Adobe Stockの素材とPremiere ProのLumetriカラーパネルを使って、ビデオクリップの雰囲気を古いフィルムのロードムービーのような褪せた質感に変更します。ビデオクリップのカラーマッチングを自動でおこない、ビンテージ感を加えます。

Adobe Stockで検索する

Adobe Stockで、ビデオをどんな雰囲気に仕上げたいかを示すキーワードを検索バーに入力し、ビデオクリップまたは画像を検索します。このチュートリアルでは、レトロな雰囲気になるよう「ビンテージ 砂漠 ロードトリップ」および「キャンピングカー」と入力しています。

使用するビデオクリップまたは画像を見つけたら、そのクリップまたは画像の右上隅にあるハートマークをクリックし、Creative Cloudライブラリの1つに保存します。ここでは、#Vanlifeと名付けたライブラリに保存しました。

透かし入りの透かし入りの画像を使ってクリップを読み込み、ライセンスを取得する

クリップをすぐに購入せずにビデオのトーンをプレビューしたい場合は、Adobe StockからPremiere Proに透かし入りの透かし入りの画像を簡単に読み込むことができます。Premiere Proで透かし入りのAdobe Stock素材にアクセスするには、透かし入りのプレビュー素材をCCライブラリパネルからプロジェクトにドラッグします。 

  • Premiere Proの編集ワークスペースで、「ウィンドウ/ライブラリ」を選択し、保存したクリップを表示します。
  • CCライブラリパネルのドロップダウンメニューを使用して、このプロジェクト用に作成したCreative Cloudカスタムライブラリを選択します。ここでは、#Vanlifeです。

読み込むファイルを選択します。ファイルを右クリックし、「プロジェクトに追加」をクリックします。

Premiere Proで直接クリップを編集し、ライセンスを取得する

編集が終わったので、クリップのライセンスを取得しましょう。これはPremiere Proで直接おこなえます。CCライブラリパネルのAdobe Stockクリップをそれぞれ右クリックし、「ビデオのライセンスを取得」を選択して指示に従います。

タイムラインで直接、透かし入りのクリップがクリアなHDまたは4Kのフルバージョンに自動的に変わるため、シームレスに作業を続行できます。

クリップのカラーマッチングを簡単におこなう

Premiere ProのLumetriカラーパネルを使って、各クリップのカラーを補正してバランスを取り、ビデオを一貫性のある外観にします。 

まず、Premiere Proのカラーワークスペースに移動します。そのためには「ウィンドウ/ワークスペース/カラー」を選択するか、メインウィンドウの上部にワークスペースが表示されている場合は「カラー」をクリックします。 

Lumetriカラーパネルでは、様々なコントロール機能を選択できます。 

  1. カラーを補正したいタイムラインのフレーム上に再生ヘッドを置きます。
  2. Lumetriカラーパネルの「カラーホイールとカラーマッチ」タブをクリックします。
  3. 「比較表示」ボタンをクリックします。

プログラムモニターに2つの画像が表示されます。カラー補正をおこなうフレームが右側、ビデオソースが左側にあります。

マッチングに使用したいフレームを、左側のビデオからスライダーを使って選択し、「一致を適用」ボタンをクリックします。

ビンテージ感を加える

Adobe Stock 16mmフィルムクリップを、キャンピングカーのクリップの上にあるビデオトラック上に置きます。画像に合わせてサイズを変更し、タイムライン上で選択した状態にします。 

エフェクトコントロールパネルで次の操作をおこないます。

  1. 不透明度タブを開き、描画モードを「乗算」に変更します。
  2. Lumetriカラーパネルを使用して「カーブ」タブを選択します。暗い部分をさらに暗くし、明るい部分をさらに明るくするために、S字カーブを作成します。
  3. エフェクトパネルの検索バーで「ブラー」と入力します。「ブラー(ガウス)」を選択し、ビデオトラック2の16mmフィルムクリップにドラッグします。
  4. 同じ「ブラー(ガウス)」フィルターを、ビデオトラック1のキャンピングカーのクリップにドラッグします。希望どおりになるまでぼかし度合いを上げ、「エッジピクセルを繰り返す」ボックスをチェックします。
  5. エフェクトパネルでAdobe Premiere Proの「ダスト&スクラッチ」フィルターを検索します。キャンピングカーのクリップにそれをドラッグし、古びた外観を演出します。 

タイムラインを再生し、キャンピングカーのクリップが、ビンテージフィルムの一場面のようなドライブシーンに仕上がっていることを確認します。

フィルムの外観を微調整する

16mmクリップの描画モードを「乗算」にセットし、ダスト&スクラッチフィルターをビデオに追加します。

web用に書き出す

シーケンスを書き出す準備として、「ファイル/書き出し/メディア」を選択します。

書き出しウィンドウの「形式」で「H.264」を選択し、「プリセット」で「VimeoHD」または「YouTube 1080pフルHD」を選択します。

出力名の文字列をクリックしてビデオの出力先フォルダーを選択します。

これで、ビンテージ感のあるバンライフ(キャンプカー暮らし)のビデオができました。SNSで#Vanlifeをつけたりして共有できます。

Adobe Stockの厳選されたコレクションから、次回のプロジェクトに活用できるビンテージ感のあるビデオを見つけましょう。

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