Adobe Photoshop、Lightroom、および Camera Raw プラグインには、バレルやピンクッション幾何学的歪みなどの一般的なレンズ収差を補正するのに使用できる多数のレンズプロファイルが組み込まれています。ほとんどのレンズプロファイルは、画像の隅がその画像の残りの部分よりも暗く見えるようなビネットも補正します。
レンズプロファイルの操作
- RAW ファイル向けおよび非 RAW ファイル向けに別々のレンズプロファイルがあります。Photoshop、Camera Raw および Lightroom では、選択した画像のファイルタイプに使用できるプロファイルのみが表示されます。
- レンズプロファイルを RAW ファイルに適用すると、最良の結果が得られます。
- レンズプロファイルをJPEG などの非 RAW ファイルに適用すると、予期しない結果となる可能性があります。非 RAW ファイルのデータはファイルの作成方法によって変わるため、結果はさまざまです。非 RAW ファイルで予期しない結果が出た場合は、手動によるレンズ補正の適用を検討したり、カスタムレンズプロファイルを作成します。
- レンズプロファイルの使用に関する手順については、以下を参照してください。
- レンズの収差の補正と遠近法の調整(Lightroom)
- Camera Raw でのレンズの収差の補正 (Camera Raw)
- 画像のゆがみとノイズの修正(Photoshop)
- アドビでは、今後、他のレンズのサポートも追加していく予定です。特定のレンズのサポートをリクエストするには、feedback.photoshop.com にアクセスしてください。
お使いのレンズが現時点でサポートされていない場合は、独自のカスタムレンズプロファイルを作成することもできます。
レンズプロファイル内蔵カメラのサポート
パナソニックカメラやオリンパスカメラ、および他のカメラ(フジ X、ライカ Q、ならびにキヤノンの多くのポイントアンドシュートモデル)をはじめとする、すべてのマイクロ 4/3 (MFT)レンズおよびカメラのレンズ補正は、操作なしに、自動的に行われます。
レンズが自動的にサポートされるかどうかを確認するには、「レンズ補正」タブをチェックします。
詳細情報を表示するには、「情報」アイコンをクリックします。
チルトシフトレンズ
チルトシフトレンズはレンズの光軸を柔軟に変更できるため、チルトシフトの位置ごとにその光学特性を変更できます。残念ながら、各位置は EXIF メタデータに記録されません。従って、レンズ補正プロファイルに個々の幾何学的歪みおよびビネットプロファイルのインデックス作成を行う際に使用するレンズ位置データがアドビソフトウェアに存在しないため、レンズプロファイルの作成は実際には困難です。
ビネットまたは歪みの補正は、レンズ補正パネルの「手動」タブで行ってプリセットとして適用できます。色収差補正は、同じパネルの「プロファイル」タブで有効にできます。
独自のレンズプロファイルの作成
お使いのレンズ向けのプロファイルがない場合は、Adobe Lens Profile Creator を使用して独自のカスタムプロファイルを作成できます。