縦方向にスクロールするフレームを作成するには、コンテンツフレームとコンテナフレームを作成します。
スクロール可能なフレームを作成すると、スクロール操作によってユーザーに多くのコンテンツを見せることができます。例えば、料理の材料リストと作り方の手順をすべて 1 ページに収めれば、スワイプ操作でスクロールするだけで長い説明を読むことができ、ページをめくる必要がありません。
デフォルトでは、スクロール可能コンテンツの初期ビューは、コンテナフレームの左上隅です。この初期ビューを変更して、コンテンツフレームの位置に基づいて初期ビューが配置されるようにします。
すべてのインタラクティブオーバーレイをスクロール可能フレームに追加できます(インタラクティブオーバーレイのネストを参照してください)。以前は、レイヤーを使用してスクロール可能フレームを作成することができましたが、現在、この方法はサポートされていません。
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コンテンツフレームには、テキストフレーム、画像またはオブジェクトグループを使用できます。
コンテンツフレームには、スライドショーを除くすべてのインタラクティブオブジェクトを追加できます。インタラクティブオブジェクトをテキストフレームにアンカー付きオブジェクトとして追加することも、他のオブジェクトと共にグループインタラクティブオブジェクトを追加することも可能です。
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コンテナフレームに対する初期ビュー領域の相対位置にコンテンツフレームを移動します。
デフォルト設定を使用する場合、コンテンツフレームはコンテナフレームの左上隅に揃えられます。ただし、コンテンツフレームのドキュメントの位置で初期ビューを決定することができます。
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コンテンツフレームを選択し、編集/カットを選択します。
誤動作を回避するには、コンテンツがペーストボードではなく、レイアウトページ領域に表示されていることを確認します。
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コンテナフレームを選択し、編集/選択範囲内へペーストを選択します。
注意:コンテンツフレームをコンテナフレームにペーストすると、MSO ステートアクションが設定されたボタンのアクションがすべて失われます。ボタンを選択してアクションを再度追加してください(非表示のボタンを選択するときには、ツールバーの選択ボタンが便利です。レイヤーパネルでも、ネストされたオブジェクトを選択できます)。
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コンテナフレームを選択したままの状態で、Overlays/Folio Overlays パネルを開きます。「スクロール可能フレーム」タブをクリックし、次のオプションを指定します。
スクロール方向
「自動検出」を選択すると、コンテナフレームとコンテンツフレームの高さと幅に基づいてスクロール方向が決定されます。フレームの高さが同じで幅が違う場合、コンテンツは水平方向にのみスクロールします。コンテナフレームの方がコンテンツフレームより幅が狭くて高さが低くても、1 方向にのみコンテンツがスクロールするように指定するには、「水平方向」または「垂直方法」を選択します。「水平および垂直」オプションを選択した場合は、「自動検出」と同じ動作になります。
スクロールインジケーター
スクロール時にスクロールバーを非表示にするには、「非表示」を選択します。
コンテンツの初期位置
「左上」を選択すると、初期ビューとして、コンテナフレームの左上隅にコンテンツフレームが揃えられます。「ドキュメントの位置を使用」を選択すると、初期ビューとして、コンテンツフレームの位置が使用されます。
PDF 記事の書き出し形式
PDF 形式を使用した記事でスクロール可能なフレームを表示する場合、ビットマップかベクトルを選択できます。SD および HD の両方の iPad または iPhone 用に単一の Folio を作成する場合は、ベクトルを選択すると便利です。ベクトルオプションを選択すると、Folio が HD の iOS デバイスで表示されるときにテキストが鮮明になりますが、読み込みに若干時間がかかります。最良の結果を得るために、テキスト中心のスクロール可能なフレームにはベクトルを使用し、画像ベースのスクロール可能なフレームまたは SD および HD の iOS デバイス用に個別のレンディションを作成する場合にはラスタライズを使用します。ラスタライズを選択した場合、スクロール可能なフレームのコンテンツは 72 ppi 以下にリサンプリングされます。
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