ファイルとフォルダーのアクセス権の管理

ファイルとフォルダーのアクセス権および使用権限の管理は、直感的で拡張可能なアクセス権システムを作成するために、先を見越した考慮が必要な複雑な作業です。管理者は、ユーザーを 1 つ以上のグループに割り当てることで、初期のアクセス権構造を定義します。アクセス権は、管理者ガイドに詳述されているように、ユーザーレベルとグループレベルで定義できます。

追加のユーザーには、制限付き管理者、マネージャー、または主催者の役割を割り当てることにより、ファイルやフォルダーへのアクセス権を管理する権限が付与されることが一般的です。 

アクセス権に関するベストプラクティス

アクセス権管理の作業を効率化するためにグループ（役割）を活用すると簡単に管理できるため、他の人も使用できる拡張可能なシステムを構築しましょう。ユーザーベースのシステムは構築しないようにしてください。ファイルやフォルダーのアクセス権プロファイルで多数のユーザーを管理しなければならなくなるためです。

アドビでは、次のベストプラクティスを推奨します。

• グループを使用してアクセス権システムを設計する：デフォルトグループとカスタムグループを使用して、必要に応じてシステムの一部分へのアクセス権を割り当てます。ユーザーは複数のグループのメンバーになることができるため、権限は累積されます。グループの管理に関する詳細は、「グループの基本」を参照してください。
• わかりやすい名前を使用してグループを作成する：グループのアクセス権を表す直感的にわかる名前（「人事コンテンツ管理者」など）を使用します。
• ユーザーをグループに追加する：デフォルトのグループを使用しますが、新しいグループを作成する必要がある場合は、先にグループを作成し、必要に応じてユーザーをグループに追加してユーザーに適切なアクセス権を付与します。
• わかりやすい名前を使用してフォルダーを作成する：フォルダーのコンテンツを表す名前（人事コンテンツ、製品サポートコンテンツなど）を使用します。
• 特定のフォルダーやファイルについてグループにアクセス権を割り当てる：例えば、人事コンテンツ管理者グループに対して、共有コンテンツフォルダー内の人事フォルダーを管理するアクセス権を割り当てます。

注意：ユーザーに割り当てられたアクセス権は、グループに割り当てられたアクセス権よりも優先されます。特定のフォルダーに対するユーザーのアクセスを拒否する場合は、それらのフォルダーに対するユーザーベースのアクセス権を割り当てることができます。

ライブラリ

Adobe Connect Central の「コンテンツ」、「トレーニング」、「会議」、「セミナー」、「イベント」の各タブにはライブラリがあり、フォルダーにファイルが整理されて格納されています。これらのライブラリに格納されているファイルは、これらに対応するタブで作業する場合にのみ使用できます。ただし、コンテンツライブラリのファイルには、Adobe Connect Central のすべてのタブからアクセスできます。

セミナーライブラリを除く各ライブラリには、次の 2 つの最上位のフォルダーがあります。

ユーザーコンテンツ

ユーザーを特定のビルトイングループに割り当てると、そのユーザー用のユーザーフォルダーが、関連するライブラリ内に作成されます。 例えば、会議の主催者グループにユーザーを割り当てると、会議ライブラリのユーザー会議フォルダーにフォルダーが作成されます。ユーザーが「会議」タブにアクセスすると、このフォルダーが表示されます。ユーザーは自分のユーザーフォルダーを管理できます。アクセス権を設定して、他のユーザーにそのフォルダーへのアクセス権を付与することもできます。

共有コンテンツ

最初は（アカウントが有効化されるか、Adobe Connect がオンプレミスにインストールされた後）、管理者のみが共有フォルダーにアクセスできます。管理者は、必要に応じて共有フォルダーへのアクセス権を割り当てることができます。各種機能（会議、イベントなど）をフォルダー内に作成できるのは、そのライブラリに関連付けられたビルトイングループのメンバーだけです。 ただし、共有フォルダーの管理アクセス権は、任意のユーザーに割り当てることができます。例えば、会議ライブラリでは、フォルダーの管理アクセス権を持つすべてのユーザーがそのフォルダーを管理できます。フォルダー内に会議を作成できるのは会議の主催者だけです。

マイコンテンツ

「マイコンテンツ / トレーニング / 会議」タブのコンテンツは、現在ログインしているユーザー固有のコンテンツです。

セミナーコンテンツフォルダー

セミナーライブラリフォルダーの構造は、前述のライブラリと比較して次のような違いがあります。

• セミナーライブラリにはユーザーフォルダーがありませんが、各フォルダーは、組織が購入した個別のセミナーライセンスを表します。
• セミナー管理者のグループに割り当てられたユーザーには、すべてのセミナーフォルダーの管理アクセス権が付与されます。
• セミナー管理者は、セミナーの追加と削除、他のユーザーへの管理アクセス権の割り当て、セミナーの作成などを行うことができます。

ファイルとフォルダーのアクセス権の設定

管理者、制限付き管理者、またはそのライブラリのファイルまたはフォルダーに対して管理アクセス権を付与されているユーザーのみが、ファイルまたはフォルダーの権限リストをカスタマイズすることができます。

注意：管理者は、Adobe Connect Central の管理／ユーザーとグループで、制限付き管理者のアクセス権を設定します。デフォルトでは、制限付き管理者はコンテンツに対するアクセス権を設定できますが、管理者はこのアクセス権を取り消すことができます。