Salesforce 向け Adobe Sign CPQ コネクタ:インストールガイド

概要

Salesforce 向け Adobe Sign CPQ コネクタでは、Salesforce CPQ アプリにボタンが挿入されます。このボタンを使用すると、自動見積添付ファイルを使用して契約書を生成し、Salesforce アプリから電子サイン用の文書を送信できます。

『Salesforce 向け Adobe Sign CPQ コネクタ:インストールガイド』では、次の操作方法について説明します。

前提条件

以下の準備が必要になります。

注: Salesforce CPQ v 234.4.1 以降には、ランタイム変数を使用した高度な契約書生成機能をサポートするアップグレードが含まれています。

installed-packages

Salesforce 向け Adobe Sign CPQ コネクタをインストールする

  1. 今すぐ入手する」を選択します。

    cpq-get-it-now

  2. 必要に応じて、次のいずれかのログインオプションを使用して Salesforce アカウントにログインします。

    • Salesforce アカウントを既にお持ちの場合は、「ログイン」を選択して、メッセージが表示されたら資格情報を入力します。
    • アカウントをお持ちでない場合は、「ゲストとして続行する」を選択します。Salesforce アカウントを作成し、新しい資格情報を使用してログインするように求められます。
    login-or-continue-as-guest

  3. インストール環境の選択を求めるダイアログで、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 本番環境でのインストール
    • サンドボックスでのインストール
    choose-install-location

  4. 表示されるインストールの詳細の確認ダイアログで、次の操作を行います。

    • インストール情報を確認します。
    • 条件を読んで同意したことを確認するために、利用条件のチェックボックスをオンにします。
    • 確認してインストール」を選択します。
    confirm-install

  5. Salesforce 組織にログインするように求められたら、資格情報を入力して「ログイン」を選択します。

    login-to-salesforce

  6. 表示されるページで「すべてのユーザーにインストール」を選択し、「インストール」を選択します。

    install-sign-for-cpq

    アプリのインストールに時間がかかるというメッセージが表示されたら、「完了」を選択して続行します。インストールが完了すると、確認メールが届きます。

    installing-message

契約書を送信するための見積オブジェクトを構成する

見積を使用して送信された契約書に見積を関連付けると、処理中の見積やアカウントの見積の履歴を最新の状態に維持するのに役立ちます。

「Adobe Sign を生成」アクションを表示するように CPQ を設定する

Salesforce 向け Adobe Sign CPQ バージョン 1.4 以降をインストールしたら、「Adobe Sign を生成」ボタンを追加し、見積書を生成して自動的に契約書に添付できるようにする必要があります。次の手順に従います。

  1. セットアップ/オブジェクトとフィールド/オブジェクトマネージャーの順に移動します。

    setup-object-manager

  2. 左側の列から、「見積」を選択します。

  3. 左パネルから、「ページレイアウト」を選択します。

  4. ページレイアウト名」で、「見積のレイアウト」を選択します。

    quote-page-layouts

  5. 上部のオブジェクトタイプボックスから、ボタンを選択します。

  6. Adobe Sign を生成」オブジェクトを「見積の詳細」セクションにドラッグ&ドロップします。

    「見積の詳細」セクションへの「Adobe Sign を生成」ボタンの追加

  7. 保存」を選択します。

    プラグインが設定されます。

デフォルトテンプレートを作成する

送信する準備の整った契約書に見積書を自動的に添付するには、契約書と見積書のデフォルトテンプレートを作成する必要があります。

見積書を添付するための基本テンプレートを作成するには、次の手順に従います。見積書を添付できる基本的な契約テンプレートを作成する方法については、次の設定手順を参照してください。 

契約テンプレートの詳細については、テンプレートセクションを参照してください。

注意:

Adobe Sign で生成」オプションを使用する場合、契約テンプレートは、契約テンプレート変数のみで設定する必要があります。

ランタイム変数を使用して契約テンプレートを設定すると、より効率的に契約書を作成できます。契約書を作成すると、生成された見積書の PDF が自動的に契約書に添付されます。また、見積書に加えて、契約テンプレートで Adobe Sign ライブラリ文書を使用することもできます。

自動見積添付ファイルを使用して契約書を生成して送信する

インストールが完了し、すべての構成が整ったら、生成された見積が自動的に契約書に添付され、契約書の受信者が CPQ 見積の請求担当者になります。

Adobe Acrobat Sign と CPQ の統合のメリットを確認して活用するには、Adobe Sign テンプレートを参照してください。

自動見積添付ファイルを使用して契約書を生成するには、次の手順を実行します。

  1. Salesforce Lightning ページのアプリケーションランチャーに移動し、Salesforce CPQ を開きます。

  2. 上部のメニューから、見積/新規見積を選択します。

    表示される新規見積の詳細ページで、次の詳細を指定します。

    • Salesforce アカウントまたは商談と見積の関係を定義します。
    • その他の詳細情報(支払条件、配信方法、割引、請求/配送情報)を入力します。
    • 保存」を選択します。
    new-quote

  3. 右上隅のその他のアクション)ドロップダウン/ラインを編集を選択します。

    品目を含まない「見積を編集」ページが開きます。

    quote-edit-lines

  4. 製品リストを起動するには、「製品を追加」を選択します。

    edit-quote

  5. リストから見積に含める製品を選択して、「選択」をクリックします。

    quote-product-selection

    見積の編集ページが再度読み込まれます。今度は、選択した品目が表示されます。

    このページでは、数量または追加割引のフィールドを変更して、各品目の編集をおこなえます。

    edit-quote-products-added

  6. 行項目を確認したら、「保存」を選択します。

  7. 右上隅の ▼ ドロップダウン/文書を追加を選択します。

    quote-include-document

  8. 表示されるその他の文書の追加ページで、「ファイルを選択」を選択し、追加する文書を選択します。完了したら、「保存」を選択します。

    quote-include-doc-add-file

  9. 右上隅の ▼ ドロップダウン/文書を生成を選択します。

    quote-generate-document

  10. 表示される文書を生成ページで、「使用可能なコンテンツ」の下のファイルを選択し、追加矢印を選択して、「追加したコンテンツ」セクションにファイルを移動します。

    generate-document-move-content

    追加したコンテンツ」セクションにファイルが表示されます。

  11. トップメニューから、「Adobe Sign に送信」を選択します。

    見積書詳細ページが表示されます。

    generate-document-send-to-sign

  12. 表示される見積書ページで、「関連」タブ/契約書に移動します。契約書名を選択し、次のことを確認します。

    • 契約書がドラフト状態である
    • 受信者(主要連絡先あり)、アカウント、商談が追加されている
    • 契約書名が、指定したテンプレート名になっている
    • 「ファイル」セクションに見積書と追加文書が表示されている
  13. すべての詳細を確認したら、「プレビューおよび署名フィールドを追加」を選択してから「次へ」を選択します。

    quote-agreement-preview

  14. プレビューモードで、すべての署名者に必要な署名フィールドを追加し、詳細を確認します。完了したら、「送信」を選択します。

    quote-agreement-generated-preview

    契約書が正常に送信されると、次のようなメッセージが表示されます。「OK」を選択して画面を閉じます。

    quote-agreement-sent

    Salesforce CPQ ページで、下に示すように、契約書のステータスが「署名用に送信」に変わります。

    quote-agreement-out-for-signature

Adobe Acrobat Sign テンプレート

Acrobat Sign テンプレートは、契約プロセスの設定や、契約フォームとの間のデータのやり取りを自動化する幅広い機能を備えています。 

詳細については、『フィールドマッピングおよびテンプレート』ガイドを参照してください。

次に、Salesforce CPQ で使用すると特に効果を発揮するいくつかのオプションを含む設定例を示します。

見積フィールド値を使用した契約フィールドへの事前入力

見積書から値を追加することで、契約をパーソナライズできます。次の手順に従います。

  1. アプリケーションランチャーから、Salesforce 向け Adobe Acrobat Sign を開きます。

  2. 上部のメニューから、契約テンプレート新規を選択します。

  3. マスターオブジェクトタイプ」を「SBQQ__QuoteDocument__c
    」に設定します。 これにより、見積書のフィールド値を契約書にマッピングできます。例えば、見積書名を契約書名にマッピングします。

    見積書用の新しい契約テンプレート

  4. 保存」を選択します。

  5. 関連」タブの「データを契約フィールドにマッピング」セクションで、「新規」を選択します。
    新しいフィールドマッピングを追加ページが開きます。

    新しいフィールドをマップ

  6. マッピング方法選択リストで、「マスターオブジェクトフィールド」を選択します。

    マッピング方法を選択

  7. 次へ」を選択します。

  8. フィールドの値と対象フィールドを指定するには、次の手順を実行します。

    1. マスターオブジェクトからソースフィールドを選択リストから、契約フィールドに読み込むフィールド値のソースとして使用するオプションを選択できます。この例では、文書名(文字列)を選択します。
    2. ターゲット契約フィールドは、値の挿入先フィールドです。この例では、契約名(文字列)を使用します。
    3. 保存」を選択します。

    テンプレートにマッピングを追加すると、テンプレートの「関連」タブにリストが作成されます。

  9. レコードを削除または編集するには、ドロップダウンメニューを開き、「削除」または「編集」を選択します。

    マッピングのリスト

添付ファイルの追加

契約書に添付ファイルを追加する場合と同様のプロセスに従って、契約書に見積書を追加できます。契約書を作成して添付ファイルを追加すると、生成された見積書の PDF が契約書に自動的に添付されます。

契約書に見積書を追加するには、次の手順に従います。

  1. 契約テンプレートを開き、「関連」タブを選択します。

  2. 添付ファイルを追加」を選択します。

    添付ファイルを追加

  3. 新規」を選択します。

  4. 表示されるダイアログの「添付ファイルタイプ」フィールドで「ランタイム変数」を選択してから、「次へ」を選択します。

    注:Adobe Sign(EchoSign)ライブラリ、Salesforce コンテンツ、ライブラリ、またはマスターオブジェクトから、ファイルを添付することもできます。

    添付ファイルタイプを選択

  5. 表示されるダイアログで、「変数名」フィールドに「Quote Document」という名前を入力し、「保存」を選択します。

    注:添付ファイルタイプに「ランタイム変数」が選択されているため、変数名が必須となります。 添付ファイルタイプ としてライブラリを選択した場合、そのライブラリ内の使用可能な文書のリストが表示されます。

    文書を識別

    フィールドマッピングと同様に、テンプレートの「関連」タブにテンプレート用の添付ファイルのリストが作成されます。

    リストされている添付ファイル

受信者を追加

契約テンプレートに受信者を追加して、社内の慣例に基づいて署名フローを定義できます。顧客/署名者に契約書を送信するか、社内承認手順と副署名を含めることができます。見積書の PDF を契約書に添付した場合、見積書が生成された宛先である主要連絡先が自動的に取得されます。

ランタイム変数を使用して、見積に署名者として主要連絡先を追加するには、次の手順に従います。

  1. 契約テンプレートを開き、「関連」タブを選択します。

  2. 受信者を追加」を選択します。

    受信者を追加

  3. 新規」を選択します。

  4. 表示されるダイアログで、次のように詳細を入力します。

    • 「受信者のソース」フィールドで、ランタイム変数を選択します。
    • 受信者タイプが「取引先担当者
      」であることを確認します。
    • 受信者の役割は、連絡先が署名を適用するかどうかを決定します。承認」または「委任」を選択します。
    • 署名者の確認は、受信者が 2 要素認証を使用する必要があるかどうかを決定します。
      • 電子メール - 2 要素認証ではなく、電子メールが唯一の受信者 ID の確認方法となります。。
      • パスワード - 文書の署名にパスワードを適用し、文書を表示する前にパスワードの入力を強制します。
      • KBA – ナレッジベース認証は米国でのみ使用可能で、受信者の社会保障番号を使用して、文書を表示する前に回答する必要があるいくつかの質問を行います。
      • ソーシャル - ソーシャル認証では、署名者が文書を提示する前に別のソーシャルアプリケーション(LinkedIn、Facebook など)によって認証される必要があります。
      • 電話 - SMS テキストが受信者の電話に送信されます。文書を表示するには、所定の 6 桁の番号を入力する必要があります。
    • 受信者メッセージは、受信者が署名用に文書を開いたときに、プライベートメッセージを提供します。
    • インデックスは、受信者の署名順序です。
    • 完了したら、「次へ」を選択します。

  5. 表示されるダイアログの「変数名」フィールドに「PrimaryContact」と入力して、「保存」を選択します。

    契約テンプレートの「関連」タブに、受信者リストが次のように表示されます。

    受信者の一覧

見積テンプレートと契約テンプレートのリンク

契約テンプレート見積テンプレートにリンク付けして、見積の生成時に契約を自動化できます。

注:「Adobe Sign で生成」オプションを使用する場合、契約テンプレートは、契約テンプレート変数のみで設定する必要があります。

オブジェクトをリンクするには:

  1. 「契約テンプレート」フィールドが見積テンプレートページレイアウトに追加されていることを確認します。「契約書を送信するための見積オブジェクトを構成する」セクションで、見積テンプレートに契約テンプレートを追加する方法を確認してください。
  2. アプリランチャーから Salesforce CPQ を起動します。
  3. 見積テンプレート」タブを選択します。
  4. 契約テンプレートを関連付ける見積テンプレートを編集します。
  5. 契約テンプレート」フィールドで、正しい契約テンプレートを選択します。
  6. 保存」を選択します。
「契約テンプレート」を選択して、見積テンプレートにリンク

注意:

契約テンプレートを使用する前に、次の点を確認する必要があります。

  • 契約テンプレートがアクティブである
  • 見積テンプレートのステータスが「デプロイ済み」である

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