Adobe Document Cloud サービス搭載の Acrobat は、デスクトップ、web、およびモバイルデバイスで最も重要な文書を作業するための完全な PDF ソリューションです。最新の Acrobat アップデートの取得 - ヘルプメニューで「アップデートの有無をチェック」をクリックして、画面の指示に従ってアップデートプロセスを完了します。
Acrobat での保護モード(サンドボックス)のサポート2020
Acrobat Pro 2020 と Acrobat Standard 2020 には保護モード(サンドボックス)機能が導入されています。以前のバージョンでは、Acrobat および Acrobat Reader でしか使用できませんでした。
保護モード(サンドボックス)は、アーキテクチャの中心的な変更であり、Acrobat のすべての機能とワークフローに対応します。デフォルトでは、保護モードは無効になっています。
Acrobat で保護モードを有効にするには:
- メニューで、編集/環境設定の順に選択します。
- 「カテゴリー」で「セキュリティ(拡張)」をクリックし、「起動時に保護モードを有効にする(プレビュー)」をクリックします。
- Acrobat を終了して再起動します。
保護モードが有効になっているかどうかを確認する方法
- Windows タスクマネージャーを開きます。Acrobat.exe のインスタンスが 2 つ表示されている場合は、Acrobat で保護モードが有効になっています。
アドビは現在、Acrobat で新しい保護モード機能をテストしています。そのため、一部の Acrobat ユーザーは新しい機能を使用できない場合があります。
しおりのデフォルトのズームレベルの設定
しおりのオプションでのデフォルトズームレベルの設定
「しおりのデフォルトのズームレベルを設定」メニュー項目が PDF しおりオプションに追加されました。新しいしおりを作成する際に、このオプションを使用してデフォルトのズームレベルを設定することができます。デフォルトでは、「ズーム設定維持」オプションが選択されています。
複数のしおりのズームレベルを調整する際にページ番号を変更しない
しおりのプロパティに、複数のしおりのズームレベルを調整する際に位置のページ番号を保持するための新しいオプションがあります。
詳しくは、複数のしおりのズームレベルを調整する際にページ番号を変更するを参照してください。
署名のコンテキストヒント
Acrobat では、次のいずれかの操作を行った後に文書の署名が必要な場合に、コンテキストヒントを表示します。
- PDF を作成
- ファイルを結合
- PDF を編集
- ページを整理
上記のいずれかの操作を実行すると、最初の数回はツールヒントが表示されます。
電子メールに未署名の PDF を添付する際の署名依頼プロンプト
Acrobat では、PDF 文書内の署名が検出され、未署名の PDF が電子メールに添付された場合には、「署名を依頼」コンテキストヒントが表示されるようになりました。
現在、Adobe は Acrobat でこの新機能をテスト中です。そのため、一部の Acrobat ユーザーは「署名を依頼」プロンプトを使用できない場合があります。
既存のファイル名への通し番号の追加
ファイル名に、通し番号の接頭辞または接尾辞を付けることができます。通し番号をファイル名に追加するには、通し番号の出力オプションダイアログボックスで、必要に応じて「前に挿入」または「後に挿入」フィールドに「%BATES_NUMBER_KEY%」と入力します。
詳しくは、既存のファイル名への通し番号の追加を参照してください。
PDF フォームのフォームフィールドおよびその他の要素を配置する精度が向上
PDF フォーム内でフォームフィールドやその他のフォーム要素を挿入する精度が、小数第 2 位から、1/10,000 インチ以下に増加しました。これにより、フォームフィールドを目的の場所に正確に配置することができます。別にフォームを再作成する必要はありません。
コピーされた注釈をペーストする際の操作性が向上
フォームフィールド、リンク、またはその他の注釈をコピーし、他のページまたは文書にペーストすると、コピーされた注釈は、新しいページにコピーされた注釈と完全に同じ位置に配置されます。注釈が既にその場所にある場合、コピーされた注釈は、ページの中央にペーストされます。たとえば、ページのフッターにあるハイパーリンクをコピーして新しいページにペーストすると、そのハイパーリンクは新しいページでもフッターセクションにペーストされます。これは特に、組み立て図のセット、PDF フォームフィールドなどでコピー&ペーストする必要がある場合に特に便利です。
ファイルメニューの新しい「署名を依頼」オプション
「署名を依頼」オプションが署名メニューの他にファイルメニューに追加され、アクセスが簡単になり見つけやすくなりました。
現在、Adobe は Acrobat でこの新機能をテスト中です。このため、ファイルメニューの一部の Acrobat ユーザーが「署名を依頼」オプションを使用できない場合があります。
文書のタイトルにファイル名を使用するオプション
新しい文書の環境設定が追加され、ファイル名を文書タイトルとして使用できるようになりました。デフォルトでは、この環境設定は無効です。環境設定を有効にするには、Acrobat の環境設定に移動し、左側のパネルで「文書」をクリックします。「開き方の設定」で、「常にファイル名を文書のタイトルとして使用」を選択します。
簡素化されたワンクリックの共有エクスペリエンス
Acrobat Reader では、これまで以上にファイルを簡単に共有できるようになりました。ツールバーの右上隅にある 3 つのアイコンは、リンクを共有、電子メールで送信、PDF ファイルにユーザーを招待を意味しています。これらのツールを使用して、ファイルへのリンクを他のユーザーと共有したり、電子メールで PDF を送信したり、共有ファイルを表示またはレビューするようにユーザーを招待したりできます。
詳しくは、PDF の共有を参照してください。
その他の機能拡張とバグの修正
ものさしツールでのデフォルトのプロパティの設定
寸法線のプロパティダイアログボックスで設定した線プロパティのデフォルトの開始と終了が保持されるようになりました。
Acrobat の環境設定で、デフォルトの行頭と行末のプロパティを設定することもできます。
スクリーンリーダーで、付箋を配置するマウス操作がキーボードで解釈されない
スクリーンリーダーのような支援テクノロジーでは、マウス操作を解釈してキーボードを使用した対応する実行手順を表示することができませんでした。たとえば、キーボードを使用して PDF 内の付箋の注釈の位置を変更できませんでしたが、このバグが修正されました。支援テクノロジーを利用するユーザーは、タブ、スペース、上下左右矢印のようなキーボードアクションを使用して、付箋の位置を変更できるようになりました。
アクセシビリティの機能強化
レビューを生成する、レビューを開く、ダウンロードするなどの操作の進行状況のステータスが、スクリーンリーダーに表示されるようになりました。
macOS のキーボードを使用した印刷ダイアログのアクセシビリティ
印刷ダイアログのすべてのオプションには、キーボードを使用してアクセスできるようになりました。キーボードを使用して、macOS の Acrobat の印刷ダイアログに表示されるオプション間を移動できるようになりました。
無効な UTF16/8 文字列の脆弱性の修正
コアインフラストラクチャの機能強化により、JavaScript 関数の UTF-16 文字列に関連する脆弱性が修正されました。
サンドボックス実装でのパフォーマンスの向上
保護モードで次のようなパフォーマンスの向上と機能強化が行われました。
- 仮想環境と AMT のサポートが追加されました。サンドボックスはすべての環境でサポートされるようになりました。
- アプリケーションの起動時間が 16% 向上しました。