl x509 -in -inform DER -out -outform PEM

    以下に例を示します。

    openssl x509 -in “C:\RHAPP\iOS_development.cer” -inform DER -out “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -outform PEM

  2. iPhone の開発者証明書の鍵と PEM バージョンに基づき、以下のように入力して、有効な P12 ファイルを生成します。

    openssl pkcs12 -export -inkey “mykey.key” -in -out

    以下に例を示します。

    openssl pkcs12 -export -inkey mykey.key –in “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -out “C:\RHAPP\iOS_development.P12”

    これまでに説明した証明書署名要求の生成手順を実行すると、mykey.key が作成されます。

iOS の場合

  1. Applications/Utilities フォルダで、キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。
  2. 「ファイル」/「読み込む」の順に選択して、証明書ファイル(.cer ファイル)に移動します。
  3. 「キーチェーンアクセス」で「鍵」カテゴリを選択します。
  4. iPhone 開発者証明書に関連付けられている秘密鍵を選択します。
  5. Command キーを押しながら iPhone 開発者証明書をクリックし、「iPhone Developer: XXXX を書き出す」を選択します。 
  6. 個人情報交換(.p12)ファイル形式でキーストアを保存します。
  7. パスワードの作成画面が表示されます。 パスワードをメモします。
    これは、RoboHelp で APP を生成する際に入力する必要がある証明書のパスワードです。

テストデバイスの登録

  1. Apple Developer ポータルに移動します。
  2. 「Device」セクションに移動します。 「Manage」タブで、デバイス名とデバイス ID を入力します(16 進数で 40 文字以内) デバイス ID を確認するには、このリンクをクリックしてください。

プロビジョニングプロファイルの生成

  1. Apple Developer ポータルに移動します。
  2. 「Provisioning」セクションに移動します。 「Development」タブで、新しいプロファイルを作成します。
  3. フォームで、プロファイル名(ファイル名)証明書(これまでの手順で作成した .cer ファイル)、Apple ID、開発デバイスを入力します。

プロビジョニングプロファイルをダウンロードして安全に保管します。iOS モバイルアプリの生成に使用するには、次のようにします。「RoboHelp で iOS モバイル出力アプリを生成する」プロシージャの手順 4 でこのプロファイルを指定する必要があります。

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