「クロスデバイスの署名キャプチャ」機能は、すべてのレベルのサービスで利用できます。
概要
Adobe Acrobat Sign では、署名者が署名を手書きするか、署名の画像を取り込んで署名欄にアップロードすることができます。
署名を手書きするか署名の写真を撮影することは、モバイルデバイス上では簡単にできますが、デスクトップやラップトップでは少々手間がかかります。そこで、デスクトップやラップトップで署名プロセスを開始する場合でもこの作業を簡単に行えるようにする機能が追加されました。
クロスデバイスの署名キャプチャを利用すると、デスクトップまたはラップトップシステムを使用している署名者が、署名を作成するためのリンクを含んだ SMS をモバイルデバイスに送信し、モバイルデバイス上で署名をキャプチャして、その署名をデスクトップ/ラップトップシステム上の契約書に表示させることができます。
契約書が活字の署名専用に設定されている場合や、契約書が既にモバイルデバイスで閲覧されている場合は、モバイルデバイスで署名をキャプチャするオプションは表示されません。
使用方法
デスクトップまたはラップトップシステム上で契約書を閲覧している署名者が署名欄を開くと、「モバイル」オプションが表示されます。
指定した電話番号に SMS リンクが送信されるので、署名者は 5 分以内にそのリンクを使用して署名をキャプチャします(署名リンクは契約書からいつでも再送信できます)。
リンクを選択すると、スマートフォンのブラウザーに(契約書全体ではなく)署名欄だけが表示されます。この署名欄では、2 種類の署名方法を使用できます。
- 「描画」タブ:指またはスタイラスを使用して署名を手書きします。
- 「画像」タブ:フォトギャラリーから署名の画像をアップロードします。
署名の表示を確認したら、「完了」ボタンを選択します。すると、その署名がデスクトップ/ラップトップ上で開かれている契約書に送信されます。
「適用」を選択し、契約書に署名を適用するプロセスを完了します。
有効な Acrobat Sign アカウント(無料版を含むすべてのレベル)を持つ署名者は、ここで作成した署名を保存できます。
これにより、今後の契約書では署名のキャプチャプロセスを省き、保存されている署名のコピーを適用することができます。
監査レポートへのログ記録
監査レポートには、署名がモバイルデバイスによってキャプチャされたことが明確に示されます。署名のキャプチャに使用された電話番号の下 4 桁が表示されます。
設定可能なオプション
クロスデバイスの署名キャプチャは、受信者による署名の描画と署名画像のアップロードを両方とも許可しているアカウントであれば利用できます。追加の設定は必要ありません。
有効化/無効化の方法
アカウント設定/署名の環境設定/受信者による署名とイニシャル記入を許可に移動します。
クロスデバイスの署名キャプチャは、許可した署名タイプによって有効化されます。
クロスデバイスオプションを有効にするには、次の 2 つの設定を有効にする必要があります。
- マウス、スタイラスまたは指を使用して、手書き署名とイニシャルを画面に描画
- 署名とイニシャルの画像のアップロード
両方の設定を有効にすると、クロスデバイスキャプチャが有効になります。一方または両方のオプションを無効にすると、クロスデバイスキャプチャは無効になります。