Lightroom Classic 9.3 および Adobe Camera Raw 12.3 以降では、RAW 画像の ISO 値に基づいて現像設定を調整する ISO アダプティブプリセットを作成できます。
ISO アダプティブプリセットを使用すると、幅広い ISO 値に対して輝度ノイズ軽減、シャープ、明瞭度など、現像設定を従来よりもすばやく簡単に調整できます。Lightroom Classic および ACR の以前のバージョンでおこなったように、すべての ISO レベルに対して設定を指定する必要はありません。代わりに、この特殊プリセットを使用すると、2 つの定義済み設定の間で ISO の現像調整が適用されるため、手動で適用する必要はありません。
例えば、次の設定を持つ 2 つの画像で ISO アダプティブプリセットを作成するとします。
- ISO 400 輝度ノイズ軽減 0
- ISO 1600 輝度ノイズ軽減 10
このプリセットを ISO 800 の画像に適用すると、輝度ノイズ軽減は 5 に設定されます。これにより、特に、異なる ISO 速度で撮影したり、カメラでオート ISO 機能を使用したりする場合に、編集時間を大幅に短縮できます。
ISO アダプティブプリセットの作成
ISO アダプティブプリセットを作成するには、高い ISO ポイントと低い ISO ポイントを定義するため、画像が少なくとも 2 つ必要です。ただし、間にあるポイントの数だけ設定を定義できます。作成プロセス中に異なる ISO 速度の複数の(既に処理済みの)画像を選択するだけで、プリセットが調整され、定義した値の間で適用されます。
ISO アダプティブプリセットの作成について詳しくは、以下を参照してください。
ISO アダプティブプリセットを RAW 初期設定として設定
ISO アダプティブプリセットを作成したら、画像の RAW 初期設定として設定できます。代わりに、プリセットパネルの「初期設定」に一覧表示されているサンプル初期設定のいずれかを使用することもできます。
「初期設定」のプリセットは、編集のベースラインとして使用されることを想定しています。これらのプリセットを既に編集済みの画像に適用すると、他のスライダーもリセットされます。