ロゴ、カラースキーム、フォント、レターヘッド等、ビジュアルアイデンティティシステムのコンポーネントを作成する方法を学びます。

「Typekit」の名称は「Adobe Fonts」に変わりました。

カラフルなイラスト

ビジュアルアイデンティティとは、印刷、web、モバイルの各種メディア上に一貫した企業イメージを展開する体系的なグラフィック要素群です。

ビジュアルアイデンティティの実際の使用形態としては、名刺レターヘッドと封筒、その他のビジネスメッセージ発信手段などが挙げられます。

代表的なビジュアルアイデンティティを作成するためのチェックリストをダウンロードし、以下の手順に従って作業すれば、いくつかの主要コンポーネントをすぐに作り始めることができます。

同じブランドで統一された名刺やレターヘッドなどのステーショナリー類

ロゴを一から作成する

Illustratorを起動します。

このプロジェクトでは、Adobe Stockで提供されている写真を参照画像として使うことにします。

コントロールパネルで、塗りのカラーを「なし」に、線のカラーを黒に設定します。

楕円形ツール(L)を選択し、Shiftキーを押しながらドラッグして円を描きます。この円をコピー(Control + CキーまたはCommand + Cキー)し、編集/前面へペースト(Control + FキーまたはCommand + Fキー)を選択します。

Alt + ShiftキーまたはOption + Shiftキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグし、円の縦横比を保持したまま中心点を基準にしてサイズを変更します。

楕円形ツールを使用して円を描く

長方形ツール(M)を選択し、Shiftキーを押しながらドラッグして長方形を描きます。この長方形を、図のように円の左上寄りに重ねて配置します。

次に、曲線ツール(Shift + バッククオート(`)キー)を選択し、図のようにパスを描きます。滑らかなポイントを作るにはシングルクリック、コーナーポイントを作るにはダブルクリックします。
詳しくは、曲線の描画と編集を参照してください。

曲線ツールを使用してパスを描く

Control + AキーまたはCommand + Aキーを押すか、選択/すべてを選択を選択します。

シェイプ形成ツール(Shift + Mキー)を選択します。AltまたはOptionキーを押しながらドラッグして、長方形の外にある図形をすべて選択し、削除します。

コントロールパネルで、意図したデザインになるように線幅を太くします。図の例では、5 ptに設定しました。

ロゴの「目」を作るために、長方形ツール(M)を選択し、Shiftキーを押しながらドラッグして正方形を描きます。塗りのカラーを黒に、線のカラーを「なし」に設定します。

線幅を5ピクセルに設定する

テキストを追加する

文字ツール(T)を選択してから、アートボード内をクリックし、ブランド名を入力します。Escキーを押します。

テキストのサイズを変更するには、Shiftキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグします。

フォントを変更するには、コントロールパネルで「文字」をクリックし、メニューからフォントを選択します。必要に応じて、文字間隔やフォントサイズを変更することもできます。

文字ツールでテキストを追加する

Typekitライブラリを参照する

既存のフォントを選択するか、Creative Cloudメンバーに提供されているAdobe Typekitライブラリから新しいフォントを追加します。フォントファミリープルダウンメニューをクリックし、「Typekit.comから同期するフォントを選択」をクリックします。

例のとおりに作業を進めるには、検索フィールドに「Acumin」と入力し、使用するフォントの「同期」ボタンをクリックします。フォントがコンピューターに追加され、すべてのプロジェクトで使用できるようになります。

印刷物とデジタルメディア、どちらの情報発信手段で使用するフォントも同じ方法で選択できます。

注意:一部のフォントは、有償のCreative Cloudメンバーシップでのみ提供されます。

Adobe Typekitライブラリでフォントを選択する

カラーを選択する

色彩に関する専門知識は必要ありません。Illustratorから直接Adobe Colorを使って、調和のとれたカラーテーマを選ぶことができます。

カラーテーマパネルでAdobe Color webサイト起動ボタンをクリックし、Adobe Colorをブラウザーで表示して「探索」タブを選択します。

カラーテーマパネルでカラーテーマを選択し、「保存」をクリックします。カラーテーマの名前を指定し、ライブラリに保存します。ビジュアルアイデンティティ要素を格納するためのライブラリを新規作成するには、ライブラリプルダウンメニューから「+ 新規ライブラリを作成」を選択します。ライブラリの名前を指定し、「保存」をクリックします。

注意:ブラウザーで直接Adobe Colorを利用することもできます。

カラーテーマを選択する

保存したカラーテーマが、Creative Cloudライブラリパネル(ウィンドウ/ライブラリ)に表示されます。

カラーを適用するには、ロゴ内の適用対象箇所を選択してから、コントロールパネルで、塗りのカラースウォッチまたは線のカラースウォッチを目的に応じてクリックします。次に、カラーテーマ内のカラーをクリックして適用します。

ヒント:着色した四角形の背面に他の図形が隠れて見えなくなった場合は、四角形を選択し、右クリックして、重ね順/背面へを選択します。

Creative Cloudライブラリパネルに保存されたカラーを選択する

アセットを収集し、格納する

完成したロゴやその他のビジュアルアイデンティティ要素をCCライブラリに保存すると、整理がしやすく、その他すべてのAdobeデスクトップアプリケーションやモバイルアプリからも簡単に利用できます。Illustrator、Photoshop、InDesign、Dreamweaver、Animate、Adobeモバイルアプリなど様々なツールで作成したアセットを格納できるだけでなく、Adobe Stockからダウンロードしたアセットを追加することもできます。 

新規に作ったビジュアルアイデンティティ用ライブラリにロゴを追加するには、ロゴを選択してから、CCライブラリパネル上にドラッグするか、パネルの下部にある「コンテンツを追加」ボタン内の「グラフィック」チェックボックスをクリックします。

フォントスタイルを保存するには、テキストツールを使って対象のテキストをハイライトしてから、パネルの下部にある「コンテンツを追加」ボタン内の「段落スタイル」チェックボックスをクリックします。

Creative Cloudライブラリパネルで段落スタイルを追加する

様々な要素をチームで共有する

作成した材料がライブラリに保存され、様々な目的に使えるようになりました。さらにチームのメンバーと共有すれば、最新版のデザインを全員が手元で利用できるようになります。 

ライブラリパネルで、ビジュアルアイデンティティのライブラリを選択します。次に、フライアウトメニューから「リンクを共有」を選択します。

共有のフォルダーおよびアセットで共同作業する方法を学びます。

メニューから「リンクを共有」を選択する

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